いやぁ、ボク笑っちゃいました。
車両火災に出くわして初めて消化器を使った記事を書いたばかりだが、今度は自分の車が燃えた。
経緯は以下の如し。
今月10日早朝の事。いつものように暖まる前にチョークを引きながら走り出すと近所の信号で停止のために回転を落としたところでエンストした。そのままクラッチ踏んで転がして速度を増したあとクラッチを繋ぎなおして再始動させたところ、バックファイアの炸裂音とともにコゲ臭い匂いと煙が車内に入ってきた。これには直ぐ思い当ることがあった。
今年の初めくらいに冷えた状態のエンジン始動の際にバックファイヤでキャブのフィルターを消失させていたのだ。そしてテキトーな私はそのままフィルタースポンジ無しで乗り続けていた。とーぜん、またバックファイアを起こすとその火はエンジンルーム内部で炸裂する。
ちなみにバックファイアとは、点火ミスなどにより大きななパーン!という音と共にエンジンの火がキャブに戻ってフィルター側に一瞬火を噴く現象。
排気系に生ガスが入ってマフラー内部で燃焼するアフターファイアとは違うものです。こっちは暴走族がよくやる遊びで、MT車で走行中にキーをいったんoff。エンジンを失火させて惰性で走りながらキーをonにすれば再現できます。やりすぎると凄まじい音とともにマフラーが裂けたり時にぶっ飛んでいくので良い子はマネしないように(笑)
バックファイアは古い車では決して珍しくも無い。フィルターも車検ごとには交換してたが、その際には燃えて半分以上なくなっているのが普通だったからあまり気にもかけなかったのだ。消失させたときも手で叩いたらすぐに消えたので軽く考えて笑い話しにしてたくらい。バカだなー(笑)
しかしこの時は停止と共にボンネットからおびただしい煙が噴き出してきた。慌ててボンネットを開けるとキャブの後ろから結構な勢いで火が上がっているではないか! 隔壁の防音材が燃えてるのは直ぐに分かったので手で叩く(運転中はいつもグローブをしている)が、全然消えない。既に配線の樹脂が燃え始めていたからだ。
↓燃え中のイメージ画像
家に戻ってエンジンを切った後だが、これくらいの炎が上がっていた。叩いたくらいで消えるわけがない。ライトが点いたままであることが分かるね。これを見た時に重傷であることを悟った。
オーバーヒート対策でいつも積んでいるペットボトルの水をトランクから出して、押しつぶしながら一気に2Lをぶっ掛けて鎮火した。何とか消えてくれて助かったが、もしガソリンに引火してたら水を掛けても消えないので、危うく丸焼けになる所だった。
アブネーアブネー、冷や汗かいた。
何とかエンジンは掛かったから家へ戻ったが、もちろんウインカーなどは作動しないため手信号。キーをオフにしてもエンジンが止まらずギアを入れたままクラッチを上げてエンストさせた。さらにライトが点灯したまま消えないことがわかりバッテリーを外して処置した。そのままだと燃える可能性が高い。
私は指先に軽いやけどの水ぶくれができた程度だったが、エンジンルームはご覧の状態。
↓被害者の皆さん
キャブの後ろを通っている配線が丸焼けで皮膜などの樹脂が焼けて一体化して固まっている状態。隔壁の防音材は焼け落ちて鉄が剥き出し。ここには管ヒューズが2本あるはずだが焼け落ちている。何本かの配線は叩いた拍子に切れてしまっていた。
エンジンがかかったのは点火系が無事だったから。
しかし電装系は壊滅的なダメージを負った。もちろん走らせるわけにはいかない。
普通ならメインハーネス交換になるが、一式12万円くらいと高額だし何よりも非常に面倒な作業になる。
何とか配線を修復して直しましょ。
実はもうほぼ作業の目処がついているので久々に次回予告やっとこかな。
次回予告
「燃えた配線の修復方法」
ポンコツ君は果たして復活できるのか?
乞うご期待
(つーか、普通は燃えんわ!)