解体 | 抑鬱亭日乗

抑鬱亭日乗

複数の精神疾患を抱える者の独言を忌憚なく収録する
傾いた視線からこの世はどのように見えるのか

 四条通り付近に建設されたビルの解体が始まった。

 確か2020年1月頃に完成し、宿泊施設として活用されていたような記憶がある。

 立地としては最高の場所である。

 

 営業開始からおよそ1ヶ月。

 あの疫病により、休業を止むなくされた。

 投下資本の大半を回収できずに休業していた。

 そして、営業を止めたようだ。

 

 ビルの売却が円滑に進まなかったのだろう。

 売却額は高額にならざるを得ず、買手が現れなかったと想像する。

 先日、その前を通ると、そのビルの解体工事の準備が始まっていた。

 稼働期間が短いため、まだ新築のビルといってよかろう。

 

 新型コロナウィルスの影響はいつまで続くのか。

 かつて、SARSやMERSといった疫病が流行した。

 封じ込め作戦でこれらの疫病の流行は何とか阻止することができた。

 しかし、COVIDー19に有効な策は手洗い、うがい、消毒くらいしかない。

 

 この疫病、世界史に残るかもしれない。