抑鬱亭日乗 -14ページ目

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 2007年秋頃に精神疾患を発症した。

 複数の自覚症状はあったが、まさか自分が精神疾患を罹患するとは思わなかった。

 

 あれから15年目を迎える。

 緩解し、安定ているが、薬を欠かせない。

 減薬することで、再びあの状態に戻り得る可能性は否定できない。

 未だ減薬に踏み切れない。

 

 小林正観氏によると、人間は一生の計画をたてて生まれるらしい。

 小生はどのような計画を立てて生まれてきたのだろう。

 なぜ2007年の秋に精神疾患に罹患する計画を立てたのか。

 その後、長期にわたる苦悩の日々が訪れるというのに。

 

 ある日、啓示を受けるように思い出すのか。

 結局、死ぬ日が来ても思い出せないのか。

 現段階では、後者である。

 本日は衆議院選挙の投票日である。

 諸般の事情でこれまでは期日前投票で意思表示をしてきた。

 今日はヒマなので午前中に投票所へ向かう。

 

 選挙権を得て初めて「出口調査」に応じた。

 報道番組で「出口調査」による予想が報じられる。

 小生は昨日まで「出口調査」は架空のものだと考えてみた。

 

 投票を終え、裏口から出ると、NHKの腕章をした御仁が近付いてきた。

 「出口調査を行っているので、協力してほしい」という。

 このような田舎でも調査していることに驚く。

 その場でタブレット端末で調査に応じた。該当事項にタッチするだけであった。

 小生の悪い癖が出てきた。

 支離滅裂な回答をしてやろう。

 

 だが、人生で初めて受けた出口調査をこのような行為で汚したくない。

 善良な小生が自分に諭す。

 質問事項に投票した通りの回答をした。

 

 嗚呼、選挙の出口調査は本当に存在するのだ。

 

 ふと思う。

 あのNHK氏は単発のバイトなのだろうか。

 よく理解できない制度がある。

 「最高裁判所裁判官国民審査」である。

 気に入らない裁判官がいれば名前の上に「×」を記入せよというものである。

 

 最高裁判所裁判官国民審査の趣旨は概ね理解できる。

 最高裁判所の裁判官がフェアでなくてはならない。

 とんでもない人物が最高裁の裁判官なら社会が歪みかねない。

 これを防止するために行われるのが国民審査である。

 

 だが、過去にこの審査で罷免された裁判官はいない。

 これからも罷免される御仁はいないだろう。

 「×」が有効投票の過半数に達した裁判官は罷免される。

 形骸化していると批判されるのは当然であろう。

 

 小生は毎回、全員に「×」を記入している。

 裁判官を罷免させるためではない。

 この制度の改良に一石を投じるために全員に「×」を記入する。

 

 今回も全員に「×」をつける。

 白紙で出そうと、「×」を付そうと、結果は同じである。

 国民審査の対象となった全ての裁判官に何人が「×」を付したのか公開してもらいたい。

 

 先日、衆議院が解散した。

 大人の就職活動が始まろうとしている。

 気の早い御仁は既に街宣車を乗り回している。

 

 報道で再び国民に10万円を支給する旨を知った。

 多くの党はこの点に関する見解が一致しているようである。

 国民をカネで投票させようとする魂胆が見える。

 

 政治屋諸君に告ぐ。

 「財政規律を無視するのか」と。

 

 小生は今年度から数年間はは税収が落ち込むと考えられる。

 勤め人や個人事業者が苦しむと所得税収が減る。

 企業が利益を出さなければ法人税収が減る。繰越欠損金を使い、数年間は法人税を払わずに済む企業が多いだろう。

 個人消費が冷えると消費税収が減る。

 国が調達できるカネだけでは足りず、国債の発行により補填する。

 

 国債の乱発は将来世代に禍根を残す。

 国債の返済は将来世代の負担を大きくする。

 やがて税収で借金を返済できず、国債の返済に国債を発行するだろう。利息もついてまわる。

 しかし、一定程度の収入が減少した御仁には10万円の給付は必要かもしれない。

 

 現在の借金は将来に返済義務を負う。

 政治屋諸君、冷静になって現金給付を検討してもらいたい。

 経済学者に告ぐ。国債乱発の危険性を世に知らしめよ。

 

 9月30日をもって緊急事態宣言が解除された。

 報道番組を視聴していると、酒屋がうれしそうに仕事をしている。

 ようやく酒が呑める旨の発言をする御仁がいた。

 

 小生はいつも疑問に思っていた。

 酒は家で一人で呑めばよい、なぜ店で呑もうとするのか。

 酒を媒介に仲間とコミュニケーションを図りたいのだろうか。

 居酒屋で聞こえてくる話は大抵、噂話か悪口である。

 このような会話をするために店で飲酒したいのか。

 

 小生が酒を呑む理由は単純である。

 その酒の風味を楽しみたい。地ビールや純米酒は奥が深い。

 軽く酩酊したい。

 1年か2年に一度、現実逃避のために泥酔したい。

 

 いずれ第6波と呼ばれる感染状態を迎えるだろう。

 その際に再び、飲食店での飲酒が制限されるだろう。

 その時期を迎える前に、一人で飲酒する楽しみを見出す必要がある。

 

 そう。

 酒は一人でも十分、楽しめるのだ。