抑鬱亭日乗 -15ページ目

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 寓居周辺に古い墓地がある。

 先祖代々この付近に居住していた御仁の墓である。

 事情はわからないが、この墓地の手入れが行き届いていない。

 真夏の時期は草や蔓で墓地が覆われていた。

 

 先祖累代の墓から数メートル離れた場所に戦没者の墓がある。

 「故陸軍歩兵・・・・・」と刻まれた軍人の墓である。

 小生の先祖も戦死しているので、菩提寺に複数の軍人の墓がある。

 

 数年前から前記の墓を参る御仁がいなくなったように思われる。

 彼岸や盆の時期には草刈をして花が供えられていた。

 戦死した御仁を知る親族か親しくしていた友人であろう。

 ここ数年は手入れされず、放置されたままである。

 

 小生の世代の祖父母は20代で戦争を経験している。

 母方の祖父は生きて帰ってきた。

 今も生きているとすると、95歳を過ぎている。

 戦争を知る世代は少なくなってきた。

 

 あの雑草に佇む墓の主を知る御仁はもういないのかもしれない。

 

 このようにその英霊を知る御仁が死去した場合、英霊は二度死することになる。

 数年後、戦没者の墓に墓参する人がいなくなるだろう。

 墓は手厚く供養してくれる寺に移動するのだろうか。

 

 なぜだろう。

 どういう仕組みであるのだろう。

 なぜこの時期が来ると曼珠沙華が一斉に咲くのだろう。

 

 彼岸の時期に入る頃に曼珠沙華が畦道に咲く。

 群れて咲く花、集団で咲く花。

 枯れても根が生きているのか。

 

 今年の梅雨は長かった。

 盆の頃には台風がやってきた。

 大量の雨が降り続いた。

 日光が遮られ、農作物は順調に生育しなかった。

 残暑は厳しく、まだ最高気温は30度近い。

 

 なぜ曼殊沙華はこのような変則的な気候の影響を受けないのだろう。

 不思議である。

 京都府と京都市は先日、京都市内の商業施設COVIDー19のクラスター感染が発生したと発表した。

 新規感染者が減少傾向にあるとはいえ、まだ身近にウィルスは潜んでいる。

 どこの商業施設でクラスター感染が発生したのか一切、報道されていない。

 

 なぜクラスター感染が発生した商業施設名を公開のか疑問である。

 商業施設の定義が明確でないため、推測の域を出ないが、候補を予想した。

 

 京都市内で最大の商業施設はイオンモールであろう。

 建物内で映画館と店舗がひしめき合っている。

 候補の一つに挙げるものの、京都市に3つのイオンモールが存在する。

 一つに絞ることはできない。

 

 京都駅に隣接するヨドバシカメラも候補の一つである。

 だが、イオンモールほど客はいない。

 感染対策を徹底しているので、クラスター感染発生のの可能性は低い。

 

 大丸、高島屋、伊勢丹等の百貨店だろうか。

 百貨店も商業施設であるが、百貨店なら「百貨店」と報じるだろう。

 大阪の阪急百貨店、阪神百貨店で発生したクラスター感染の報道では「百貨店」と明記されていた。

 

 マスコミ諸君の意図はわからないが、クラスター感染の発生した場所は報ずるべきである。

 COVIDー19にどこで誰がどのような経緯で感染するのか、予想できない状態である。

 特定の商業施設から施設の名称は伏せて欲しい旨の依頼がマスコミ諸君にあったのか。 

 

 このウィルスにうんざりしている。

 四条通り付近に建設されたビルの解体が始まった。

 確か2020年1月頃に完成し、宿泊施設として活用されていたような記憶がある。

 立地としては最高の場所である。

 

 営業開始からおよそ1ヶ月。

 あの疫病により、休業を止むなくされた。

 投下資本の大半を回収できずに休業していた。

 そして、営業を止めたようだ。

 

 ビルの売却が円滑に進まなかったのだろう。

 売却額は高額にならざるを得ず、買手が現れなかったと想像する。

 先日、その前を通ると、そのビルの解体工事の準備が始まっていた。

 稼働期間が短いため、まだ新築のビルといってよかろう。

 

 新型コロナウィルスの影響はいつまで続くのか。

 かつて、SARSやMERSといった疫病が流行した。

 封じ込め作戦でこれらの疫病の流行は何とか阻止することができた。

 しかし、COVIDー19に有効な策は手洗い、うがい、消毒くらいしかない。

 

 この疫病、世界史に残るかもしれない。

 街中を歩いていると、「アンケートに答えてください」と言われることが多い。

 なぜか本日は3名の御仁が声をかけてきた。

 小生以外に人は大勢いるのだが、なぜ小生を選択するのだろう。

 いつも「すんません、堪忍してください」と言って逃げる。

 

 奴らはどう考えても小生に狙いを定めている。

 その理由は何か。

 

 小生はアンケートに応じてくれそうな顔つきをしているのだろうか。

 自分の顔を鏡で見るが、小生なら声をかけないだろう。

 小生の放つオーラが奴らをそうさせるのか。

 困ったことに自分のオーラは見えない。

 

 「押しに弱そう」な印象を奴らに与えているのだろうか。

 小生は「イヤなものはイヤだ」と主張するタイプである。

 それでも迫って来ると「困ります」と言って逃げる。

 しつこい御仁には「オマエみたいに暇ちゃうねん」と声を荒げる。

 

 そういえば、過去に何度も知らない御仁から「カネを貸してくれ」と言われた。

 小生の収入は同年代の平均を大きく下回る。

 リッチな御仁にカネを乞うべきである。

 

 なぜ人は仏頂面をした小生にアンケートを依頼するのだろう。

 小生は危険人物である。

 外見が「アホそう」であるためなのか。

 この理由なら理解できなくもない。