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ウルトラソフビ道~ウインダム

『ウルトラセブン』は数あるウルトラシリーズの中でも作品の完成度の高さは飛び抜けているが、その後のヒーローものやアニメのヒントになっているアイディアも数多い。中でもカプセル怪獣は出色の出来でこれがポケモンの元ネタになっていることは言うまでもないだろう。カプセル怪獣はシリーズ第1話にウインダム、第3話にミクラスと立て続けに出てくるので、企画当初からあったアイディアであることが伺える。かといってやたらと登場しないところも憎い。最近のは最新兵器は必ず使わなければ気が済まないみたいなところがあるが、カプセル怪獣はウインダム、ミクラス、アギラとも2・3回しか登場しないので、その回に当たるとなんだか得した気分になる。これはその回は怪獣が2匹出てくるということも影響しているのだろう。 

さてウインダムだが栄えある第1話に登場し、カプセル怪獣を世間にしらしめた怪獣(というかロボット)だ。顔だちはちょっとセブンにも似ていて、パーマンの代用ロボットみたいな雰囲気もある。カプセル怪獣は基本的に敵方の怪獣より弱いのだが、強さに順位をつけるとミクラス→ウインダム→アギラとなるだろう。モロボシダンがどのような基準で使い分けているのか、はっきりとしたところは不明だ。ウインダムは飛び道具も持っているのでポテンシャルは高いはずなんだけど、如何せんロボットなので頭が弱いというかすぐに敵の宇宙人に利用されてしまう。この辺りの設定が徹底しているところがが金城哲夫の凄いところだ。カプセル怪獣はピンチになるとカプセルに引っ込めることで繰り返し使えるわけだが、ウインダムは唯一カプセルに戻すのが遅れやられてしまった怪獣でもある。このあたりの展開も抜目ないぞ、金城哲夫! 

ウインダムは、ウルトラマンメビウスでミクラスとともに復活したわけだが、ソフビ商品としても復活しバンダイとしてもその辺り抜目ない。それになんとウインダムの進化型のファイヤーウインダムまで腕を変えただけで商品化だ。メビウス怪獣のソフビははすでにレギュラー10商品にSP7商品と商品化のペースも凄い。よっぽど売れ行きがいいのだろうが、ほとんどが旧シリーズからのリメーク怪獣である点からすると、購買層はおいらと同じ父親世代なんだろう。 

あなたもおいで、はまるから。 


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