「2011年の景気回復は本当ですか?」というご質問に、率直にお答えすると、
「分かりません」
というのが、本当のところです(笑)。
なら、無責任なことを言うな、とお叱りを受けるかも知れません。しかし、その解読にはもちろん占星術上の根拠はあります。ただ、私も人間ですし、この作業だけをやっていればよいというわけではありません。
重大な解読ミスや、見落としがあるかも知れません。まだ不勉強な手法もあり、そちらの方が正解なのかも知れません。
そういったことを含めて、「分かりません」とお答えしておきたいです。
このブログ上で私はいろいろなホロスコープ解読を行っていますが、これは私が一研究者として試行錯誤しているプロセスに過ぎません。
ですから、このブログに書かれていることを、くれぐれも絶対視しないでください。そんなたいそうな人間じゃありませんから。
これがもし信仰の対象みたいになるのであれば、私はブログを閉じます。
では、なんでそういうことを公表しているのかというと、今、多くの方が不況の中で窮地に陥っていたり、苦しんでいたり、嘆き悲しんでいらっしゃいます。
私自身、そんなもののあおりを受け、いつ被害を受けるか分からないか弱き一市民に過ぎません。
やっぱり希望を見たい。光を見つけたい。もしそれがあるのなら、皆さんにもお知らせしたい。
そう思って、過去に解読を行いました。
その記事が<未来の光はいつ?>です。
占星術による未来予知の方法にはいくつかの手法があります。
その内の一つを使って、私は以前に、景気の回復し始め、雇用の問題に明る兆しが見え始めるのは、2011年からという結論を導き出しました。
さて。
ご質問の中には、土星、天王星、冥王星の凶角が2015年の春頃まで続くのに、景気だけは11年には上り坂になるのかというものもありました。
これについてもわかりやすくお答えしたいと思います。
単純に言うと、星々のコンビが世の中で受け持っているものが、たぶん違っているのです。
こと景気に関しては、土星・天王星のハードで恐慌や危機が生じることが、これまでの研究で分かってきました。それだけが唯一の原因ではないでしょうが、もっとも大きなものだと現段階では考えております。
この土星・天王星のコンビの解消が、そのまま景気上昇を意味するとは限りません。
しかし、たとえば2010年の日本の春分図(春分の日から一年間の傾向を表示する)などを見ると、日本の場合、2ハウスと8ハウスに土星・天王星の対立が位置するようになり、これはまだまだ経済的に苦しいことを表示していますが、木星も2ハウスに入っており、何らかの援助や幸運も期待できそうです。
友好国との経済関係が良好になり、輸出が活性化されるような兆しです。
またこの2ハウスと8ハウスのハードは、日本の経済事情だけでなく、政府(新政権となった鳩山内閣)の苦境を示しているように思えます。
これは公約に掲げていることが、いかに実現困難なものが多いかということも示しているように思えます。しかし、それを実行していくために、ぎりぎりの財政的な緊縮や節約を行うという可能性も。
2011年の春分図には、まだ経済の苦境は残っていることが示されていますが、今のような形で騒がれることはなく、かなり目立たないレベルに下がっています。金星は10ハウスにあり、海王星と合で、お金が流通することが示されています。金星の他の星とのアスペクトは、ほぼ良好です。
これだけではないのですが、私は総合的に見て、2011年には日本は経済的に立ち直ると考えています。
冥王星・天王星のハードなどがあっても、です。
これらの星が働くエリアは、また違った領域が主体になるだろうと考えています。
つまり、星の支配領域が違うだろうと思えます。
興味のある方は、過去記事を遡ってください。
<2012年の大局的な見通し>
<2012年の真相(個人的見解ですが)>
などです。これらの記事は、結構難しく書いているかも知れませんので、面倒な方はとばしてこのまま読み進めてください。
この過去記事の中には、冥王星と天王星のハードアスペクトを軸とした解読が行われています。
冥王星と天王星のスクエアが生じるのは、2011年の春頃からなのですが(ご指摘の通り、オーブ=許容角の取り方によっても発生と消滅の時期は異なります)、これらがどのような方面に効果を発揮するのか、今後の観測によってはっきりしてくると思います。
それでも過去の事例を検証し、自分なりに結論を出したのが上記の過去記事です。
このハードアスペクトが、地球や世界にある種の危機をもたらす可能性はあると思います。
しかし、それは今回のような経済や金融主体のものではないと考えています。
もしそのようなものに影響を及ぼすとすれば、どちらかというと二次的なものになるのではないか。たとえば今回のインフルエンザが経済にも良くない影響を及ぼした、とか、そのような出方。
ただ、あまり先のことまでは私も見ていません。
私がチェックしたのは、景気回復のポイントはどこか、ということです。
2012、13、14。そんな先の春分図まで作って、未来予測はまだ行っていません。
そのようにご理解ください。
ただ、過去記事にも書いたように、この土星・天王星のハードが終了した後は、冥王星・天王星のハードが主体となってくると思います。
これはざっくりとした解読で、すでに判明していることですから、間違いはないと思います。
でも、何かのハードが来れば、たちまち不幸がやってくるとは思いません。
今回の政権交代がそうであるように、何かが変わっていくためにはいろいろな部分できしみや痛みが伴うはずです。
ハードアスペクトがなければ世の中も時代も、なにも変わっていかず、人類の進歩も止まってしまうでしょうから。
そして、私はその中に希望や光が見いだされれば、それをお知らせしていこうと思っています。
