全日本東京倶楽部バンド -10ページ目

車内マナー(その2)~子供のしつけ

今年の盆の墓参り、帰りの新幹線でのことだ。長男、次男は新幹線に乗ったことでテンションが高くなっていて、車中キャーキャーと騒いでいた。乗っていたのは一時間ちょっとなのだが、終着駅間際になって、通路を挟んではす向かいに座っていた男が突然「うるさい!いい加減にしろ」と叫んだ。

その時もおいらは軽く「すいません」と応じて場を収めた。やる気になればいくらでも反論したりとか食ってかかったりとかできるんだけど、そこは大人の対応。だが心の中は治まらなかった。うるさいと言うが車内を走り回っていたわけではなくて、自分の席に座り歌ったり笑ったりしていただけである。乗っていたのは通勤電車ではないし、たいして混雑していたわけでもない。かみさんは我々の隣にいた女性グループのほうがよっぽどうるさかったよと言っていたが、そういう観光気分の車内である。おいらだってそれが馬鹿騒ぎであれば注意もするが、五歳と二歳の子供がキャーキャーふざけているだけのことだ。

奴はいかにも「俺は疲れていて眠いんだ」という態度をとっていたが、そんなのは自分の都合だろう。聞くところによると最近は小学校の運動会がうるさいと怒鳴り込んでくる馬鹿がいるらしい。夜勤で昼間寝るのにうるさくって眠れないとか自分勝手な言い分を撒き散らし、かわいそうに運動会は静かにやらなければならなくなったそうだ。呆れて物が言えなくなる。小学校の運動会は、暴走族が悪意を撒き散らしながら走っているのとはわけが違うでしょ。

まあ最近は権利とか自由を勘違いしている輩の横暴が目に余る。新幹線の男はなんと家族連れだった。子育てを経験しているならば二歳児がどんなもんかわかりそうなもんだ。小学校高学年(風)の息子はずっとゲームをやっていて、道中家族の楽しい会話をしている雰囲気はなかった。おそらくまともに子育てなんかしてなくてかみさんにまかせっきりなんだろう。それに人に注意するのにも言い方ってものがある。一方的に怒鳴りつけるなんて社会人としてもどうかと思う。そんな父親に育てられるゲーム漬けの子供。やっぱり親父と同じように正義を振りかざして、シマチョゴリをカッターで切ったりする大人になるんだろう。