全日本東京倶楽部バンド -5ページ目

私はいかにして心配するのをやめてタイ旅行を決行することにしたか(その1)

もうだいぶ経ってしまったが、今年の夏休みにはタイ旅行に出掛けた。もちろん5歳の長男と2歳2か月の次男も連れた家族4人での旅行だ。当初、長男はともかくまだ2歳の次男を連れて海外旅行に行くことには不安があったので、せめて次男が3歳になるまではかみさんにタイ旅行を我慢してもらうつもりだった。何故かみさんがタイ旅行に行きたいかと言うと、タイにはかみさんが家族と呼ぶ人達がいるからだ。話せば長くなるので省略するが、Mr.Sはタイでは著名な画家で、かみさんとは彼が日本で個展を開いた際に知り合い、かみさんの親戚宅でホームステイさせたりしたことがあり、それ以来家族ぐるみで親しくさせてもらっている。そんなわけでかみさんは結婚前は何度もタイに行っているし、Mr.Sファミリーを我々の結婚式にも招待したほどだ。その結婚式以来、Mr.Sファミリーとは会っていないので、かみさんは子供が旅に耐えられるようになるのをひたすら待っていたのであった。

かみさんの事情はわかるとはいえ、おいらは次男を海外に連れて行くのは不安だった。まあ去年の夏には飛行機で八丈島に行ったし、年末には西表島にもまだ歩かない次男を連れて行った。一応やることはやっているわけだが、それでも海外となると違う。移動時間も長くなるし、気候風土に大人だって対応しきれない場合があるし、やはり何かあった時に言葉が通じないというのは大きな不安材料だ。それに東南アジアでは鳥インフルエンザも不安だし、地震・津波と災害のオンパレードだ。好んで子連れで行きたいとはあまり思わない。かみさんだって行きたいのはヤマヤマなれど、無理は出来ないとの思いはあったはずだ。で、ときどきタイ旅行の話は出るものの実現に向けての行動はかみさんですらしていなかった。

で、話は全く関係ないところから急展開した。沖縄では“女のユタ買い”という言葉があるらしい。ユタとは所謂霊媒のことだが、女性は占いとかオカルト的なものにはまる傾向にあることは皆さんも頷かれることだろう。うちのかみさんもご他聞に漏れずそういうのが好きで、以前から“オーラ整体術”とか怪しげなものを体験したりしていた。ところが最近親戚の旧家で不幸が相次いだことから、「やっぱりあの家には何かある」と言い出した。それを究明するために割りと本気で霊能者を探し始めたのだが・・・(続く)