• 言論・表現・内心・思想信条の自由は、何処へやら。-各紙社説に見る「LGBT差別批判」の浅はかさ。

 特定の差別に反対する、例えば男女差別反対とか、広義に差別反対と唱えるぐらいならば、まぁだ看過も出来よう。だが、更に進んで差別撤廃とか、差別を無くせとか主張する輩を、私(ZERO)は「基本的に信用しない」ことにしている。況んや、差別の無い社会を作ろうなんて主張は、狂気の沙汰で無ければ、大間抜けか大嘘吐きか、或いはそれらを兼任しているか、だろうと、断言断定して憚るところはない、と思っている。
 
 何故ならば、「差別を無くす」のも、「差別の無い社会を作る」のも、人が人であり続け、人としての自由意志を(ある程度)有している限り、「出来る訳が無いと、確信しているから、だ。

 故に、「差別を無くす」とか「差別の無い社会を作る」とか言う主張は、気違いか間抜けか嘘吐きか、或いはその幾つか(ないし全部)を兼任しない限り、出来る訳が無い。左様に確信し、ちょっとやそっとじゃ疑義の余地が無い。

 いや、そんなことは無い。自分は気違いでも間抜けでも嘘吐きでも無いが、”差別を無くせ!””差別の無い社会を作れ!”と、主張している。という御仁に対しては(*1)、是非ともお尋ねしたい質問が、いくつかある。

 【Q1】「その様な主張をする貴方自身には、差別はないんですか?」

 【A1-1】「イヤ(実は)ある」と答える人には、未だ「更生の見込み」がありそうだ。だが、そんな人には、

 【Q2A】「左様主張される貴方が、貴方自身の差別を無くせないのに、他人や社会の差別を、"無くそう"とか”無くせる”とか、何故思えるのですか?」

と、重ねて尋ねたいな。イヤ、回答が、実に楽しみ、なんだが。(*2)

 【A1-2】「トンデモナイ!私には、差別なんか無い!!」と答える人には、別の質問がある。

 【Q2B】「貴方は、”差別をする差別主義者”を、差別していませんか?」

 この問いに対して、【A2B-1 】「無論、差別主義者と雖も、差別したりはしない。」と答えるならば、「差別しない」以上、「差別主義者を迫害も虐待も虐殺もせず、その身の安全も存在そのものも、保障する。」筈である。「差別が無い」という以上「A差別は認めないが、B差別は許容する」なんてことは、「無い」筈だ。従って、「差別主義者も、差別したりしない」と言うのは、「差別は無い」以上、当然の帰結ではある。
 
 だが、そうなると、その言葉に嘘偽りが無いならば、「差別主義者も差別はされず、その身の安全は保障される」筈なのだから、「差別主義者による差別は、無くならない」し、「差別の無い社会には、ならない。」ことになる。
 即ち、初っ端の「差別を無くせ!」「差別の無い社会を作ろう!」って主張は、単なる「かけ声」だけで、絶対に実現はしない。


 斯様な状態の斯様な主張は、「嘘吐き」と言われても、仕方在るまい。


 【A2B-2】「否、差別主義者は、根絶されるべきだ。」と答えるならば、コレはもう「論外」だろう。喩えその「根絶」が「ガス室に送り込んで虐殺する」のでは無く、「教育啓蒙により、”差別から解放する”」との主張だとしても、それが内心の自由、思想・信条の自由を、侵害どころか蹂躙している/するだろう事に、殆ど疑義の余地は、無い。
 上記二つの中間ぐらいに、【A2B-3】「差別主義者を差別する訳ではないが、指導教育の対象と考える。」って「妥協案」がありそうだ。その「差別主義者に対する指導教育」が、「虐殺や迫害ではない」事を祈るばかりだが。「虐殺や迫害を伴わない差別」だって幾らもあろうから、「虐殺や迫害が無い」だけで、全然安心は出来ないぞ。
 即ち、【A2B-3】「差別主義者を差別する訳ではないが、指導教育の対象と考える。」と答える人が、「実は、差別主義者を差別している。」可能性は、相当に高い、と思われる。

 左様に考えるならば、差別を無くす」とか「差別の無い社会を作る」なんてのは、簡単なことでは無く、徒や疎かに主張出来る、筈が無い。普通に考えれば「全国民を洗脳して思想統制する」ぐらいのことをしないと、そんなことは、実現しない。
 
 「差別をする自由」とか言うと、猛反対猛反発する輩も多かろうが、内心の自由、思想・信条の自由を侵すこと無く「差別を無くす」就中「差別思考を無くす」なんて事が「出来る」とは、私(ZERO)には到底思えない。洗脳と思想統制無しに行えるのは、精々が「差別行動」や「差別言動」を「無くす」ぐらい、だ。
 
 私(ZERO)自身について言うならば、私(ZERO)がバカやチョウセンジンを「差別している」のは隠れも無い(恐らくは、自他共に認める)事実であろうし、私(ZERO)の「バカ・チョウセンジン等差別思考」を、何人でアレ(*3)抑止・統制・禁止されるなんて、御免被る。その意味で、私(ZERO)「差別をする自由」を主張して、我が内心の自由・思想信条の自由を、少なくとも「守ろうとする」ぞ。

 言い替えるならば、私(ZERO)は、内心の自由・思想信条の自由を、(私(ZERO)の考えるところでは到底実現の目処がない。在ってはタマラナイ。)「差別のない社会」よりも遙かに重んじている。故に、「差別をする自由」と言うのを、敢えて公言している、のである。

 であるならば、私(ZERO)が「差別に対して(或程度)寛容」なのは間違いない処だが、対して下掲する各紙社説に見る「LGBT差別に対する非寛容」は凄まじいモノがあるな。「多様性を重視しろ!」と言いつつ、「この非寛容(*4)は、ナンなのか」とすら、思わないらしい。

 「思想信条の国家統制」なんてのは、報道機関としてもジャーナリズムとしても民主主義としても、「最も忌むべき敵(の一つ)」であろうに、下掲社説(特にアカ新聞社説)は「差別を無くせ!」「差別の無い社会を作れ!」の、大合唱と、来たモンだ。

 だから、言うんだぜ。気違いか大間抜けか大嘘吐きか、それらの兼任だ、と。

①【朝日社説】側近の差別発言 「包摂社会」は口だけか
②【毎日社説】同性婚巡る差別発言 露呈した政権の人権感覚
③【東京社説】首相秘書官更迭 差別解消 法整備で示せ
④【沖縄タイムス社説】首相秘書官差別発言 人権感覚を疑う暴言だ
⑤【琉球新報社説】首相秘書官差別発言 人権感覚なき政権、退場を 

⑩【産経社説】荒井秘書官更迭 緊張感の欠如が目に余る
 

  • <注記>
  • (*1) 「ああ、自覚がないんだな。」と確信しつつ。 
  •  
  • (*2) 「私は、私自身の差別を、無くそうと戦っている。だから、他人も社会も、同じように戦うべきだ!」って、ある種の「理想論」が、一つの「解」として考え得る。が・・・・「手前ぇの趣味を、他人に押しつけるンじゃぁねぇよ。」と、言いたくなるな。 
  •  
  • (*3) 我が国であろうとも、天皇陛下であろうとも。 
  •  
  • (*4) 「非寛容」というのは、その対象が何であっても、「多様性」とは相反する、筈である。「Aに対する非寛容」は、「多様性の一つである筈のAを、否定している」のだから。 


 

  • (1)①【朝日社説】側近の差別発言 「包摂社会」は口だけか

側近の差別発言 「包摂社会」は口だけか

 

 

https://www.asahi.com/articles/DA3S15547594.html?iref=pc_rensai_long_16_article

 

2023年2月5日 5時00分

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写真・図版

報道各社からの取材を終えた岸田首相と話す荒井勝喜・首相秘書官(右)=2021年12月24日、首相官邸、上田幸一撮影

 

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 岸田首相と日常的に行動を共にし、広報担当としてスポークスマン的な役割も担っている秘書官から、耳を疑う差別発言が飛び出した。

 

 首相は就任当初から、「多様性のある包摂社会」を掲げながら、内実が伴わずにきた。即座に更迭を決めたとはいえ、それで不問に付される話ではない。政権の人権意識の欠如が厳しく問われねばならない。

 

 問題の発言は一昨日夜、8人いる首相秘書官の一人で、経済産業省出身の荒井勝喜氏が、首相官邸で記者団に語った。性的少数者や同性婚をめぐり、「隣に住んでいるのもちょっと嫌だ」「見るのも嫌だ」「認めたら国を捨てる人が出てくる」などと述べたとされる。

 

 首相の側近といっていい、重い公的な立場にある者の、差別意識丸出しの放言に、驚きあきれるほかない。オフレコを前提とした取材で本音が漏れたのか。問題視したメディアの報道が始まると、「秘書官として個人的な意見を言うのは適切でなかった」と全面的に撤回したが、「差別的な意識は持っていない」との釈明を、到底信じるわけにはいかない。

 

 首相はきのう朝、荒井氏の発言は「政権の方針と全く相いれない。言語道断だ」と述べ、早々に更迭を決めた。しかし、自身の先日の衆院予算委員会での答弁が伏線になったことを忘れてはならない。

 

 野党議員から同性婚法制化への賛否を問われ、慎重な検討が必要な理由として「すべての国民にとって、家族観や価値観、社会が変わってしまう課題だ」と述べたことが、「社会はすでに変化している」「人権への配慮がない」などと、SNS上などで批判を浴びた。

 

 荒井氏の発言は、この時の首相答弁をめぐる、やりとりの中で出た。実際に意見を聞いたわけではないと、後から弁明したが、「秘書官室もみんな反対する」とも述べたという。

 

 朝日新聞の世論調査では、同性婚を「法律で認めるべきだ」は15年の41%から一昨年は65%となり、肯定的な意見が性別、年代、党派を超えて増えている。自治体が同性パートナーシップを公証する制度も広がっている。口では「多様性」が大事と言いながら、首相の周辺こそ、それに逆行する価値観が幅を利かせているのではないか。

 

 首相は昨年夏の内閣改造で、性的少数者を差別したり、ジェンダー平等を否定したりする言動を繰り返していた杉田水脈(みお)衆院議員を、総務省の政務官に起用。昨年末に更迭せざるをえない状況に追い込まれるまで、かばい続けた。これでは、首相自身の人権感覚が疑われる。

  • 1.①-1【朝日社説】首相とLGBT 差別解消 行動で示せ

 

 

https://www.asahi.com/articles/DA3S15551024.html?iref=pc_rensai_long_16_article

 

2023年2月9日 5時00分

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写真・図版

衆院予算委員会で、首相秘書官の差別発言問題を取り上げた立憲民主党の岡本章子氏(左)の質問に答える岸田首相=2023年2月8日、国会内、上田幸一撮影

 

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 政権の人権意識が厳しく問われている時に、「多様性を認め合う包摂的な社会をめざす」と従来の主張を繰り返すだけでは、本気で差別解消に取り組む意志があるのか、疑われても仕方あるまい。具体的な行動を伴わねば、信頼は回復できないと、岸田首相は心すべきだ。

 

 首相がきのう、衆院予算委員会の集中審議に出席し、秘書官の性的少数者や同性婚をめぐる差別発言について、「政権の方針と全く相いれない」として陳謝した。一方で、同性婚を認めれば「社会が変わってしまう」という自身の答弁は、すべての国民にかかわる問題なので、慎重な検討が必要だという趣旨であり、「ネガティブな発言」ではないと釈明した。

 

 ただ、多くの人が、首相は後ろ向きと受け止めたのも無理はない。首相は、性的少数者らを差別する言動を繰り返していた杉田水脈(みお)衆院議員を総務省の政務官に起用し、批判を受けても、かばい続けたのだから。

 

 首相が3年前、最初に自民党総裁選に挑んだ際に出版した「岸田ビジョン」には、LGBTも含め、多様な「個」に社会の中の居場所や役割があるとの記述がある。きのう、これを引用した自民党議員に対し、首相はニューヨークに住んだ小学生時代にマイノリティーだった経験が土台にあると語った。

 

 ならば、掛け声だけでなく、制度や法整備に具体的に取り組むべきである。まず試金石となるのが、秘書官の更迭を機に、与野党の間で再浮上した「LGBT理解増進法案」の扱いだ。

 

 2年前に超党派の議員連盟がまとめた際は、自民党内の一部に強い異論があり、国会提出には至らなかった。今回、自民党の茂木敏充幹事長が「提出に向けた準備」を表明。主要7カ国(G7)の中で、同性婚や同性間のパートナーシップ制度が国レベルでないのは日本だけであることから、5月に広島で開かれるG7サミットまでの成立を求める意見が、公明党や野党からあがっている。

 

 昨年のドイツでのサミットでは、性自認や性的指向に関係なく、誰もが差別から保護されることへの「完全なコミットメント」を明記した声明が採択されている。しかし、今年の議長として法整備への決意を問われた首相は、議員立法であることを理由に、党の動きを「見守る」と繰り返した。

 

 この法案は当時、自民党の賛同を得ようと、差別禁止には踏み込まず、理解増進のための施策の推進にとどめた経緯がある。この機会に改めて、差別解消規定を正面から議論する必要がある。党総裁として、首相が指導力を発揮すべき局面だ。

  • (2)②【毎日社説】同性婚巡る差別発言 露呈した政権の人権感覚

同性婚巡る差別発言 露呈した政権の人権感覚

 

 

https://mainichi.jp/articles/20230205/ddm/005/070/068000c

 

注目の連載 

オピニオン

 

朝刊政治面

毎日新聞 2023/2/5 東京朝刊 833文字

 

記者団の取材対応を終え、首相官邸を出る岸田文雄首相(左)と荒井勝喜首相秘書官(右)=東京都千代田区で2023年2月3日午後6時16分、竹内幹撮影

 「多様性を認め合う社会を目指す」との政権の姿勢は、口先だけだったと言われても仕方がない。

 

 荒井勝喜首相秘書官が記者団の取材に対し、同性婚を巡って「見るのも嫌だ。隣に住んでいるのも、ちょっと嫌だ」と発言した。

 

 さらに「認めたら、国を捨てる人が出てくる」「秘書官室もみんな反対する」とも述べた。

 

 許されない差別発言だ。

 

 人によって性的指向はさまざまであり、尊重されなければならない。同性カップルも家族になる権利を持っている。

 

 

 にもかかわらず、社会に根強く残る偏見に苦しんでいる。そうした人たちを傷つけるものであり、人権感覚の欠如が甚だしい。

 

 荒井氏は直後に「やや誤解を与えるような表現をした」と撤回し謝罪したが、それで済む問題ではない。岸田文雄首相が更迭したのは当然である。

 

 

 ただ、そもそもの発端は、首相の国会答弁だ。

 

 先週の衆院予算委員会で同性婚の法制化について問われ、「極めて慎重に検討すべき課題だ」と従来の見解を繰り返した上で、「社会が変わってしまう」と述べた。

 

 国民の不安感をあおるような発言である。当事者への配慮も欠いている。

 

 背景には、保守派を中心とした自民党内の根強い反対論がある。LGBTQなど性的少数者に対する国民の理解を深める法案も、たなざらしになっている。

 

 人々の意識は変化している。各種世論調査では容認派が反対派を上回るケースが目立ち、若い世代ほど、その傾向は顕著だ。

 

 司法の場でも、同性婚を認めない現行制度は憲法に違反しているとの判決が出ている。

 

 ニュージーランドが10年前、同性婚を法制化した際、喝采を浴びた議会演説がある。法案を支持する議員が「愛し合う2人の結婚を認めるだけだ。世界は、そのままです」と呼びかけた。

 

 

 日本は今年、主要7カ国首脳会議(G7サミット)の議長国だ。他の6カ国は同性婚を認めたり準じた制度を設けたりしている。

 

 多様性を掲げるなら、日本も法制化に乗り出すべきだ。あらゆる人の権利が尊重される社会にしなければならない。

  • 1.②-1【毎日社説】LGBTQ差別と首相 深刻さ理解しているのか

 

 

https://mainichi.jp/articles/20230209/ddm/005/070/094000c

 

注目の連載 

オピニオン

 

朝刊政治面

毎日新聞 2023/2/9 東京朝刊 English version 826文字

 LGBTQなど性的少数者への差別は基本的人権の侵害であり、絶対に容認できない。岸田文雄首相は口先だけでなく、実際の行動によってそれを示さなければならない。

 

 首相秘書官だった荒井勝喜氏が同性婚を巡って「見るのも嫌だ」などと差別発言をしたことについて、首相が衆院予算委員会で謝罪した。

 

 

 発端は、同性婚を法制化すれば「社会が変わってしまう」と述べた首相自身の答弁だった。

 

 首相は「ネガティブな意味で言ったわけではない」などと釈明したが、国民の家族観にかかわる問題だとの認識を示し続けている。

 

 だが、各種世論調査では、同性婚について容認派が反対派を上回るケースが目立つ。首相の認識が社会の変化に追いついていないのではないか。

 

 

 国際的に見ても、主要7カ国(G7)のうち、同性婚を認めるか、それに準じる制度がないのは日本だけだ。

 

 差別発言を受け、与野党間では「LGBT理解増進法案」の成立に向けた機運が高まっている。2021年に超党派でまとめられたが、自民党内の調整がつかず、国会提出が見送られていた。

 

 性的指向・性自認を理由とする差別を許さないことを明記しており、罰則や制度改正を伴わない、いわゆる理念法である。今国会で早期に成立させ、差別にくみしない姿勢を示すことが不可欠だ。

 

 ただし、それは一歩に過ぎない。法の下で平等な扱いを受ける権利を保障する措置が必要だ。同性婚や選択的夫婦別姓の法制化を、同時並行で検討すべきだ。

 

 自民党の保守派議員らには「個人の内心にかかわる」「社会を分断する」などと、反対意見が根強い。だが、差別の根絶や権利の保障は、内心の自由とは全く別の問題である。

 

 首相は今後の対応を明言せず、「与野党の議論を見守る」とまるでひとごとのように繰り返すだけだ。「多様性を尊重する」と一般論を語るばかりでは、問題の深刻さを理解しているとは思えない。

 

 LGBTQをはじめ、あらゆる人々の権利が守られる社会の実現に努める。それこそが首相の責務である。

  • (3)☆③【東京社説】首相秘書官更迭 差別解消 法整備で示せ

首相秘書官更迭 差別解消、法整備で示せ

 

 

https://www.tokyo-np.co.jp/article/229754?rct=editorial

 

2023年2月7日 08時05分

 

 LGBTなど性的少数者や同性婚に対する差別発言で荒井勝喜(まさよし)首相秘書官が更迭された。岸田文雄首相は人事で幕引きを図ろうとしたのだろうが、問われているのは首相自身の人権意識だ。多様性を尊重するというなら、差別解消に向けた法整備にこそ指導力を発揮すべきではないか。

 荒井氏は三日、同性婚の法制化に反対した上で「隣に住んでいたら嫌だ」「国を捨てる人、この国にはいたくないと言って反対する人は結構いる」などと記者団に語った。当事者を傷つける言語道断の発言で更迭は当然である。

 荒井氏は首相演説や答弁の作成を担当していた。首相は国会で同性婚の法制化について「家族観や価値観、社会が変わってしまう課題」と答弁しており、答弁内容に荒井氏の差別意識が反映されたと疑われても仕方がない。

 自治体レベルでは同性カップルを婚姻に相当する関係だと証明する「パートナーシップ制度」導入が進むが、国レベルの取り組みは遅れ、同性婚やパートナーシップ制度を整備していないのは先進七カ国(G7)で日本だけだ。

 LGBTへの差別を禁じる法律もなく、経済協力開発機構(OECD)による二〇二〇年の報告では、LGBTに関する法制度の整備状況で、日本は三十五カ国中三十四位に沈む。

 同性婚法制化で国を捨てる人の行く先はG7には存在しない。法制化で「社会が変わってしまう」との認識こそ変える必要がある。

 超党派の議員連盟はLGBTに関する啓発を目的に「理解増進法案」をまとめたが、自民党の反対で国会提出は見送られた。

 自民党は二一年秋の衆院選で公約した理解増進に向けた議員立法を、昨夏の参院選で公約から削除するなど、世界的な潮流からは完全に孤立している。

 首相は施政方針演説で、社会的弱者を含む全ての人が生きがいを感じられる「多様性が尊重される社会」「包摂的な経済社会」を掲げながら、LGBTや同性婚に言及せず、その決意は疑わしい。

 首相自身や政府・自民党が差別解消に後ろ向きな姿勢を変えない限り、丁寧に説明したところで意味がない。差別を認めないというのなら、法整備で示すべきだ。

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  • (4)☆④【沖縄タイムス社説】首相秘書官差別発言 人権感覚を疑う暴言だ

 

首相秘書官差別発言 人権感覚を疑う暴言だ

 

https://news.infoseek.co.jp/article/okinawatimes_994696202254041088/

 

 

沖縄タイムス+プラス / 2023年2月5日 5時0分

 

 

 偏見と差別に基づく許しがたい暴言だ。政権中枢での発言であり、岸田文雄政権の人権意識が問われる。

 

 岸田首相の秘書官である荒井勝喜氏が、性的少数者や同性婚の在り方を巡り「隣に住んでいたら嫌だ。見るのも嫌だ」と述べた。

 

 同性婚が導入された場合の影響について「社会のありようが変わってしまう。国を捨てる人、この国にいたくないと言って反対する人は結構いる」とも語った。

 

 オフレコを前提とした非公式取材の発言という。後に再度取材に応じて謝罪、撤回したが許されるものではない。

 

 首相は「政府の方針とは全く相いれない。言語道断だ」として秘書官を更迭した。

 

 更迭で済む話ではない。

 

 荒井氏は「秘書官室は全員反対で、私の身の周りも反対だ」とも発言した。

 

 

 

 首相秘書官は内閣の政策立案や首相の対外発信を支える政権の要職だ。岸田首相の秘書官は8人で、荒井氏は首相のスピーチ作成を担っていた。差別を容認するような空気が秘書官室を覆っていたのではないか。

 

 荒井氏の発言は元々、首相の答弁を受けたものだったという点も看過できない。

 

 首相は衆院予算委員会で、同性婚の法制化に関して「家族観や価値観、社会が変わってしまう課題だ」と発言していた。

 

 しかし、社会の理解は進んでいる。同性カップルのパートナーシップ制度などを導入する自治体は昨年で全国に240ある。

 

 首相は発言を糾弾するなら、自身と政権の認識も説明すべきだ。

 

■    ■

 

 岸田政権では、性的少数者への偏見・差別発言が取り沙汰された議員の登用が相次いだ。

 

 月刊誌への寄稿でLGBTカップルについて「生産性がない」と断じ、公金投入を疑問視した杉田水脈氏や、自民会合でLGBTについて「生物学上、種の保存に背く。生物学の根幹にあらがう」という趣旨の発言をした簗(やな)和生氏である。

 

 杉田氏はほかにも差別発言を繰り返していたことが問題視され、事実上更迭された。一方の簗氏は、非公開の場での発言だったとしていまだに説明もなく文部科学副大臣の要職に居続けている。

 

 こうした人々を登用してきた首相の人権感覚に疑問符が付く。首相は「持続可能で多様性を認め合う包摂的な社会を目指す」と繰り返すが、目的に合った登用とは思えない。

 

■    ■

 

 公的な立場からの差別発言が、社会に与える影響は大きい。表に出なければ、偏見や差別を持ち続けてもいいという間違ったメッセージで社会を分断する危険性もある。

 

 昨年閣議決定された自殺総合対策大綱では、性的少数者の自殺念慮の割合が高い背景に無理解や偏見などの社会的要因があるとして、関係省庁の取り組み推進が明記された。

 

 しかし、問題は政権の中にこそあると言わざるを得ない。首相の任命責任が問われる。

  • (5)☆⑤【琉球新報社説】首相秘書官差別発言 人権感覚なき政権、退場を 

首相補佐官差別発言 人権感覚なき政権、退場を

 

 

https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1658299.html

 

2023年2月6日 05:00

社説

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 首相秘書官の荒井勝喜氏が性的少数者に対する差別発言で更迭された問題は、一個人の暴言では済まない。岸田文雄首相をはじめ、政権内の人権意識が欠如しているとしか思えないからだ。

 

 荒井氏の差別発言は、首相の国会答弁が発端だ。岸田政権ではこれまでにも人権意識の希薄な大臣、政務官が事実上更迭されてきた。繰り返される更迭劇は本質的な解決を先送りするだけだ。

 解決できないのであれば、人権感覚なき政権は、政治の舞台から退場するしかない。

 1日の衆院予算委員会で同性婚の法制化について問われた首相は「家族観や価値観、社会が変わってしまう課題だ」と述べ、否定的な考えを示した。この答弁の真意を聞かれた荒井氏が「隣に住んでいたら嫌だ。見るのも嫌だ」と性的少数者への暴言をはいた。

 荒井氏は発言を撤回し「プライベートの意見」であると説明している。だが差別を助長する発言は思想・良心の自由、公私の区別とは全く関係がない。差別を否定するのが民主社会の在り方だからだ。

 「首相がそういうことを考えているわけでもない」と荒井氏は言うが、1日の答弁や1月の施政方針演説を見てもその説明は納得しがたい。

 施政方針演説で「多様性」に言及したのは「包摂的な経済社会づくり」の項目だ。そこで触れられているのは、労働力としての女性や障がい者、高齢者の多様な働き方を促進するという内容だ。

 性的少数者に関して言えば、全国で255自治体が同性カップルを婚姻相当と認める制度を導入した。札幌地裁は2021年3月、同性婚を認めない現制度を違憲と断じている。政治的な課題として挙がる性的少数者の法的権利に関し、首相は施政方針で一言も触れていない。

 更迭されたのは今回に限らず「法相の仕事は死刑執行のはんこを押す地味な役割」と繰り返し放言していた葉梨康弘前法相、LGBTカップルは「生産性がない」など一連の言動が問題視された杉田水脈前総務政務官がいる。

 「(LGBTは)生物学上、種の保存に背く」と発言した簗(やな)和(かず)生(お)文部科学副大臣は、就任当初から政権の姿勢が問われたが、現在も現職のままだ。

 人権への無理解、少数者差別が悲劇を招くことは歴史が証明する。障がい者や同性愛者を迫害したナチスドイツ、「朝鮮人暴動デマ」による関東大震災時の虐殺などだ。

 歴史の反省を踏まえ、差別のない社会をつくるのが政治の役割である。差別を助長する言動は、民主社会の敵としか言いようがない。

 首相は「任命責任を感じる」と述べている。責任は行動とともに「取る」あるいは「果たす」ものであり、感じるだけでは無意味だ。

 首相は足元を見直し、先進国首脳にふさわしい人権感覚を持ち合わせているのか、行動で示してもらいたい。

  • (6)⑩【産経社説】荒井秘書官更迭 緊張感の欠如が目に余る

荒井秘書官更迭 緊張感の欠如が目に余る

 

 

https://www.sankei.com/article/20230205-EP4XBO2JENPVVFKYYSKY4TJ6II/

 

2023/2/5 05:00

コラム

主張

 

 

 

 岸田文雄首相が荒井勝喜秘書官を更迭した。

 

 荒井氏は同性婚について「隣に住んでいても嫌だ。見るのも嫌だ」などと述べ、制度導入なら「国を捨てる人、この国にはいたくないと言って反対する人は結構いる」と話していた。性的少数者を嫌悪する、明らかな差別発言である。

 

 岸田首相は「多様性を尊重し、包括的な社会を実現していく内閣の考え方に全くそぐわない。言語道断の発言だ」と批判し「大変深刻に受け止めており、秘書官の職を解くという判断をした」と述べた。更迭は当然だろう。荒井氏は発言を撤回、謝罪したが、口をついて出た言葉は戻らない。

 

 荒井氏の発言は、ただただ対立感情を深めるだけで、冷静な議論の妨げとしかならない。

 

 岸田首相は参院本会議の代表質問で、同性婚制度について「わが国の家族の在り方の根幹に関わる問題であり、極めて慎重な検討を要するものだ」と答えた。

 

 また衆院予算委員会では「国民にとって生き方や家族観、社会が変わっていく課題だ。社会全体の雰囲気にしっかりと思いをめぐらせた上で判断することが大事だ」と述べていた。

 

 この認識は正しい。同性婚制度の問題は一朝一夕に結論が出るものではなく、慎重に議論を重ねることが重要である。

 

 そもそも憲法第24条は、「婚姻は両性の合意のみに基づき成立する」と定めている。これは明らかに異性婚について定めたものと解釈するのが自然だ。

 

 一方で、第14条は「すべて国民は、法の下に平等である」と定め、性別などによる差別を禁じている。この矛盾を解消するためには憲法改正を議論しなくてはならない。それほど重大な議論に、嫌悪感情に基づく差別発言など、挟む余地はない。

 

 

 岸田政権では、「法相は死刑のはんこを押すときだけトップニュースになる地味な役職」などと発言した葉梨康弘前法相が更迭されたのをはじめ、政治資金や世界平和統一家庭連合(旧統一教会)との関係をめぐる問題で閣僚の辞任が相次いだ。

 

 

 ロシアによるウクライナ侵略や防衛力整備、感染症対策など内外に課題は山積している。これら重要課題への注力を政権内部から足を引っ張る構図は、いかにも緊張感を欠き、見苦しい。

 

  • (7)まとめ

 上掲各紙社説を総覧すれば、上掲⑩【産経社説】が他のアカ新聞社説①~⑤とは異なり、「首相秘書官”差別”発言」自体よりも、左様な「"差別"発言により、国会運営の正常性を妨げた」事の方を問題視ししていることは明らかだ。が、産経新聞でさえ、当該首相秘書官発言を「問題視している」という事態には、呆れ返らざるを得ないな。

 況んや、上掲①から⑤のアカ新聞各紙の「差別を無くせ!」「差別の無い社会を作れ!」なんて主張は、冒頭で述べた通り、気違いか大間抜けか大嘘吐きか、それらの兼任だ。

  • 朝鮮戦争は、継戦中ですが、何か?-【ハンギョレ】韓国合同参謀本部「一戦を辞さない覚悟で決戦体制確立を決議」

 イヤ、日本でも勘違いしている人は多い様だが、タイトルにした通り、朝鮮戦争は「休戦しているだけで、終戦に至っていない」=「朝鮮戦争は継続中」なのである。戦闘は(一応)中断しているが(*1)、戦争は続いている状態」であり、「いつでも、戦闘再開は、あり得る状態」なのである。

 まあ、日本からしてみれば、朝鮮戦争を文字通り「対岸の火事」視して、「休戦しているけど戦争は継続中」とは「意識せずとも済む」のは、ある程度「致し方ない」部分無しとはしないが、継続中である朝鮮戦争の紛れもない当事者である(筈の)韓国軍にて、斯様な体たらくだそうな。
 実に、「チョウセンジンらしい」けどな。
 

  • <注記>
  • (*1) いや、時々大砲撃ったり魚雷を撃ったりミサイルを撃ったりしているし、実害が出ているときもあるよね。 


 

  • (1)【ハンギョレ】韓国合同参謀本部「一戦を辞さない覚悟で決戦体制確立を決議」

1/11(水) 15:24配信

 

https://www.youtube.com/watch?v=iz8kJ6HSbSc

 

 

 

https://news.yahoo.co.jp/articles/fc59520334123460f4498869c4f88b7ca543483d

 

 

 

10日、キム・スンギョム合同参謀本部議長の主管で決戦態勢確立指揮官会議が開催されている=合同参謀本部提供

 

 キム・スンギョム合同参謀本部議長は10日、軍のすべての作戦部隊の指揮官および参謀、各軍本部の主要職位者たちとともに決戦態勢確立指揮官会議を開催し、「一戦を辞さない覚悟」での「決戦態勢確立」を決議した。合同参謀本部は、この日の会議の参加者たちは現在の状況で発生しうる様々な北朝鮮による挑発の様相に対する対応策を論議したとしつつ、このように明かした。

 

 合同参謀本部は「今回の決戦態勢確立指揮官会議は、露骨になりつつある北朝鮮の挑発威嚇に対して『一戦を辞さず』の決戦意志を固め、戦うことに専念する気風への大転換に向けた共感を形成し、実戦的な戦闘準備と戦闘遂行訓練を通じて敵の挑発時には現場において行動で報復し、敵の挑発意志を抹殺しうる『決戦準備』を強調するために実施した」と説明した。合同参謀本部は決戦態勢確立指揮官会議の開催を伝える報道資料で、「敵」と「北朝鮮」を赤で表示して強調した。

 

 キム議長は前日、潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を搭載した3000トン級潜水艦「島山安昌浩(トサンアンチャンホ)」を視察した際に、「潜水艦は国家安保の重要な戦略兵器であり、敵には恐れを抱かせる短刀のような存在だ」とし「有事の際には一撃で敵の心臓部を麻痺させるよう、常に準備しなければならない」と述べている。

 

クォン・ヒョクチョル記者 (お問い合わせ japan@hani.co.kr )

 

  • (2)> 『一戦を辞さず』の決意を固め、戦うことに専念する気風への大転換に向けた共感を形成   って事は、『現状は(未だ)、戦う気概は、無い。」と言う自白だな。


 「『一戦を辞さず』の決意」と言うのも、現状は、未だ、一戦に至っていないという現状認識の証左であり、『朝鮮戦争は継戦中』と言う現状認識には無い事の証左でもある。

 他に解釈のしようがあろうか?

 そりゃ1953年の朝鮮戦争休戦成立から70年を閲して、北朝鮮ベッタリの左翼政権支配も長く深刻だったけどさ(イヤ、現行の「右翼政権」でも、先代の左翼政権との差違は、大したことないぞ。)、朝鮮戦争の正に当事者である韓国軍の、合同参謀本部議長なる御大層な肩書きをお持ちの、恐らくは「制服組のトップ」が、

1>  軍のすべての作戦部隊の指揮官および参謀、各軍本部の要職位者たちとともに
2> 決戦態勢確立指揮官会議を開催し、「一戦を辞さない覚悟」での「決戦態勢確立」を決議した。


ってんだから、凄まじいな。「軍のすべての作戦部隊の指揮官および参謀、各軍本部の要職位者たち」ったら、結構な頭数になりそうだが、それだけ雁首揃えて、「朝鮮戦争は、未だ継戦中です。」と「異を唱える」者は、皆無だったのかね?

 皆無だったのなら、モノの美事に「イエスマン揃い」って事で、ある種の「理想的軍隊」かも知れないが、そんな軍隊は、弱そうだぞ。
 
 ま、朝鮮軍ったら、昔から「弱い」事には定評があるけどな。
 

 

  石原慎太郎先生一周忌で、リブログする。

  タイトルにもした通り、韓国には「極右」と呼ばれて一人前。「良心的」とか言われちゃ、お仕舞い。弊ブログ&私(ZERO)も、早く韓国に「極右」呼ばわりされるよう、更に精進しないと、な。

  石原慎太郎先生の、ご冥福のためにも。

  • 戦後平和教育の成果(多分)-【週刊朝日】日米同盟に殺される日本人 古賀茂明 プラス1

 古賀茂明って人は、元高級官僚だが、私(ZERO)は侮蔑を込めて「反アベ芸人」と呼んでいる。一発芸は、「I am not Abe.」ってヤツで、意味はアベ政治を許さないってこと、らしい。

 安倍晋三首相(当時)ってのはこの世にタダ一人しか居ないし、世間一般の安倍/安部/阿邊/安陪・・・等「アベ姓の人達(結構な人数、居るよね。阿部寛とか。)」以外は誰でも(無論、古賀茂明氏自身も含めて「I am not Abe.」なのは、欠伸も出ないくらいに当たり前なんだが、このキャッチコピーで「反アベアピール」していた人。そのお陰か、「朝日のお気に入り」であり(*1)、つまりは、私(ZERO)とは「人種も宗教も違う」って所だろう。

 そんな古賀茂明氏が、米中対立を絡めて「日米安保を非難」する記事と、「韓国を絶賛する」記事を見つけたので、後掲しよう。

 「韓国を絶賛」って所も、如何にも「朝日のお気に入り」らしいが、ね。

  • <注記>
  • (*1) この人と言い、前川喜平と言い、「朝日のお気に入りで元高級官僚」ってのは、ロクなのが居ないな。 

 

  • (1)【週刊朝日】日米同盟に殺される日本人 古賀茂明

 

 

 

https://dot.asahi.com/wa/2023011800102.html?page=1

https://dot.asahi.com/wa/2023011800102.html?page=2

 

 

政官財の罪と罰

古賀茂明

2023/01/24 06:00

 

古賀茂明

筆者:古賀茂明

 

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古賀茂明氏

古賀茂明氏

「2010年ごろは台湾有事のシナリオを話すのは不可能だった」

 

 今話題になっている台湾有事の報告書「次の大戦の最初の戦い」を作成したアメリカの戦略国際問題研究所の日本部長クリストファー・ジョンストン氏が日本経済新聞のインタビューで述べた言葉だ。確かに、この10年ほどで日本の世論は驚くほど変化した。口にすることさえ憚られた「台湾有事」という言葉どころか、台湾有事=日本有事という命題にさえ異を唱える声は激減し、直近では、日本の参戦が当たり前のように語られる。

 

 

【この記事の写真の続きはこちら】

 

 冷静に振り返ってみよう。日本は、1972年の日中共同声明までは、中華民国(台湾)と国交を結び中華人民共和国(中国)は国家として承認すらしていなかった。しかし、この共同声明で、中華人民共和国を中国唯一の合法政府と認め、台湾が中国の不可分の領土であることを理解し尊重すると約束した。そして、台湾を見捨ててこれと断交したのだ。この時から、日本にとって、台湾の中国本土への統合は中国の国内問題となった。現在は、米国はじめ世界のほとんどの国も同様の立場をとる。だから、台湾は国連にも加盟できない。

 

 そうした事実を前提にすれば、世界中でアメリカ以外に、台湾統合をめぐる紛争に参戦しようという国がないのはある意味当然だ。冒頭の報告書も、「アジアの学者たちは、ほとんどの国が中立を保つだろうという評価で比較的一致している」とし、韓国でさえこの戦争には参戦しないことになっている。

 

 それにもかかわらず、このレポートの「基本シナリオ」は、日本だけは参戦することを想定している。何故そうなるのか。

 

 この戦争では台湾、米国と並び「日本が要」であると書かれている。日本は、(拒絶する権利はあるが)米軍による基地の使用を認める必要がある。それがなければ、米国は多数の戦闘機・攻撃機を使うことができないからだ。日本がこれを拒否することは、70年にわたる日本の安全保障政策を支えてきた長年の日米同盟を崩壊させる危険性があるとの記述もある。これが最も重要な点だ。

 

 この戦争は、中国のミサイル攻撃で始まる。米国は直ちに参戦するが、その対応の大部分は日本の基地から行われる。日本は当初は中立の姿勢をとるが、在日米軍基地が攻撃されるので、その時点で参戦する。日本は強大な軍備を有する。参戦後の自衛隊は国外における攻撃作戦まで行うという想定になっている。

 

 もう一つ重要なのは、この戦争で、米軍は270機、日本は112機の戦闘機を失うが、そのほとんどは「地上戦」による。空中戦ではなく、基地に駐機中にミサイルで爆破されるのだ。ミサイルが雨あられと日本の領土に飛んでくることが想像できる。民間の被害に言及はないが、誤爆や迎撃して落としたミサイルで基地周辺に大きな人的・物的被害が出るのは誰にもわかる。日本が本格的な戦場になるのだ。

 

 

 中国の国内問題に介入し、日本が戦場になるという理不尽なことが起きる原因は、日米同盟だ。これを守るために基地使用を断れないと言う。

 

 日本の国民を守るための日米同盟だったはずが、日米同盟を守るために日本国民が殺される事態に陥った。今こそ、その矛盾に気付くべきだ。

 

 

 

※週刊朝日  2023年2月3日号

 

古賀茂明

古賀茂明

古賀茂明(こが・しげあき)/古賀茂明政策ラボ代表、「改革はするが戦争はしない」フォーラム4提唱者。1955年、長崎県生まれ。東大法学部卒。元経済産業省の改革派官僚。産業再生機構執行役員、内閣審議官などを経て2011年退官。近著は『官邸の暴走』(角川新書)など

  • (2)【週刊朝日】台湾有事に嵌まる日本、逃げる韓国 古賀茂明

 

 

 

https://dot.asahi.com/wa/2022121600052.html?page=1

https://dot.asahi.com/wa/2022121600052.html?page=2

 

台湾有事に嵌る日本、逃げる韓国 古賀茂明

政官財の罪と罰

古賀茂明

2022/12/20 07:00

 

古賀茂明

筆者:古賀茂明

 

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古賀茂明氏

古賀茂明氏

 自民党の萩生田光一政調会長が与党の党三役として19年ぶりに台湾を訪問したことが話題になった。同氏は、「台湾有事は、日本有事であり、日米同盟の有事であるという安倍晋三元首相の言葉の正しさを、中国自身が行動によって証明した」と発言した。今年8月にペロシ米下院議長が台湾を訪問した時に、中国が台湾周辺で大規模な軍事演習を行い、日本のEEZ(排他的経済水域)内にミサイルを着弾させるという強硬措置に出たことを指したものだ。

 

 

 あの時の中国は日本の国民に言い知れぬ恐怖感を与えた。自公政権は、こうした国民の不安感に乗じて、反撃能力とか継戦能力と称して様々な戦争準備を進めている。

 

 

 だが、この議論には危険な飛躍がある。本来は、台湾有事は本当に起きるのかという議論が先にあり、それが起きそうだという場合でも、次に考えるべきは、どうやって日本が台湾有事に巻き込まれるのを避けるかということだ。「台湾有事=日本有事」と断定し、戦争ありきで議論が進む現状は常軌を逸している。

 

 その異常さを再認識させられる出来事があった。韓国政府の高官X氏に「日本には米中の間でバランスをとりながら戦争を回避する外交などは出来ない」と断言された時のことだ。

 

 X氏の論旨はこうだ。

 

「韓国と北朝鮮は一体で、中国と長い国境線を有する。古来中国との間で戦いが繰り返され、属国になった時代もある。対中関係の安定こそが、我々の外交の最優先課題だ。一方、日本は元寇の時以外中国に攻撃されたことはないし、占領されたこともない。太平洋戦争に負けたが、占領したのは米国だった。その後、日本は米国に頼るしかなく、今日に至った。米国は日本を信頼しているが、韓国のことは本当には信頼していない。逆に、だからこそ、韓国は米国に対して時に厳しい対応ができる。米国は、韓国はそういう国だと理解しているから裏切られたとは感じない。韓国は米韓関係はそういうものだと割り切って外交を組み立てる。一方、日本は米国に無条件で忠誠を誓って来た。今さらその信頼を裏切ることは出来ず、米国が戦う時は日本は逃げられない。戦争回避の外交が不可能というのはそういう意味だ」

 

 確かに、尹錫悦(ユン・ソンニョル)韓国大統領は保守派だが、中国への配慮が目立つ。ペロシ議長訪台の後に、岸田首相が訪日したペロシ議長と朝食会でもてなしたのに、尹大統領は面会もせず電話会談のみだった。しかも、朴振(パク・チン)外相がその直後に訪中して王毅外相と会談までした。一方、王毅氏は、ペロシ議長訪台直後に日中外相会談をドタキャンしている。まるで中韓が共同で日米に対抗しているかのようだ。

 

 X氏によれば、韓国は、今、台湾有事に巻き込まれるのを回避するのに必死だという。彼の言葉には、台湾有事の際に日本が巻き込まれるのは不可避で、それは自業自得だという警告が込められている。彼の言葉に、小国の意地と外交の知恵を見た気がした。

 

 

 一貫して米国との一体化を推し進め、台湾有事にも自ら喜んで飛び込んで行こうとする日本は、小国でも独立の気概を持ち知恵を絞る韓国の生き方を「対中弱腰外交」と馬鹿にするのではなく、日本にとって学ぶべき点はないか、より深く考察すべきだと思う。

 

 

 

※週刊朝日  2022年12月30日号


 

  • (3)「台湾有事から逃げる韓国は、偉い。賢い。」と断定断言して憚らないんだから、スゴいよな。


 敵前逃亡は、銃殺が、軍法の通り相場。軍法で銃殺とならずとも、敵前逃亡ってのは相当な不名誉で不面目と考えるのが、普通だと思うのだが、韓国は兎も角(あそこは、敵前逃亡の常習犯だ。)元高級官僚様が「敵前逃亡を賞賛」してしまうんだから、「高級官僚ではなくなって、良かったね。」と言うべきか。
 
 普通、こう言う敵前逃亡賞賛は、「敗北主義」という。それを平気で素面でやれてしまえるのは、「戦後平和教育の成果」とも言い得よう。当人はどうせ、「平和主義」のつもり、なのだろうが。

 「戦後平和教育」最大の欠点は、「軍事忌避軍人差別平和ボケ安保白痴」で在り、左様な状態を「平和主義」。左様な状態に陥れることを「平和教育」などと、ぬかしていることである。

 弊ブログ極初期の頃の記事「民主主義国家の国民には、軍事的知識が不可欠である。」でも主張したとおり、民主主義体制下の国民は、その国の政治に一定の責任を負うのだから、一時的にせよ、(投票の前とかには、)「政治家としての判断」も「軍人としての判断」も、求められる。何故ならば、国家にとって安全保障は不可避の課題で在り、国家安全保障には軍事力も「軍人としての判断」も必要不可欠だから、だ。

 軍事的知識が無ければ、「軍人としての判断」は下せない。従って、独裁体制国家ならばいざ知らず、曲がりなりにも民主主義体制をとる民主主義国家の国民には、「軍人としての判断」を下せるだけの軍事的知識・常識が、不可欠である。

 であると言うのに、戦後平和教育と来たら、「軍事忌避軍人差別平和ボケ安保白痴」なモノだから、軍事知識を忌避し嫌悪し蔑視して、「教育現場から排除」し続けている。その成果の一つが、結構な学歴(*1)をお持ちな元高級官僚である古賀茂明氏の、上掲の通りの「敵前逃亡絶賛の敗北主義」である、らしい。

 ああ、元高級官僚・古賀茂明氏の「敗北主義」を、戦後平和教育のせい、ばかりには出来ないだろう。如何に戦後平和教育が「軍事忌避軍人差別平和ボケ安保白痴」で在ろうとも、教育の影響は絶対的なモノでは無い。「戦後平和教育の悪影響からの脱却」は、相当程度「当人次第」だろう。
 

 かく言う私(ZERO)が受けたのもまた「戦後平和教育」ではあるが、その悪影響、特に「軍事忌避軍人差別平和ボケ安保白痴」からは、「相当程度脱却できている」モノと、自負している。まあ、私(ZERO)のような事例が「多い」とは言わないが、「それが可能である証左」としては、私(ZERO)と言う一事例で、十分であろう。
 
 閑話休題(それはさておき)
 
 古賀茂明は新しい方の上掲①の記事では日米同盟の為に、台湾有事で日本人に死者が出る=殺される。」と非難し、上掲②の記事では「台湾有事に巻き込まれない様にしている韓国は偉い。賢い。」と賞賛している。根底にあるのは、台湾有事は、日本とは無関係な他人事。って考えである。「台湾有事は日本有事。」と断定断言した故・安倍晋三元首相とは正に正反対・対称的。なるほど、「I am not Abe.」だな。

 だが、中国共産党一党独裁専制国家(中華人民共和国)が、中華民国を軍事力を以て併呑しようという「台湾有事」を、古賀茂明氏の様に「他人事、他国のこと」と割り切り、韓国の様に「巻き込まれない様に知恵を絞る」と言うのは、(「弱小国の生き残り策」と言えなくもなかろうが、)端的に言って姑息で在り、実に情けないばかりの策である。

 その策(古賀茂明流「不関与」策、ないし韓流「回避」策)は、如何にもチョウセンジン的であり、朝鮮半島「ウリナラ半万年」の大半が「大陸=支邦の尻尾」だった史実事実には「誠に相応しい」と言えようが、我が国にはそぐわない、と、私(ZERO)は主張するぞ。

 言い替えようか。故・安倍晋三元首相が「台湾有事は日本有事。」と断定断言したその言葉には、「台湾有事に際し、日本は日米安保条約に基づいて関与し、我が国に人的物的被害が及ぶことを想定内とする、覚悟」が含まれている。左様な人的物的被害を、「日米同盟に殺される日本人」と評してしまえる古賀茂明氏なればこそ、「台湾は他国で、台湾有事は他人事」と澄ましていられるのだろうが、台湾有事を惹起する中共(中華人民共和国)は、我が国に対して「核心的利益」なる侵略宣言を既に出している上、侵略と併呑の実績豊かな国だぞ。

 「暴支膺懲」とは、戦前のキャッチ夫エーズだが、「支邦の横暴ぶり=暴支」は、国家レベル・軍隊レベルとなった分、戦後の方がヒドいぞ。


 であるならば、台湾有事を古賀茂明氏の様に「他人事して関わらない」態度&実績は、「台湾有事に続く、或いは同時の、中共による日本侵略」の可能性・公算を、大に高めるものだろう。

 そんなことに、気づきもしない、ないし言及しないで、日米同盟に基づいて台湾有事に関与すると、日本人が死ぬぞぁ!と主張する古賀茂明氏の言動は、「中共(中華人民共和国)に対する追従従属媚びへつらい」と変わらないのみならず、「台湾有事の可能性・公算を高める」モノでも在る。
 
 更に言えば、コイツは話が逆なのだ。「日米同盟のために、日本が台湾有事に巻き込まれる。」ってのはある一面の見え方では在ろうが、話は逆であり、日本は、台湾有事という事態に対し、日米同盟を以て、米国を巻き込むべき。なのである。言い替えれば。正に故・安倍元首相が断言断定した通り、「台湾有事は日本有事。」であり、それ故に、「日本有事でもある台湾有事に、米国を巻き込む。その為の日米同盟。」なのである。日米同盟は、日本としては、日本という国家の安全保障のためのツールで在り、目的は我が国の安泰であって、「日本人が殺され」様が、我が国が安泰であれば、目的は達するのである。
 
 左様な「国家の安全保障のために国民を殺す、ないし、見殺しにする」事を「非情」と言うならば、「国家というモノは、時に非情な判断を余儀なくされるモノであるし、非情な判断をすべきモノでも在る。」と言うし、「我が国の安泰とは、国民全員の生命保障できるほど甘くはない。」。従って、「国民の生命を犠牲にして、我が国の安泰を図ること」は、あり得ることであり、正に国家として判断し、為さねばならない事、だ。
 よし、その「国が判断して犠牲にされる国民の生命」が、私(ZERO)自身のモノであっても、だ。「国の安泰」とは、それだけ重く、尊いモノである・・・コレもまた、戦後平和教育が否定し蔑視し続けてきたモノ、であるがな。
 

  • <注記>
  • (*1) ウイキペディアによると、「矢っ張り」東大法学部卒、だそうな。 
     
  • ウクライナ軍へ西側MBT(主力戦車)供与を受けて、アカ新聞各紙社説

 ウクライナが以前から西側諸国に対して主力戦車MBT(Mani Battle Tank(*1))の供与を求めていたのは、周知の事実である。何しろロシアのウクライナ侵略に抗して戦争中であり、それも陸戦中心の戦争中なのだから、「ウクライナが戦車を要求する」のは、ある意味「当たり前」だ。
 
 開戦当初のロシア軍キーウ(旧称キエフ)侵攻時に、ドローンや対戦車ミサイルでロシア軍戦車が相当数撃破され、(歴史的には「またかよ。」と言うべき)「戦車不要論」が勢いを増したりもしたが、「主力戦車MBTが、特に陸戦の攻勢では、要で在り、カギである。」点は、何ら変わらない。「対戦車ミサイルの脅威」なんてのは、中東戦争で(実にAT-2サガー”リモコン操作”ミサイル)の初実戦投入で既に判明していたこと。ドローンは「新手」ではあるが、従来従前の偵察手段(斥候兵、とか。)の延長でしかなく、本質を変えるモノでは無い。

 なればこそ、ウクライナは以前から西側諸国に主力戦車MBTの提供を求めてきた。それが漸く「念願叶って」、先ずイギリスが(数は少ないが・・・)英国製MBTチャレンジャー2(*2)の供与を決め、長いこと渋っていたドイツ(*3)が自国のレオパルド2主力戦車MBTの輸出を認め、外国からの「転売輸出」も認める、と発表した。更にはアメリカも、M1エイブラムスMBT(*4)の供与を近く決める、とも報じられている。

 で、アカ新聞どもの社説が、一寸した騒ぎになっている。

①【朝日社説】ウクライナ支援 戦争激化を防ぐ外交を
②【毎日社説】ウクライナ侵攻 米独の戦車供与 ロシアに撤退迫る警告
③【東京社説】戦闘の激化を懸念する

  • <注記>
  • (*1) 現役の戦車の殆どは、このMBT主力戦車である。例外は、水陸両用とか空挺降下(と言うより、投下、だな)とかの付加価値を付けた軽戦車がある、くらいだ。 
  •  
  • (*2) 後述のレオパルド2やM1エイブラムスとは異なり、120mmライフル砲が主砲なので、砲弾に互換性がない、筈だ。 
  •  
  • (*3) ドイツのレオパルド2主力戦車は、結構な目玉輸出品で、米英仏伊の様な「戦車独自開発国」以外のNATO諸国に軒並み採用されている。
  •  で、輸出先の各国からウクライナなどの第三国へ「転売輸出」するのには、製造元のドイツの認可が必要なんだ、そうな。 
  •  
  • (*4) M1エイブラムスの現用型は、レオパルド2と同じ120mm滑腔砲を主砲としているので、共通の砲弾が使える。一方でガスタービンエンジンなので、燃料の共用性に問題を生じるかも、知れない。 


 

2022年10月、ドイツ軍の兵士たちと主力戦車「レオパルト2」の前に立つドイツのショルツ首相(中央)。DPA通信提供=AP

 

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 米英とドイツがウクライナに主力戦車を供与することを決めた。ロシアの違法な侵略を止めるための支援だが、戦争のエスカレートを防ぎ、ロシアに停戦と撤兵を求める国際結束も、より強めていく必要がある。

 

 ウクライナのゼレンスキー大統領は昨年2月の開戦直後から、戦車の供与を求めていた。欧米側がすぐに応じなかったのは、北大西洋条約機構(NATO)とロシアの全面戦争に発展することを危惧したからだ。

 

 だが、1年近い戦闘をふまえて、ロシアがウクライナ領外への攻撃に踏み切る可能性は低いと見ている模様だ。ウクライナ軍の予想以上の善戦で、戦車を供与すれば奪われた領土を取り戻すことが可能になるとの判断もあるだろう。

 

 ロシアは「新たなレベルの対立に導く」(駐独大使)などと強く反発している。しかし、戦争終結を求める国際社会の声に耳を貸さず、無差別攻撃を繰り返すばかりか、ロシア軍の制服組トップを侵攻作戦の総司令官に任命するなど、戦争を拡大する姿勢を示しているのはロシアの方だ。対立激化の責任はプーチン政権自身にある。

 

 ドイツは今回の決定に至るまで一貫して戦車供与に慎重な姿勢で、ウクライナや欧米から批判的な声も上がっていた。

 

 だがドイツは、第2次大戦で周辺国やソ連を侵略して数千万もの犠牲者を出したナチスドイツ時代の反省を出発点に、戦後の外交を進めてきたことを思い起こしたい。武器は単独で供与するのではなく、他国と足並みをそろえる。国内の慎重論にも配慮して、丁寧な合意形成をはかる。そうしたショルツ政権の対応は十分に理解できる。

 

 重要なのは、ロシアの侵略を阻止し、ウクライナを支援するために、各国が揺るぎなく結束すること。それぞれの国が民意を尊重し、法にのっとって可能な貢献を行う姿勢だろう。民主主義の常道を踏み外せば、たちまち支援疲れを起こし、結束もほころびかねない。

 

 戦車の供与は、操作の訓練や保守、補給などで、ウクライナとNATO加盟国が軍事面でより結びつくことも意味する。だからこそ、戦争をエスカレートさせないための外交努力も並行して続けねばならない。プーチン政権だけでなく、中国やインド、アフリカ諸国など、ロシアに近い国々への説得に力を入れる取り組みも重要だ。

 

 その意味で今年、G7議長国と国連安保理の非常任理事国となった日本の責任は重い。ウクライナのインフラ修復や医療支援などの得意分野だけでなく、国際秩序を守る仕組みづくりの議論でも先導してほしい。

  • (2)②【毎日社説】ウクライナ侵攻 米独の戦車供与 ロシアに撤退迫る警告

 

https://mainichi.jp/articles/20230127/ddm/005/070/105000c

 

注目の連載 

オピニオン

 

朝刊政治面

毎日新聞 2023/1/27 東京朝刊 829文字

 米国とドイツがウクライナに高性能の主力戦車を供与すると発表した。これまで提供してきた兵器の中で攻撃力が最も高い。

 

 今春にロシア軍が再び全土に総攻撃を仕掛けるとの見方が強まっている。これに対抗できるよう支援するのが目的という。

 

 

 米独の戦車は世界最強といわれる。前線を突破し、敵陣深く入り込むことができる。ウクライナが最も要望してきた兵器だ。

 

 世界大戦や核戦争につながりかねないとの懸念から両国とも慎重だったが、東欧諸国を中心に供与すべきだとの意見が広がり、方針転換した。議論を重ねたうえで米欧の結束を重視したのだろう。

 

 

 戦況を大きく変える可能性があり、ロシアにとって脅威になるはずだ。

 

 1991年の湾岸戦争でイラクが使用した旧ソ連製の主力戦車を撃破したのが、米国が今回送り込む主力戦車だった。

 

 ドイツの主力戦車は、これを保有するポーランドやフィンランドなどが同時に供与するという。英国も独自に戦車を送る。

 

 

 いずれも訓練などに数カ月を要するが、実際に戦場に大量投入されれば、ロシア軍が劣勢に立たされることが予想される。

 

 プーチン露大統領には誤算だったに違いない。

 

 この冬、ウクライナの電力施設を破壊し、欧州へのエネルギー供給を遮断した。生活を苦しめて米欧の結束を乱す狙いがあった。

 

 

 暖冬であることも幸いし、エネルギー危機の深刻化は免れている。戦車の供与は米欧による長期的な軍事支援を明確にさせた。

 

 今後の焦点は、2014年にロシアが一方的に併合した南部クリミアを巡る攻防だ。米欧はウクライナが奪還することに後ろ向きだったが、今は容認する姿勢に転じている。

 

 核の懸念もある。プーチン氏は「核の威嚇」で米欧をけん制してきた。実際に使用に踏み切ることには懐疑的な見方もあるが、失敗を取り消そうとして無謀な行動に出ないとは限らない。

 

 米欧の決定はロシアに撤退を迫る警告だ。戦争を継続するなら、被害はさらに拡大する。その現実から目をそらし、愚行を続けることは許されない。

  •  

    ③【東京社説】戦闘の激化を懸念する

https://www.tokyo-np.co.jp/article/227639?rct=editorial

 

 

2023年1月27日 07時03分

 

 ロシアによる侵攻が続くウクライナに対し、ドイツ政府が自国製戦車「レオパルト2」を供与すると発表した。ロシアを刺激する懸念から単独供与には慎重だったが、米国が主力戦車「エーブラムス」の供与を決めたことから決断した。

 「世界最強」とされるレオパルト2などの戦車供与はウクライナに大きな後押しにはなる。ただロシアは反発しており、戦闘激化や長期化の要因になりかねない。和平交渉の道を探るなど外交努力も進める必要がある。

 ドイツは第二次世界大戦後、ナチスの過去を踏まえ、紛争地への武器供与を控えてきた。

 今回のウクライナ侵攻でも「防衛的」な武器の供与を解禁するにとどめ、ウクライナや隣国ポーランド、バルト三国などから求められていた戦車の供与に、ショルツ首相は慎重だった。

 ナチス時代に旧ソ連に侵攻した独ソ戦で大きな被害を出した記憶から、ドイツが突出してロシアと対峙(たいじ)することへの反対も強い。

 ショルツ首相は戦車供与について「単独行動でなく国際的な同盟国と連携する必要があった」と北大西洋条約機構(NATO)の結束を優先させたと説明した。

 NATOのウクライナ支援は、装甲車など防衛中心の武器にとどまっていたが、米独の戦車供与に加え、英国が主力戦車「チャレンジャー2」、オランダが地対空ミサイル「パトリオット」提供を表明するなど軍事支援が強化される。

 ロシアの侵攻を止めることは必要だ。ドイツの決定が苦渋の決断であることも十分理解する。

 ただ、NATOの武器供与による支援強化は、ロシアとの戦闘を激化、長期化させ、犠牲者を増大させる可能性は否定できない。

 独野党からは「ドイツはじめNATOも戦闘の当事者になり、第三次大戦につながる恐れもある」との懸念も出ている。停戦の糸口を探る国際社会の外交努力がさらに必要な局面だ。

 日本は地雷除去や越冬のための発電機供与などでウクライナを支援する。復興や民生面で協力する重要性も忘れてはならない。

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  • (4)三者三様

 一言で「アカ新聞」と括ってしまったが、ウクライナに対する西側主力戦車供与決定に対する「アカ新聞社説」は、対応が別れた様に思う。

 上掲①社説に見る朝日は、「小狡く逃げたな。」と言うのが第一印象。西側の主力戦車供与に「一定の理解」を示しつつ、「でも外交も大事なんだよ。」と付け加えることで「精神の安定を図っている」様に見える。「平和のために、ウクライナはサッサと降伏しろ。」とは流石に言えなくなった、ってところ、だろうか。

 上掲②の毎日社説は、一応ウクライナの肩を持ち、西側主力戦車供与を「ロシアに対する警告」として、ロシアの即時撤退を求めている。
 有り体に言って、「アカ新聞らしくない、真面な社説」で在り、コレを「産経の社説」と思うことは無いと思うが、「読売の社説」と言われたら、信じてしまいそうなレベルだ。

 所が、対称的に上掲③東京新聞社説と来たら・・・
 

  • 1.「ウクライナは即時降伏して、平和にしろ。」ってのと、同根なんだが、気付いてすら居ない様だ。

 西側諸国が「ウクライナに主力戦車MBTを供与しない」と決断すれば、そりゃ「ウクライナ戦争の激化を抑制する」事は出来るかも知れない。だが「その激化抑制に依って、助かる犠牲者」の大半は侵略者であるロシア軍であり、その「ウクライナ戦争激化抑制」は、少なくとも一面「ウクライナ侵略の幇助」だ。それはまた、章題にしたとおり、「ウクライナは即時降伏して、平和にしろ。」って暴論と、同根である。

 所で、上掲東京社説の主張「西側諸国のウクライナへの主力戦車供与は、ウクライナ戦争を激化させる(恐れがある)」と言うのは、ロシアの主張そのままであることについて、東京新聞編集部やデスクや経営陣は、一体どう考えているのかね?
 
 ロシアも、東京新聞と同じく、平和の望んでいる!!」とでも、思っているのかね?だとすると、ロシアは、「平和を望んでウクライナを侵略し、侵略し続けている。」事になるんだが。「その通りである」とするならば、少なくとも「ウクライナ侵略」と「平和」は共存併存出来る、ってことになる。ああ、「ロシアの平和=ロシアによるウクライナ支配」ってこと、かな。
 そんな「平和」は、お断りだな。多分、ウクライナ国民も、お断りだろうぜ。

 或いは、ロシアと東京新聞の「西側諸国のウクライナへの主力戦車供与は、ウクライナ戦争を激化させる(恐れがある)」という主張が一致するのは、「偶然の一致と考えて居るのだろうか?偶々「気があった」とでも?

 そんな「偶然の一致」を信じるよりは、「東京新聞が、ウクライナ侵略に手を貸す、侵略者ロシアの手先」と考える方が、余程「信じられる」のだが。少なくとも左様考えた方が、「安全側」だしな。
 
 で、だ。此処が肝腎なところなんだが、「東京新聞が、ロシアの手先である」か否かは、実は大した問題ではない。
 
 上掲東京新聞社説の主張が、全面的に自主的な東京新聞の発意に依ろうが、ロシアからの秘密指令による提灯社説で在ろうが、結果は殆ど変わらず、上掲③東京新聞社説は「ロシアのウクライナ侵略に資する」と言うことが、遙かに重要である。

 私(ZERO)は此処で、「東京新聞は、ウクライナ侵略者であるロシアの手先である」と、糾弾しているのではない。上掲社説のような主張は、「ロシアのウクライナ侵略に資する」ものであり、その働き、効果は、「ロシアの手先としての働き、効果」と、大差は無い。

 それだけの罪が、責任が、上掲③東京社説には、在る、と主張しているのである。
 その罪で逮捕投獄されたり処刑されたりすることは、無いだろうが、罪は、罪だぞ。

  • 無理です。無駄です。空論です。ー【東京社説】米国の銃犯罪 抜本的規制で歯止めを

  • (1)【東京社説】米国の銃犯罪 抜本的規制で歯止めを

米国の銃犯罪 抜本的規制で歯止めを

 

 

https://www.tokyo-np.co.jp/article/222090?rct=editorial

 

2022年12月26日 07時07分

 

 一九九二年に米国留学中の服部剛丈(よしひろ)さん=当時(16)=が射殺された事件から三十年が経過した。米国の銃問題は改善するどころか、銃絡みの犯罪件数は最悪のペースを続けている。抜本的な銃規制で歯止めをかける必要がある。

 この十一月には十日の間に大学、ナイトクラブ、スーパーマーケットで立て続けに銃撃事件が起き、合わせて数十人が死傷した。

 このうち西部コロラド州の性的少数者(LGBT)向けのナイトクラブで五人が死亡した乱射事件で使われたのは、殺傷能力の高いライフル「AR15」だ。年間六百件以上起きる乱射事件ではおなじみの半自動小銃である。

 近年、自殺を含めた銃による死亡者は毎年四万人を超える。米疾病対策センター(CDC)のまとめでは、二〇二一年は前年より8%増えて四万七千人余と過去最多を記録し、今年も四万人を突破した。コロナ禍がもたらす社会・経済不安が増加の背景にあると指摘されている。

 米国は人口よりも多い四億丁もの銃が氾濫する社会だ。銃乱射事件が起きるとかえって銃の販売は増える。治安悪化の不安が人々を護身に走らすからだ。

 銃器業界は活況を呈し、アルコール・たばこ・銃器取締局(ATF)によると、二〇年の銃器製造量は千百三十万丁。この二十年で三倍近く増えた。

 米最高裁は六月、銃の携帯を規制するニューヨーク州の法律を憲法違反とする判断を下した。

 自衛のために銃保持の権利を保障する憲法条項を盾にしているが、銃犯罪の深刻な状況を鑑みれば杓子(しゃくし)定規な判断だと言わざるを得ない。

 一方、連邦議会は二十一歳未満の銃購入者の身元確認の厳格化などを柱にした規制法案を可決し、バイデン大統領の署名を経て成立させた。

 銃規制法の成立は二十八年ぶり。一歩前進ではあるが、AR15のような殺傷力の高い銃の販売禁止にまでは踏み込んでいない。

 米国は銃社会の異常さを自覚し、これを改める努力をしてほしい。

 

  • (2)銃犯罪から我が身と家族を守るのは、先ず第一に「我が手にある銃」だ。

 「剣は、自らの手にあるべきだ。」と言う、ド・ゴールの言葉(*1)にも相通じる、章題にした「簡単・簡明な真実」すらも理解しないで、「抜本的銃規制」如きで「米国の銃犯罪を減らせる」と思っている(らしい)のだから、おめでたいというか、「戦後平和教育の成果」と言うか。

 ああ、「合衆国憲法が保障した、銃保持の権利」に、僅かながらも触れている点は、誉めてやろう。大抵の「アメリカは銃規制しろ」社説は、この点に全く触れないから、な。

 だが、

1>  自衛のための銃保持の権利を保障する憲法条項を盾にしているが、
2> 銃犯罪の深刻な状況を鑑みれば杓子(しゃくし)定規な判断だと言わざるを得ない。


なぁんて大間抜けこと平気で書けるのは、やはり「戦後平和教育の成果」と言うべきか。
 米国に於ける「銃保持の権利」は、「杓子定規な憲法上の空文」では無く、正真正銘掛け値無しの自存自衛の権利であり、実態実情実利を伴っている。東京新聞の大好きな「憲法9条(*2)」とは「違う」のである。

 銃規制問題では「悪の親玉」的扱いを受けることが多い全米ライフル協会が、米国でも有数の影響力を持っているのも、伊達や酔狂ではない。米国は銃社会であると同時に、「銃が、相当な市民権を得ている社会」なのである。

 実のところ、私(ZERO)は米国に在住どころか滞在したことも無い(通過も無い。出入国も無い。)。「米国童貞」と称しても良いぐらいに「実態・実際の米国は、体験体感していない」。

 だが、そんな私(ZERO)は、ガキの頃から西部劇ファンであり、それ故に、「米国が銃社会であること」を、恐らくは東京新聞社説担当記者よりも遙かに良く、深く、理解できている(と言う、自信と自覚(*3)がある。)。

 何度か繰り返しているが、米国はその歴史的背景から、殆ど建国以来(ったって、二百年と一寸でしかないんだが)の銃社会であり、これを「単に厳重な銃規制をしく」だけで、「銃社会で無くなる」事も、「銃社会から脱却出来る」事もない。銃規制で規制されるのは、「合法的に所持されている銃」ばかりであり、「非合法に所持されている銃」には、「どんなに厳重な銃規制でも、遂には及ばない」と考えるべきである。

 米国が銃社会であることを軽減するために必要なのは、一つには「合衆国憲法上の武装権との、なんらかの折り合い・妥協」であり、もう一つには「非武装の市民の安全をある程度確保できる、高い治安の実現」である。この二つがなければ、そもそも「抜本的且つ有効な銃規制」なぞ、出来はしない(*4)。

 而して、この二つのウチ前者は、相当に政治的なモノだから、未だ実現の可能性はあるだろう。極端に言えば「合衆国国民の総意」さえ得られれば、即座に実現出来よう。
 
 だが、二つのウチ後者は、一朝一夕では到底実現しない。国民投票で支持率100%で賛成されとしても、それで実現するモノでも無い。
 
 左様なことも踏まえずに、「米国は、銃規制で銃社会から脱却しろ」と主張するのは、相当に無責任でもあれば、間抜けでもある。
 

  • <注記>
  • (*1) まあ、東京新聞がド・ゴールのこの名科白を「知らない」ないし「理解しない」のは、十分「想定内」だがね。
  •  何しろ、ド・ゴールは、フランスの大統領として、この決め科白と共に、「独自核武装路線」を決めた、とされているのだから。
  •  因みに「フランスの独自核武装路線」は、21世紀の今日でも変わらない。 
  •  
  • (*2) アレには、実害しか無いが。 
  •  
  • (*3) その相当部分は、今は亡き映画スター・ジョン・ウエインのお陰、である。 
  •  
  • (*4) 而して、上掲東京社説がこの二つのウチ前者の一方策を示している、とは「言えないことはない」と認めよう。
  •  しかしなぁ、その「一方策」が、「合衆国憲法の条文なんて無視しろ。(「銃保持の権利を杓子定規に解釈するな。」ってのは、婉曲表現であるが合衆国憲法上の銃保持の権利なんて、無視しろ。って主張である。他に解釈のしようがあろうか?)」ッてんだから、少なくとも「相当に乱暴な方策」だよなぁ。
  •  そう言うのは、「憲法軽視」って言わないのか?「立憲主義に反する」んじゃないのか?「日本国憲法では無く合衆国憲法だから、無視しても大罪ではない」のか? 

  •  
  • 日米首脳会談社説に見る、アカ新聞どもの焦り

 日米の外相&防衛相(相当)会談(「外務・防衛担当閣僚会合」なぁんて、便利な表現もあるんだな。)である「日米2+2会談」に続いて、日本の岸田首相と米国のバイデン大統領との首脳会談が実施され、昨年末の「防衛三文書見直し」も受けて、アカ新聞どもが一寸した騒ぎになっている。下掲するのはアカ新聞各紙の社説で在り、そのタイトルを列挙すると、以下の通りである。

  • ①【朝日社説】日米首脳会談 国民への説明 後回しか
  • ②【毎日社説】日米首脳会談 緊張制御する安保戦略を
  • ③【東京社説】日米首脳会談 対中緩和への外交も語れ
  • ④【沖縄タイムス社説】[安保大変容:日米首脳会談]懸念深まる軍事一体化
  • ⑤【琉球新報社説】日米首脳会談 国民不在の暴走やめよ

 

 なぁんと言うか、「アカ新聞どもの焦り」が目に浮かぶ様な社説タイトルで在るな。願わくば、その「アカ新聞どもの焦り」が、「中共の焦り」で在り、「ロシアの焦り」であることを、期待するぞ。

  • (1)①【朝日社説】日米首脳会談 国民への説明 後回しか

 

 

https://www.asahi.com/articles/DA3S15527864.html?iref=pc_rensai_long_16_article

 

2023年1月15日 5時00分

 

 厳しさを増す安全保障環境に、日米がより緊密に連携して対処するのはもっともだ。ただ、国民的議論のないままに決まった日本の安保政策の大転換を前提に、同盟強化にひた走るなら、国の防衛に不可欠な国民の理解と支持は広がるまい。

 

 岸田首相が米ワシントンで、バイデン大統領と会談した。首相は1カ月前に安保3文書を改定し、敵基地攻撃能力(反撃能力)の保有や防衛予算の「相当な増額」を決めたことを伝え、大統領は全面的な支持を表明した。首相は米国製の巡航ミサイル「トマホーク」の購入についても話したという。

 

 首相は昨年5月に東京で開かれた首脳会談で、敵基地攻撃能力の「検討」と、予算の相当な増額への「決意」を、大統領に表明していた。いわば、その約束を果たした形だが、いずれも国内ではきちんとした説明はなく、年末ぎりぎりになって結論だけ示されたのが実情だ。

 

 首相は会談後に米大学院で行った講演で、自身の「決断」を、吉田茂首相の日米安保条約締結、岸信介首相の安保改定、安倍晋三首相の集団的自衛権行使の一部容認に続く、「歴史上最も重要な決定の一つ」と自賛した。しかし、その重みにふさわしい議論と検討が尽くされたとは、とても言えない。

 

 バイデン政権は昨年10月に策定した国家安全保障戦略で、同盟国にも軍事力の強化を促し、自国の抑止に組み込む「統合抑止」を打ち出した。日本の政策転換はこれに呼応するもので、米側が歓迎するのは当然だ。

 

 ただ、両国がその行動を「最大の戦略的挑戦」と位置づける中国との関係をめぐっても、日米の利害が常に完全に一致するわけではない。米国の方針に一方的に引きずられることなく、主体的な判断を貫く覚悟が首相にあるのだろうか。

 

 首相は講演の中で、ロシアの侵略と戦うウクライナ国民を引き合いに、「国民一人一人が主体的に国を守る意志の大切さ」を強調した。安保3文書改定後の記者会見でも同じことを述べた。国の針路にかかわる方針転換に理解と納得を得る努力を後回しにしたままで、この言葉が国民に響くとは思えない。

 

 専守防衛を空洞化させる敵基地攻撃能力の保有が、かえって地域の不安定化や軍拡競争につながらないか。自衛隊が「盾」、米軍が「矛」という同盟の役割分担はどう変わるのか。「倍増」される防衛関連予算の財源もあやふやだ。こうした数々の疑問や懸念に、岸田政権はまだ正面から答えていない。

 

 23日から通常国会が始まる。今度こそ首相は逃げずに、徹底した議論に臨むべきだ。

  • (2)②【毎日社説】日米首脳会談 緊張制御する安保戦略を

日米首脳会談 緊張制御する安保戦略を

 

 

https://mainichi.jp/articles/20230115/ddm/005/070/087000c

 

 

朝刊政治面

毎日新聞 2023/1/15 東京朝刊 859文字

 日米首脳会談は、軍備増強を続ける中国への危機感を背景に、同盟の一体化を一段と深化させることを確認するものとなった。

 

 ロシア、北朝鮮の動向を含め、安全保障環境が厳しさを増す中、抑止力を強化することは必要だ。だが、その内容が日本の防衛や地域の安定にとって最適なのか、外交的側面がおろそかになっていないか。懸念が募る。

 

 

 日本は昨年末、安全保障関連3文書の改定で、相手国のミサイル発射拠点をたたく反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有を決めた。

 

 それからわずか約1カ月。岸田文雄首相にとっては、就任後初のワシントン訪問でもあった。防衛力の抜本的強化と、防衛費の大幅増額の方針を説明し、バイデン大統領の支持を得た格好だ。

 

 

 昨年5月の東京での会談で、首相は防衛費の「相当な増額」へ決意を示した。その際の「約束」への回答を示したことも意味する。

 

 大統領は今回の会談の冒頭、「日本の歴史的な防衛費増額と新たな国家安全保障戦略を踏まえて、日米の軍事同盟を現代化していく」と語った。「日米同盟の現代化」は共同声明でも強調された。

 

 

 現在の同盟のままでは、中国による東・南シナ海での一方的な現状変更の試みや、台湾海峡を巡る緊張、北朝鮮の核・ミサイル開発の進展に対応できないとの危機感があるのだろう。

 

 しかし、日本が反撃能力を保有すれば、自衛隊は防衛力としての「盾」に徹し、米軍が打撃力としての「矛」を担うという従来の同盟の役割分担を変更することになる。日本が「矛」の役割を一部担い、専守防衛の原則が変質しかねない。

 

 

 軍事力には軍事力で対抗するという発想ばかりが目立つことも問題だ。共同声明は、外交への目配りが乏しく、最後に日米豪印や東南アジア諸国連合(ASEAN)などとの協力に簡単に言及しただけだった。軍事的抑止と外交は、安全保障の両輪だ。にもかかわらず、地域の緊張を緩和するための戦略が見えてこない。

 

 通常国会が今月下旬から始まる。安全保障政策の大転換を米国に説明した後、与野党で議論するというのは順序が逆転している。徹底した審議が不可欠だ。

  • (3)③【東京社説】日米首脳会談 対中緩和への外交も語れ

日米首脳会談 対中緩和へ外交も語れ

 

 

https://www.tokyo-np.co.jp/article/225874?rct=editorial

 

2023年1月18日 07時57分

 

 岸田文雄首相とバイデン米大統領との首脳会談が行われ、共同声明で日米軍事協力の「深化」を誇示した。軍備拡張を続ける中国をけん制する狙いだが、軍事に偏った対応は対立を煽(あお)ることになりかねない。日米両政府には緊張緩和に向けた外交戦略も示すよう求めたい。

 ワシントンで初めて行われた岸田・バイデン会談の主要テーマは中国だった。共同声明は中国による「ルールに基づく国際秩序と整合しない行動」を批判し、台湾問題の「平和的解決」を促した。

 しかし、中国との対話には言及せず、日米の軍事協力ばかりが強調された。外交軽視である。

 バイデン氏は、防衛力を抜本的に強化する日本政府の方針を「称賛」。日本が保有を決めた敵基地攻撃能力(反撃能力)の開発・運用でも「協力を強化」し、日米両国の「安全保障同盟はかつてなく強固」とも明記した。

 自衛隊と米軍は協力を進めてきたが、これまでとまったく異なるのは、専守防衛という「盾」に徹してきた自衛隊が敵基地攻撃能力を持つことで、米軍が担ってきた打撃力という「矛」の役割を一部担うようになることだ。

 憲法九条に基づく専守防衛は形骸化し、日本周辺地域の軍拡競争にも拍車をかけるだろう。

 バイデン政権は中国を「唯一の競争相手」と位置付け、中国との覇権争いを最優先課題とする。昨年末、南シナ海上空で米中の軍用機が異常接近するなど、対立が軍事衝突に発展する懸念もある。日米の軍事一体化が進めば、日本も参戦することになりかねない。

 相手国を威嚇する「戦狼(せんろう)外交」を強める中国との対話には困難が伴うが、相手の意図を正確に読み取るには重層的な意思疎通が欠かせない。まずは林芳正外相、ブリンケン国務長官がそれぞれ計画する訪中実現が急務だろう。

 首相が、増税を伴う安保政策の大転換を国会で説明する前に、バイデン氏に報告したのは順序が逆だ。米国の支持で政策転換を既成事実化する意図があるなら看過できない。野党は二十三日召集の通常国会で厳しく追及すべきだ。

  • (4)④【沖縄タイムス社説】[安保大変容:日米首脳会談]懸念深まる軍事一体化

[安保大変容:日米首脳会談]懸念深まる軍事一体化

 

 

https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1088577

 

2023年1月16日 7:42

米軍基地・安保

 

 集団的自衛権の行使容認に道を開いた安倍晋三元首相の「共に戦う同盟」路線を深化させたような首脳会談だった。

 

 

 岸田文雄首相とバイデン米大統領がホワイトハウスで会談した。

 

 岸田首相は反撃能力(敵基地攻撃能力)の保有決定と防衛予算の増額を伝え、バイデン氏は「歴史的だ」と称賛した。

 

 両首脳の共同声明では、これら日本の取り組みについて「日米関係を現代化するものとなる」と位置づけた。

 

 会談に先駆けて実施された日米安全保障協議委員会(2プラス2)では、対米協力をにらみ、自衛隊陸海空部隊の「統合司令部」創設が取り上げられた。

 

 バイデン政権では原子力空母を日本海に展開させ、自衛隊や韓国軍と連携する「統合抑止力」も浮上している。

 

 米国は、もはや自国だけでは中国や北朝鮮を抑えられない。

 

 「現代化」や「統合」という言葉は、日米の防衛協力が全く新たな段階に入ったことを示している。

 

 首相は、自律飛行し敵を攻撃する米国製の巡航ミサイル「トマホーク」の購入も伝えた。

 

 反撃能力の保有が閣議決定されたのは国会閉会後で、わずか1カ月前である。国民的な議論もないまま軍拡路線に突き進む首相の姿勢は、あまりに前のめりすぎる。

 

■    ■

 

 日米の軍事一体化の背景にあるのが、東アジアの安全保障環境に対する強い危機感だ。

 

 共同声明ではロシアによるウクライナ侵攻や、中国や北朝鮮の軍事行動を挙げ「あらゆる力または威圧による一方的な現状変更の試みに強く反対する」と強調した。

 

 中国の海洋進出や、北朝鮮のミサイル発射は周辺の緊張を高めており問題だ。しかし、日米による抑止力強化も地域の緊張を高めている。

 

 批判された中国や北朝鮮がさらなる挑発行動に走る危険性は高い。軍事力に軍事力で対抗するだけでは「安全保障のジレンマ」に陥りかねない。

 

 2プラス2では、米軍嘉手納弾薬庫の共同使用で一致。自民党内には下地島空港を国管理にし、軍事利用する案も出ており、懸念が高まっている。

 

■    ■

 

 念頭に置くのは「台湾有事」だが、この間、際立つのは軍事強化だ。緊張緩和の外交や、有事の際の住民保護などの議論はほとんど見えない。

 

 首相は会談後の講演で、「昨年、私は外交・安全保障政策で二つの大きな決断を行った」として、安保政策を大きく転換したことを説明した。一方で、国民や県民への説明はいまだに十分とは言えない。

 

 23日から始まる通常国会では、安全保障特別委員会の設置を求めたい。防衛増税や日米同盟の在り方、沖縄の負担軽減について徹底的に議論すべきだ。

  • (5)⑤【琉球新報社説】日米首脳会談 国民不在の暴走やめよ

日米首脳会談 国民不在の暴走やめよ

 

 

https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1646906.html

 

2023年1月15日 05:00

社説

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 岸田文雄首相はバイデン米大統領とホワイトハウスで会談し、日本の防衛力強化や防衛費増額の方針を説明、バイデン氏はこれを称賛した。両首脳は他国領域のミサイル基地などを破壊する日本の敵基地攻撃能力(反撃能力)開発と運用に向けた協力で一致し、同盟深化への決意を示した。

 

 岸田政権は先月、敵基地攻撃能力保有の明記など防衛力を強化する安保関連3文書を閣議決定し、安保政策を大転換した。専守防衛を逸脱する内容だ。2023年度から5年間の防衛費を現在の1・5倍の約43兆円に増やす方針だ。

 バイデン氏に伝えられたこれらの内容は国会で議論されておらず、国民から理解を得ているどころか反発も強い。にもかかわらず、米国に「約束する」のは、国民への背信行為で、断じて許されない(*1)。岸田政権は国民不在の独断的な暴走をやめるべきだ。

 

 重要なのは、日本の敵基地攻撃能力保有や防衛費増額が米国の要求であることだ。岸田首相が国民を置き去りにしたまま、米国の要求に応えた形である。乱暴極まりない。

 

 首相の唐突な方針表明に世論は反発している。共同通信社が先月実施した全国電話世論調査によると、43兆円の防衛費増額方針について賛成は39・0%に対し反対は53・6%。防衛力強化のための増税については支持30・0%に対し不支持は64・9%。この増税を巡る首相の説明に関し「不十分だ」と答えた人が87・1%で、「十分だ」の7・2%を大きく上回った(*2)。

 

 両首脳が表明した「同盟深化」は危険もはらむ。「民主主義国」を中心とした国際秩序が中国やロシアなどによって脅かされているとの危機感を背景に両国への対抗姿勢を鮮明にした。国際社会の分断を回避する道筋を示すどころか、むしろ対立をあおる形だ。

 

 中ロに北朝鮮を加えた国々との軍拡競争によって「安全保障のジレンマ」を自ら招く形といえる。軍備増強で自国の安全を高めようと意図した政策が、想定する相手国にも軍備増強を促し、実際には双方とも衝突を避けたいにもかかわらず、結果的に衝突の恐れが高まる状況だ(*3)。今回の首脳会談の結果は、東アジア地域で安全保障のジレンマを決定的にしたともいえる。

 

 この地域で緊張が高まり有事が起きれば、真っ先に標的にされ被害を受けるのは、急速に軍備強化が進む南西諸島だ。有事の際の住民保護計画は不十分で、戦闘が長引けば実行は不可能だろう。配備予定の攻撃型ミサイルを撃ち合えば、甚大な被害をもたらす。絶対に避けるべきだ。

 

 列島に点在する原発を狙われれば日本は致命的な事態に陥る。住民保護は脆弱であることを肝に銘じるべきだ。重要なのは有事をいかに回避するかだ。この議論が決定的に不足している。対立ではなく衝突回避のための国際協議の枠組み構築など安定的な関係を生む外交戦略(*4)が必要だ。

 

  • <注記>
  • (*1) [国民の認可無しに政府の方針を外国に表明できない]ってのは、どう考えても「首脳会談の否定」でも在れば、「政府の外交権の否定」でもある。 
  •  
  • (*2) 「世論調査で政策を決定する」と言うのは、少なくとも一面、大衆迎合の人気取りであり、衆愚政治への入口である。
  •  都合の良いときだけ、世論を引っ張り出して、「世論に従え」ってやぁガル。「敵基地攻撃能力を、世論の6割が支持」って結果は、無視しやぁがる癖に。 
  •  
  • (*3) 結構なことではないか。軍拡競争に至らず、一方的に軍拡不戦敗する事は、回避できたのだから。 
  •  
  • (*4) 外交は、弾丸を使わない戦争ですが、何か? 


(6) 一方その頃、韓国のアカ新聞は・・・

  • 1.【ハンギョレ社説】日本の軍事大国化を追認した米、北東アジアの軍拡競争が懸念される

日本の軍事大国化を追認した米、北東アジアの軍備競争が懸念される

 

 

登録:2023-01-16 02:03 修正:2023-01-16 08:19

 https://japan.hani.co.kr/arti/opinion/45648.html

 

米国のバイデン大統領と日本の岸田首相が13日(現地時間)、米ワシントンのホワイトハウスで、首脳会談の開始にあたって握手を交わしている=ワシントン/ロイター・聯合ニュース

 「敵基地攻撃能力(反撃能力)」を保有し、5年内に防衛費を2倍に拡大するという日本の計画を、米国が公式に追認した。日本は戦後70年あまりにわたって維持してきた「専守防衛」原則を事実上廃棄し、軍事大国化していくうえでの心強い援軍を確保した。米日同盟が中国の挑戦に対抗して露骨に軍事協力を強化したことで、北東アジアで軍拡競争が加速することが憂慮される。

 

 米国は11~13日(現地時間)、ワシントンで日本と外交・防衛相による「2プラス2」会談と首脳会談を相次いで行い、日本の反撃能力の保有と大々的な軍備拡張に強い支持を表明した。米国のバイデン大統領は「日本の歴史的な防衛費支出の増大と新たな国家安保戦略を基盤として、我々の軍事同盟を現代化している」と述べた。また米日の首脳は共同声明で、「日本の反撃能力及びその他の(軍事的)能力の開発及び効果的な運用について協力を強化するよう、閣僚に指示した」と述べた。さらに、米国製トマホークミサイルを日本が数百発購入すること、沖縄駐留の米海兵隊を連隊規模に拡大するとともに、機動性を強化して活動半径を広げることに合意した。

 

 米日のこのような動きは、「米国は攻撃(矛)、日本は防衛(盾)」という第2次世界大戦以降の役割分担が根本的に転換されつつあることを意味する。中国の軍事的挑戦という新たな環境に対応しようというものだが、結果的に北東アジアは各国の軍拡競争の悪循環に陥るとみられる。軍拡競争は緊張を高め、偶発的な衝突の可能性を高める。このような状況は決してどの国にとっても好ましいものではない。

 

 朝鮮半島は地政学的位置上、大国同士の軍事力競争の最大の被害国になり得るだけに、このような時こそ韓国の役割が重要だ。韓国は、大国の間に立つ仲裁者となることはできないだろうが、少なくとも北東アジアで偶発的な衝突が発生しないようにする装置を主導的に作っていかなければならない。冷戦時代に欧州諸国が欧州安保協力機構(OSCE)を創設し、冷戦的対決を緩和し共存を達成したように、東アジア版安保協力機構の創設がそのような方法になりうるだろう。そのような点で、尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領がこのところ独自の核武装の可能性に言及し、日本の軍事大国化の動きを容認するような発言をしたことは、非常に憂慮される。米日の軍事力強化に調子を合わせるのではなく、外交力を総動員して緊張を管理しうる方法を早急に模索してもらいたい。

 

(お問い合わせ japan@hani.co.kr )

https://www.hani.co.kr/arti/opinion/editorial/1075773.html

韓国語原文入力:2023-01-15 18:43

訳D.K

 

  • (7)矢っ張り、アカ新聞は、チョウセンジン並みだな。

 国家安全保障の基本は、軍事力だ。外交も、同盟も、軍事力在っての話で在り、「軍事力抜きの外交」も「軍事力抜きの同盟」も、基本的には骨抜き、虚構、絵空事。「軍事力抜きの同盟」なんてのは、原語矛盾に近い(*1)

 戦争は、弾丸を使う外交。
 外交は、弾丸を使わない戦争。
 戦争も外交も、国益追求の手段で在り、目的は、国益だ。


 朝日も毎日も東京も、日本の防衛方針転換について、日米首脳会談で『米国に報告』するより先に、国会で国民に説明すべきだ/説明すべきだった。と主張しているが、「国民への説明」は別に国会に限ったことではない。「日本の防衛方針転換」ならば、岸田首相も相応に表明しているし、その路線は「国防三文書の公的改訂」という形にこそならなかったモノの、先々代の首相たる安倍晋三元首相以来の「既定路線」ですら、あろうが。

 岸田首相の「防衛方針転換説明」が、十分か否かというのに議論の余地はあろうが、モリカケ桜はじめとする「出来損ないスキャンダルの追及しか能が無い」事をここ数年立証実証し続けている今の野盗共、もとい、野党共相手には、「何を如何何遍説明しようが、無駄であろう。」と言うことは、十分予想できる。

 仮に日米首脳会談に先立って国会が開かれ、岸田首相と日本政府が日本の防衛方針転換について説明したとしても、あの夜盗共、もとい、野党共(*2)は、「納得」なんか絶対にせず、議決したところで「強行採決だ!」「議論は不十分(*3)だ!!と騒ぎ、アカ新聞どもは、日米首脳会談後であっても日本の防衛方針転換について、国民は納得してない!!」と主張したであろう事は、賭けても良いぐらいだ。

 言い替えようか。あの野盗/夜盗/野党共を相手にして、「我が国の防衛方針」を幾ら期間をかけて説明(それは、恐らく、議論にすらならない。)しようが、「国民的議論」になんかならない。良い処、「疑惑ハサラニ深マッター」のリフレインで終わるだろう。

 従来従前の、モリカケ桜学術会議の様に、な。

 まあ、そんな野盗/夜盗/野党共ばかりを、国会議員として選出し続けている、有権者たる日本国民に、左様な「惨状」の責任の一端は、あるのだけどね。

 衆院選挙に「当時憲政史上最多の衆院議席数」を獲得して華々しく「政権交代」を果たしたその時の「連立予定三党共通公約」に、「安全保障」って項目が「皆無であった」民主党、社民党、さきがけ の「なれの果て」共に、未だに国会議席を与え続けていると言う事自体が、「常軌を逸している」と思うんだがね。
 
 ま、あ・の・鳩山由紀夫(*4)率いる、あ・の・民主党に、「当時憲政史上最多の議席数」を与えて政権与党に祭り上げたのも、他ならぬ日本国民であるから、その程度の「狂気」は、「当たり前」とも、言い得るのだがね。
 

  • <注記>
  • (*1) かつての、片務的な日米同盟=日米安保条約が、「軍事力抜きの同盟」に近いモノがあったが、そりゃ米国が日本に「軍事力の無い状態」を強制したという「負い目があった」からで在り、極々珍しい「同盟関係」である。 
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  • (*2) 日本維新の会ぐらいは、未だマシな対応をする、かなぁ?程度。国民民主党だって全く当てに出来ないし、立憲民主党なんざ共産党並みに論外だ。 
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  • (*3) ウーン、あの野党共が真っ当に「議論している」所ナンざぁ、国会であろうが国会外であろうが、トンと見た覚えが無いんだが。 
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  • (*4) 当時、鳩山由紀夫の気違いぶりは「余り知られていなかった」のは事実だが。かく言う私(ZERO)も「訳の判らぬ胡散臭い奴」とは思っていたが、気違いとは知らなかった。