2024年 3月~4月あたりに終わる作品 | 韓国ミュージカルを 訳しまくるブログ

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韓国ミュージカル
想像と創造だらけの翻訳
(注意: 目標はネタバレ100%)
近頃はメモ付き写真アルバムとしても使用中。

冬作品前半に続き、後半期に終わるものたち。

 

 

レミゼラブル (180分)

11/30~3/10 ブルースクエア

これも説明は要らない系ではあるが。ウヒョクさん始め主演陣が楽しみなのは言うに及ばす、麗しい若手イケメン系に食指が動く…。話題のエポニーヌも外せないし、いかにキャストが重ならない日を見つけるかが課題。

 

 

メアリーシェリー (110分) 

12/25〜3/17 同徳女子大 公演芸術センター

女性が独立した法的存在になれず、社会的差別が激しかった19世紀イギリス。 このような抑圧の中でも、今でも愛される小説「フランケンシュタイン」を完成した「メアリー・シェリー」の物語。

 

貧しい家庭環境でも文学に天賦の才能を持ち知識欲を持つメアリー。彼女は自分の知的渇きを満たしてくれたロマン派詩人パーシー・シェリーと駆け落ちする。周囲の蔑視と繰り返される貧困、帰る場所がない恐怖に苦しんでいたメアリーは、パーシーと共に有名詩人バイロンの別荘に招待される。雨に降り込められたある日、退屈しきったバイロンは客たちと主治医のポリドリにホラー小説を執筆しようと提案する。メアリーは彼女の想像の中でしか存在しなかった怪物を世に持ち出すことにするのだが······

 

2021年の中継後、チョンフィ・バイロンの衝撃がミューファンを襲った作品。逆に、タイトルロールのメアリーの存在感が薄く、作品的には「?」マークも付きまとった。

再演では、受動的だったメアリーが能動的に動くようになったとか。初演が「怪物」と形容される苦痛、恐れ、醜悪な感情と向き合うメアリーに焦点を当てたとすれば、今回の再演では各登場人物の「怪物」にも目を向け、キャラクター造形が立体的になったとのこと。義妹クレアと母親、ポリドリと怪物がはっきりと別の存在として描かれたのも相違点だそう。どれくらい面白くなったのか、期待中。

 

 

ノートルダムドパリ (150分)

1/24〜3/24 世宗文化会館大劇場

1482年、パリを揺るがした欲望と愛の物語。

パリの吟遊詩人グラングワールの新しい時代への序曲で始まる。 

パリのノートルダム大聖堂のフロロ司教は、せむしの鐘撞きカジモドを忠直な召使と見ている。

一方、聖堂前の広場に集まって暮らすジプシーたち、そこにクロパンと美しい女性エスメラルダが暮らしている。

エスメラルダの踊る姿を偶然見たフロロ司教は彼女への欲望に包まれ、近衛隊長フェヴィスは婚約者を差し置いてエスメラルダと恋に落ちる。

エスメラルダに向けた切ない愛のカジモド、執着のフロロ、欲望のフェヴィス、一人の女性に対する交錯した感情は宿命的な悲劇に突き進むことになる。

 

悲劇的なストーリー、名曲揃いのナンバー、シルクドソレイユと見紛うほどの群舞。プラス、重鎮と実力派若手からなるキャスティング。どこをとっても楽しめる要素しか無い…のだが、グァンホ・カジモドが良すぎて、その記憶が鮮烈すぎて、彼以外見たい気持ちにならない副作用に侵されている。

 

 

蜘蛛女のキス

1/21〜3/31  イェグリンシアター

ブエノスアイレスのヴィラ·デボト刑務所内の小さな独房。未成年者セクハラ疑惑で拘束された「モリーナ」と反政府主義者政治犯「バレンティン」

 

モリーナは監獄生活の退屈な現実から抜け出すためバレンティンに映画の話をする。独裁政権に対する抵抗を最高の理想と考えるバレンティンは、政治、思想、理念には全く関心がなく消極的で現実逃避的なモリーナを毛嫌いする。モリーナもやはり、冷たく理性的なバレンティンが理解できない。 

 

一方、モリーナは自分の仮釈放を条件に刑務所所長から反政府組織に関する情報を掘り出すよう圧力を受けている。しかし監獄での日々が過ぎるほどバレンティンはモリーナの映画の話にはまっていき、二人はお互いの違いを受け入れつつ少しずつ微妙な感情に包まれていくのだが··· 

 

モリーナがまもなく釈放されるというニュースにバレンティンは反政府組織の同僚に対する話をしようとする。モリーナは自分が知れば所長に言ってしまうかもしれないという恐怖に、彼らに関する話を自分にしないでほしいとバレンティンに頼む。(2017年のあらすじより)

 

かつてはパク・ウンテさんも出演していたり、国を問わず有名作品だけれども見る機会は無かった。今回は病気療養中だったチェ・ソクチン君の復帰作というのもあり、ぜひ見てみたいと思っている。チョン・イルさんの5年ぶりの演劇出演(前回はエレファント・ソング出演)も話題になっていたけど…日本では(まだ?)検索しても全然ヒットしない。

 
 

君のための文字

1/16〜3/31  ドリームアートセンター4館

イタリアの小さな海辺の町「マナローラ」

 

そこには変な発明品ばかり作るトゥリが住んでいる。時計の秒針のように規則的な彼の生活に突然割り込んだ作家志望のキャロリーナと有名作家のドミニコ。

 

時間が経つにつれ、トゥリは2人が「小説」という共通項でよく会うのが気になる自分に気づく。キャロリーナを通じて、初めて愛という感情を感じるようになったトゥリは、彼女がずっと夢を見られるように彼女だけのために発明品を作り始める。(2019年のあらすじより)

 

2019年に見てから再演を待ち望んでいた作品。秋ごろの上演を知らされていたがなんの動きもなく、延期の噂どおり1月スタートとのこと。拍手拍手拍手

 

三男の復帰2作目。キャラクターの方向性がわからなくなるほど個性的なトゥリが4人。個人的な感覚だと全体的に初演メンバーとは印象が違うので、どうなるか逆に楽しみである。

 

 

Last 5 Years (100分)

1/17〜4/7 世宗文化会館Sシアター

彼と彼女が一緒に過ごした5年の時間、そこに愛はとどまったのか?

 

若いユダヤ人小説家ジェイミーとカトリック家庭の俳優キャシーの愛と結婚、別れの5年間。

 

永遠かのように愛は始まるが、違って良かったものが癪に触るものになり、最終的には別れに至る過程を繊細に描いた。

 

男女の時間が互いに正反対に流れて交差する独特な構成。キャシーとの初出会いから始まったジェイミーの話は愛の喜びから徐々に疲れていくし、ジェイミーとの別れから始まったキャシーの話は別れの悲しみからきらびやかな初出会いの感情に変貌する。

 

「初めての2人劇、観客ともっと近くで呼吸し演技したくて選びました」ミン・ギョンア

 

「舞台の大きさは重要ではありません。私にとって挑戦になる作品をしたかったのです」イ・チュンジュ

 

「今が、この作品が一番うまくできそうなので、見逃せませんでした」 チェ·ジェリム

 

「この作品を10年以上待ちました」パク·ジヨン

 

〈ラフヘスト〉と同様の手法だ。〈ラフヘスト〉が、と言うべきか?

 

両極から時間が流れて最後に一致する構成は、原因と結果を最後に一度に見せられる感じで、非常にダイナミックな効果があるから一層楽しみだ。

 

このキャスティングで300席程度の小劇場は激戦か?との予想を裏切り、(今のところはまだ)焦らず買える。ジェリムさん出演が2/8から。早めに行っておくのが良いかもしれない。〈ムーランルージュ〉その他でイ・チュンジュ落ちした方、1月が狙いどき!

 

 

ここはピファダン

2/7〜4/14 プラスシアター

韓国文化芸術委員会が主催する「2023公演芸術創作産室今年の新作」の選定作で、新しい素材に対する探索と音楽的完成度を認められた作品。

作者不明で知られる韓国初の女性英雄小説「パク氏伝」の作家に対する想像から始まったミュージカルで、17世紀の朝鮮を背景とする。最も立場の弱い女性たちが連帯して書き下ろす話が胸の響きを伝え感動を呼ぶ。

 

まだ詳細不明ながら「創作産室今年の新作」は面白い作品が多いし、顔ぶれを見ると好奇心をくすぐられもする。注視中。

 

 

R & J (150分)

2/7〜 4/28 イヘラン芸術劇場

「私たちが友達なら手をつないで」

 

厳しい規律に満ちたカトリック男子学校に在学中の4人の少年たちは、夜遅く寮をこっそり抜け出して秘密の場所へ向かう。彼らは赤い布で包んだ禁断の本『ロミオとジュリエット』を広げて朗読を始め、作品の中の禁止された愛、暴力、欲望の物語に次第に魅了される。

 

学校の規律を破ってロールプレイを続けていた少年たちは、戯曲の中の人物の人生に自分たちの人生を投影しながら、自分たちを取り巻くタブーと抑圧、偏見の障壁を乗り越えられるか悩む。

 

冷静な現実の始まりを告げる授業の鐘が鳴るまで、彼らはまるで真夏の夜の夢を見るように、自ら創造した『ロミオとジュリエット』の結末に向かって走っていく。

 

日本でも上演されている有名作品ながら、未見。長男(パク・ジョンウォン)、次男(チョン・フィ)、4男(ユ・ヒョンソク)が揃って出演。いつ行っても推しに当たるのは嬉しいものの、悲鳴も出そう。

 

次男の親友スンアン君は、〈ザテイル〉〈燃ゆる〉〈スモーク〉に続いて長男と連続共演4作目。作品の嗜好が似ているのだろうか。

 

三男のパク・チュニ君が〈君のための文字〉に出演で、マンネ(キム・リヒョン)は〈エレソン〉〈銀河鉄道〉後のスケジュールが出ていない。たまには少し休めばいいのに。みんな、働きすぎじゃないか?全員フル稼働されると困る!アセアセ

 

 

以下は予告はされているが、キャスティングがまだ未発表のもの。〈ブロンテ〉のように(予定)とカッコ付きのものもあり、〈ベルばら〉の例でもわかる通り詳細が出るまで予定は未定~。

 

2〜5月 マリーアントワネット

3/5〜5/19 Next to Normal

3/4〜6/2(予) ブロンテ

3月〜6月 グレイトコメット

3〜7月 ディアエヴァンハンセン