「下界」の暮らし |  ZEPHYR

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― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

あの、誤解されると困るんですが、この表現をお許しください。

 

「下界」に下りてきたな~と、しみじみ感じております。

 

いや、旧宅って、ほら、ド僻地の限界集落で、標高はせいぜい200メートルくらいですが、それでも樹木がいっぱいの谷間の集落でしたので、寒波が入ってくると平野が雨でも旧宅は雪、ということがありました。

 

「雪で出られ~ん」などというと、周囲からは、

「さすが天界」「下界とは違うよね~」と揶揄されていました。(笑)

 

高校時代には「由加の仙人」などというあだ名もついていました。

その高校の卒業アルバムの写真撮影の日にも、街に下りられないような雪が降り、集合写真の端っこに別枠で、ちょこっと私だけが載っていました。

 

実際、浮世離れした土地です。

 

朝は鳥のさえずり。

四季折々の花々。

ツクシや山菜、タケノコやサクランボ、山桃、アケビ……

 

ご近所は、ほぼご老人。

戸数は10軒にも満たない。

 

娘が風呂場で目一杯の歌声を張り上げても、どこからも文句は来ない。

(家々が離れている)

 

 

ところが、新居は上記のような俗世間から隔絶された環境ではありません(決して賑やかな町でもありませんが)。

 

ジョギングをする道には殺気立って通勤する車。

道を横断するときには、周囲に気を配らねばなりません(交通法規を無視する車もいて、危険を感じることもある)。

 

そして、家にはなにやら勧誘の人間も、ちょくちょく来る。

ありがたい善意で、お話を聞かせてくれようとする。

 

旧宅でもありましたけどね。

宗教のご勧誘が。

でも、それって20年以上も前くらいじゃないかな。

たぶんどこでも断られたのか、それともあまりにも人口が少な過ぎて、効率が悪いと思ったのか、現われなくなった。(笑)

 

 

それどころか、現住所では。

 

夜中に車上荒らしが……

パトカーや警察官が来て、ものものし。

 

ご近所の数軒であったようですが、実害がないのが幸いでした。

注意喚起の回覧が回ってきました。

 

 

そうそう。

 

私たちの入居は、3月17日でした。

購入手続き自体は、前月できていたのですが、最良の日時を選択したので、そこになりました。

 

すると、新居の前にカラーコーンとコーンバーが設置されていて、駐車できないような状態になっていました(工事現場なんかでよく見かけるやつ)。

もちろん、どけることはできます。

 

でも、奥さんとも、

「なんで、こんなもん、置いているんだろう」

と話していました。

 

後でわかったのですが、この時期、コロナ騒動で非常に多岐にわたるものが入手しにくくなったじゃないですか?

住宅でも、便器とかシンクとか、いろいろ絶対に必要なものが入らなくなった(とくに、中国から)。

 

そのため、たとえば新築の家もものが揃わないので、「引き渡し」ができない状態が発生してしまっていた。全国的に。

そうするとですね……

 

家の外部に設置されている、電気温水器とか、まるごと盗んで持って行く事例があったんだそうです。(((( ;°Д°))))

 

それで、私の引っ越し日を聞いていたハウスメーカーの担当者が、まだ日時があるので、カラーコーンなどを置いていたそうなのです。多少でも防犯になればと。

 

実際、真っ昼間でも、作業着のそれらしい人間が堂々と動き回って、エコキュートを外して持って行っても、周囲の人間は、「なにか住宅関係の工事をしているんだろうな」としか思わないわけですよね。

 

これを聞いたときに、私はHMの担当者に感謝しましたし。

しみじみ思いました。

 

これはもう「下界」だな、と。

 

というか、一般的な世の中です。

 

今までは、そういう面で浮世離れしすぎていただけなんですよね。(笑)

 

 

 

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