徒然日記 ~2024/06/18~ | ~ Literacy Bar ~

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ここはイマイチ社会性のない自称・のんぽりマスターの管理人が、
時事、徒然、歴史、ドラマ、アニメ、映画、小説、漫画の感想などをスナック感覚の気軽さで書き綴るブログです。
※基本、ネタバレ有となっていますので、ご注意下さい。

 

 

 

与力「ホントは一緒に写っていた筈なんだ……俺……まるで天使みたいに笑って……」

 

今月初頭に開催された装鉄城さんの鎌倉ツアー。今年上半期はコレを楽しみにあらゆる不平不満を飲み込み、受け流し、耐え忍んできましたが、開催3日前に家族のコロナ罹患が発覚……いや、まぁ、今は以前のような行動制限はないとはいえ、発症するとしたら丁度ツアーの当日の可能性が極めて高く、無症状のままで参加して皆さんに迷惑をかけるよりはと断腸の思いでキャンセルの運びとなりました。装鉄城さん、大変ご迷惑をおかけしました。幸い、私は終始症状が出なかったとはいえ、普段は同じものを食べた他の家族がベッドとトイレを行き来するレベルで腹を下しているのに一人だけケロリとしているような奴が、今回にかぎっては夜中に死にそうな咳をして眠れずにいるのを見ると、唯一症状が出ていない俺だけが遠出している間に何かあったら一生後悔するというのもありましたので。それでもツアー当日は参加した皆さんに現地リポートを画像付きでお送り頂けて、目で楽しむことが出来ました。紫陽花かき氷は写真だけでエグい。でも、尊氏の墓参は行きたかった! 雨天拝観注視&期間限定土日休日のみとかMMORPGのレアモンスター並みのPOP率やんけ。流石は南北朝のラスボス。もし拝観出来たら、

 

「思い上がりは百も承知していますが、アナタの今のネット上の印象に関して微粒子レベルくらいは私にも責任があるかも知れません、ごめんネ☆(・ω<)」

 

と頭を下げてくる予定でした。

それにしても、鎌倉ツアー不参加のダメージが重く、実は未だにメンタルが立ち直っていません。これは思いのほか引きずる予感。仕事は勿論、暫くはブログや私生活もシャキッとしないと思います。毎度のことだろというロジハラはやめろ。そんな訳で暫くは更新&内容控えめになります。予め御了承下さい。今回の題材は2つ。

 

 

 

 

周明「このままではいつまで経っても宋へは行けない。左大臣に手紙を書いてくれ。二人で宋に行くためだ」

まひろ「貴方は嘘をついている……私を好いてなぞいない。抱きしめられると判る。貴方は違うことを考えている。私を利用するために!」

 

このハグは……ウソをついているハグだぜ!

 

ブチャラティ感溢れるハグソムリエまひろさんの前に、あえなく散った周明の国際ロマンス詐欺。まさか、周明も元彼のヘタレハグが原因で自身の計画が頓挫するとは夢にも思わなかったでしょう。結果的に自分が最終的に利用しようとした男の過去が原因で自身の目論みが崩されるという、なかなかの因果応報(?)。その周明さん、自身のウソが見破られた途端、ツボバーンして破片でまひろを脅すDVも敢行。とんだポンコツ工作員じゃあないですか。そのうえ、

 

周明「言っておくが、宋はお前が夢に描いているような国ではない。民に等しく機会を与える国など、この世の何処にもないのだ!」

 

と出羽守まひろさんの甘い夢想を打ち砕くとか、精神的DVの素質も充分にありそう。これは絶対につきあったらアカンタイプのイケメン。今週は伊周左遷の責任を、

 

一条帝「今は反省している……あの時、その方(三郎)に止めて欲しかった!」

 

と家臣に転化する大河名物のゲス帝っぷりを披露した一条帝といい、次回予告で、

 

藤原宣孝「ウェーイw三郎君見てるー? 三郎君の元カノは今、俺の隣で寝てまーすw」

 

と知ってか否か元彼を煽り倒す(多分、知っている)友人の娘に手を出した不良中年とか、グロいほどのゲス男子がゴロゴロ出てきて結構面白かったです。

まぁ、まひろさんが周明の国際ロマンス詐欺に引っかからなかったのは彼女が憧れていたのは宋の国であって周明ではなかったからというのも大きいでしょうね。前回の感想で周明はまひろを人間と見做していないと推測しましたが、実はまひろも周明を男性として見做していなかったということか。実際、周明のことは比較的どーでもーいのか、宣孝の『誰を愛そうが誰に汚されようが最後に俺の隣にいればいい』というラオウ感溢れるプロポーズに屈したまひろさんですが、周明にディスられた漢籍を焼くことは出来なかった訳で、まひろさんの中では、

 

漢籍>>宣孝>>直秀>>越えられない壁>>オウム>三郎>周明

 

というランク付けなのでしょう。周明も三郎を動かしたかったら『宋の国ではこうなんだよ。まひろも日本にそうなって欲しいだろ? だから、左大臣に口添えしてくれよ』と出羽守まひろさんのプライドをくすぐればよかったのではないでしょうか。『俺と一緒に宋の国へ行こう!』とか言われて醒めてしまうまひろさん、箱推ししているグループのメンバーから交際を申し込まれて逆に引いてしまうドルオタのように思えます、思えない?

ともあれ、今週で越前編終了。刀伊の入寇も控えているから、終わりというよりものちの展開へ続くという感じなのかな。ただ、内容的に引き延ばされた割に尺が短いという矛盾した印象を受けました。『越前編!』と大々的に予告を打たずに全体の中の1エピソードとして2話くらいにまとめてくれたほうがスッキリしたのではないかと思います。次回、上記のように宣孝に煽られた三郎の性癖がこれ以上歪まないか心配。現時点で既にまひろの筆跡を見ただけでほぼイキかけるド変態やからなぁ。まひろの娘に初恋の人の幼き日の面影を見出して手を出しかけて、まひろさんとモメて、それが紫上のエピソード化するルート、あるかも知れません(ないです)

 

次はこれ。

 

 

 

 

残念ながら未見ですが、TVシリーズと劇場版初期3作はコンプリートしている思い出深い作品。刑事ドラマの至高の作品は『ジャングル』の『バラバラ事件』と『怪盗ムササビ』とNEW版の『浩平が泣いた』という評価が私の脳内で覆ることはないと思いますが、刑事ドラマの枠に囚われない、

 

バディものの至高の作品

 

という評価においては確実に名前があがるでしょう。タカとユージって世間でありがちな正反対の相棒ではないのよね。何かの記事で制作陣が述べていたように『AとBではなく、AとA´のコンビ』なのよ。何もかも正反対のバディ(杉下と亀山とか)だとキャラ立ては便利な反面、問題に向き合うスタンスも真逆なので、ストーリーが転がりにくい欠点がある。ついでに片方が天才設定の場合はほぼ確実に主従関係が成立してしまうので、バディものの本質である対等な関係ではなくなってしまう。この意味で杉下の至高の相棒とは彼のブレーキになる亀山ではなく、同じ局面で更にアクセルをベタ踏みする冠城ではないのかと最近気づきました。

ともあれ、タカとユージも普段はキザでチャラくて女にモテると自称している割には女っ気がなくて始終金欠でノリとイキオイで事件を解決するあぶない刑事という多くの共通点を持つ『似た者同士のAとA´のコンビ』ですが、現在、BSの再放送を見直していると両名の間に普段は表面化することのない、しかし、決定的な違いが描かれていることに漸く気づきました。ユージが何かやらかした時、偶にタカが口にする、

 

鷹山敏樹「育ちの差だな」

 

という台詞。確かに日頃からチャワついて手よりも先に足が出て高級レストランでも食器をガチャガチャ言わせながら料理を食うユージは庶民派ヤンキーで、借金してでも高価な靴を履いて一コケでン十万はしそうな多気筒高級バイクを乗りこなすタカは家の没落と共に不良化したボンボンの印象を受けます。これ、物語の流れとはあまり関係ない設定ですが、ちょっとしたキャラクターの行動原理や仕草に反映されていて、基本的に似た者同士のバディの根本的な差を表現出来るのが興味深いのよね。先述のように近年のバディものは両者の能力や思考の違いを強調するあまり、ストーリーが転がりにくく、関係性も画一化されてきているので、偶には『育ち』という要素で個別化を図るのもいいのではないかと思います。そういや、全くの私事ながら、私の脳内にあるエロ妄想専用の女捜査官バディも基本的には暴走タイプの似た者同士だけど、片方はチャキチャキの下町バイク娘で、もう一人は乗馬と狩猟が趣味の大牧場の御令嬢だったな。自分で思っていたよりも『あぶない刑事』の影響を受けているのかも。

思っていたよりも……といえば、再放送されている『あぶない刑事』本編も、自分の脳内にあったイメージと大分違っていたなぁ。第1期、特に前半のプロットはクラシカルな刑事ものなのよね。数年はムショにブチ込まれるのが確実な容疑者の『恩師の女教師に逢いたい』という希望を聞いてやったせいでしょーもない事件に巻き込まれるとか、序盤しか出番がない県警の柴野刑事とか昔ながらの刑事ドラマの匂いがプンプンするのよ。だからこそ、タカとユージのスタイリッシュなキャラクターとのギャップが際立つ訳で、これが『もっと』になるとストーリーも主人公二人に寄り過ぎて意外と話が盛り上がらない。ドラマに関しては似た者同士よりも、クラシカルな骨組みとシャレオツを気取る主人公のキャラクターの相反する組み合わせのほうが面白いのが意外でした。あと、タカとユージは似た者同士だけど、主演の二人は『舘ひろしだけでは刑事ものに寄り過ぎる。柴田恭兵だけでは刑事ものに寄らな過ぎる』という点で、こちらも正反対の魅力が活きた印象。白木葉子との階級闘争的恋愛を推す高森朝雄の原作に対する下町の太陽的ヒロインの林紀子を推すちばてつやの作画の狭間に生まれた漫画版&血反吐と排泄物の匂いがプンプンしそうなアニメ第一期とゲロすらも透過光エフェクトで華麗に演出したアニメ第2期の温度差が際立つ名作『あしたのジョー』に近いものがあえるように思います、思えない?

 

あ、来週再来週は更新休む可能性が高いです。