よく理解できない制度がある。
「最高裁判所裁判官国民審査」である。
気に入らない裁判官がいれば名前の上に「×」を記入せよというものである。
最高裁判所裁判官国民審査の趣旨は概ね理解できる。
最高裁判所の裁判官がフェアでなくてはならない。
とんでもない人物が最高裁の裁判官なら社会が歪みかねない。
これを防止するために行われるのが国民審査である。
だが、過去にこの審査で罷免された裁判官はいない。
これからも罷免される御仁はいないだろう。
「×」が有効投票の過半数に達した裁判官は罷免される。
形骸化していると批判されるのは当然であろう。
小生は毎回、全員に「×」を記入している。
裁判官を罷免させるためではない。
この制度の改良に一石を投じるために全員に「×」を記入する。
今回も全員に「×」をつける。
白紙で出そうと、「×」を付そうと、結果は同じである。
国民審査の対象となった全ての裁判官に何人が「×」を付したのか公開してもらいたい。