アジアが今、揺れている |  ZEPHYR

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ゼファー 
― the field for the study of astrology and original novels ―
 作家として
 占星術研究家として
 家族を持つ一人の男として
 心の泉から溢れ出るものを書き綴っています。

とある人からメールを頂戴しました。
そのメールには、今回の祈りに関しての、不思議なシンクロニシティ(意味のある偶然の一致)がしたためられていました。
思いは通じている。
そう思いました。だから私たちの願いも、祈りも、きっと通じている。
それが叶う叶わないは問題ではなく、必ず通じている。
そんなことを知らされて、幸せな気持ちになったzephyrです。

さて、アジアが今、揺れています。

金正日総書記が、昨日9日の建国60周年の閲兵式に姿を見せず、重病説(脳卒中などではないかという話ですが)が囁かれています。識者の話では、通常欠席することなど考えられない重要な式典で、少々のことなら無理を押してでも出ただろう、それが出られないのはよほどの事態という……。
<2008年後半期の占星術予測 part.3>でアジア情勢について触れました。その中で北朝鮮の状況の深刻さを指摘しましたが、もしかすると国家指導者の問題だったのかも知れません。
<9月の占星術予測>の中でも、9~15日頃に日本が共同作業を行う国の不調(北朝鮮や中国)について予測していて、拉致問題の障害はこの頃に起きると考えていたのですが、その原因の発覚が9日になるという解読で正解だったのか……(その場合、日本の次期内閣の様子を見定めてからというのは北朝鮮の口実ということになります)。
ともかく、金正日総書記には何か起きているようです。
北朝鮮の内情は知られることが少なく、総書記の病状などトップ・シークレットに違いありませんから、ここではホロスコープ・チャートから読み取れることで、以下推測を行いたいと思います。

この後半期の北朝鮮の状態を読み直してみると、ホロスコープ上では政府や国家指導者の苦境が示されています。これは韓国も同様です。
MCと海王星、パラス、金星などのグランドクロスが不動宮で起きており、国土が不安に陥ること、また政権の基盤が揺らぐことが表示されています。だからこそ、韓国でも政権が危ういと書いていたのですが、北朝鮮も同様な運気にあることは間違いないようです。
このグランドクロスの「負」の主要因は海王星で、もしここから健康上の問題を読み取るとすれば、薬品やアルコールが原因ということも考えられますが、不動宮の中でポイントになりそうな獅子座には、心臓や血液の暗示がありますから、脳卒中にせよ心不全にせよ、やはり血流が問題になっている可能性は高いでしょう。
金正日総書記に何か起きたとすれば、それは先月の28日以降、太陽と土星の合が始まってからと見ていいでしょう(30日頃かも知れません)。土星には政治家、太陽には当然、権力者・支配者の意味がありますが、もともと土星には苦難や逆境、過度のストレスをもたらす力がありますから、この合では政治のトップに何か起きやすいことはたしかです(日本がそうであったように)。
そして問題は、<9月の占星術予測>で述べたように、「17日頃(前後1~2日)。規模の大きな災害による多数の死傷者や被害。もし軽く済めば、偉人や高齢な権威者、高名な人物の死去」という出来事に、この事態がつながっていく可能性があるのではないかということです。

仮に金正日総書記が亡くなっても、北朝鮮の体制だと、すぐには公表しないかも知れません。
この時期に亡くなるのか、それとももう少し前に亡くなって、この時期に公表されるのか、どちらとも判然としません(もしかすると、すでに亡くなっている? まさかとは思いますが)。金正日総書記が亡くなれば(あるいは国政の指導が無理な状態になってしまえば)、権力闘争が始まり、そしてそれに打ち勝った者が支配する、新しい体制が確立されるのでしょうか……。
もしそうだとすれば、我々がはっきりとは見ることのできない、なにやら恐ろしい暗闘が北朝鮮内部で起きそうな予感もします。
ホロスコープ・チャートに示されている11~22日の非常に不穏な星宿の配置は、すべてではないにせよ、もしかするとこれらのことも示している可能性があります。
しかし、そうなると核問題や拉致問題は、また振り出しに戻ってしまう危険もあります。

なれど、現状では見守るしかないでしょう。

日本も10日に入って、宮古島近海、岩手県沖でそれぞれ震度3の地震が発生しています。震度3の地震は、3日に大分県西部であって以来です。
ここのところ1、2の地震が細かくあったのですが、今後、ちょっとびっくりさせられる揺れが増えるかも知れません。
今後、何時頃を注意したらいいのか、また算出できるようならUPしますが、もうこの後は原因となる星が増加するので、特定するのは無理かも知れません。11~22日は注意して下さい、というのは変わりませんので。

またタイも首相が失職するなど、とんでもない事態になっています。
また首相に指名されるようですが、国民は納得しそうもないですね。

東南アジア、インドネシアなども気になる地域です。また大きな地震など、起きなければよいのですが。

アジアはこの後半期、非常に不穏です。
しかし、その中でも比較的、日本には救いがあります。ホロスコープ上は、際どいところでかろうじて災厄が素通りしていくような印象を持ちました。それゆえ、壊滅的な地震はないだろうと読んだのですが、その解読が誤りでないことを願うばかりです。

<2008年後半期の占星術予測 part.1>で予測したとおりの現実が起こってきています。
「全般的な世界情勢の中で、傾向を述べるとすれば、この時期に起きることの『負』の部分は、『調和の破壊』『義務の不履行』『不正な金』『不義』『大規模な火災』『地震』『交通機関の大きな事故』『テロ』『暴動』などが挙げられます。
調印された条約、約束が守られず、不正が横行すると思われます」
と記しました。今、問題なのは義務、条約の不履行という部分です。

米・インド間の原子力協力協定をめぐり、包括的保障措置(査察)協定の適応の例外としてインドを認めることが、原子力供給グループ(NSG)臨時総会で可決されてしまった。
つまり核査察なしに、インドは原子力OKなのだ。
このことが国際社会に与える影響は小さくないと思われます。そもそも核拡散防止条約と主軸とする、現在の核軍縮・不拡散方針を根底から揺るがすものです。
結局、それをインドに売り込むことにメリットがあるという米国の意志、そして日本もインドというマーケットが魅力的だからこその、経済優先の判断です。

「儲かるんだから、少々いいじゃないか」

この出来事が、今後の北朝鮮の方針や世界情勢に与える影響は非常に大きいと考えられます。
そして、このようなモデルを示すことで、国際社会でも様々な局面でルール破りが横行する可能性も。

しばらくは、アジアを中心に世界情勢は動きそうです。