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市川考典さん展覧会「murmur」にいく。

市川孝典さんの展覧会に行きました。
知る人ぞ知る、新進の線香アーチストさんです!


「murmur」
市川孝典作品展
2010/01/15-02/06
@FOIL Gallery
東京都千代田区東神田1-2-11-201


線香を持って、白い紙に絵を描く。
市川さん曰く「そこに浮かんでいるものをただなぞるだけ。」
下絵もせず、自分の頭の中にある光や匂い感触、それらの記憶を一気にたどる。


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一枚の紙に線香で描かれた絵からは、確かに光、匂い、湿気さえ伝わってくる。
すっごく繊細で、目を細めたら、色があふれて見えてきそう。

紙と煙で、湿気の要素はゼロなのに、湿気を感じる。

すごい!
の一言です。


オープニングのお供に、美味しいワインと共に
マイマイことお料理研究家の真藤舞衣子さんお手製のひっつみフード。
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「ひっつみ」という、おうどんみたいな岩手の郷土料理。
それをうす~く焼いて?お洒落なシャンパンフードになってます。
アッサリ美味しくって、つまみすぎました!

市川孝典さんxマイマイ
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乾燥した冬に、
ホワイトキューブなギャラリーで、
モノクロなのに、
光と木の匂いと湿気を感じた、本当に素敵な展覧会でした!
とっても優しい気持ちになりました。

あったかいおもてなしに感激。。。
参加させて頂きありがとうございました!



阪神大震災から15年か〜。

先ほど、フジテレビの震災の番組を見ました。

土曜プレミアム
「阪神大震災から15年」

私も被災した者の一員として。
まだまだ学生で、自宅が頑丈だったために
被害が少なくてすんで、お気楽だ~と思っていたけれど。

あの時の感情がアリアリと浮かんできて。
涙が出ました。

~景色が茶色く、色が消えて見えた。
燃えている火と、車のライトが光光としていた。

事実を理解は出来る、でもやるせない。~

そんなこんなが、胸にささる。凹む。


戦争を体験したことがない人に伝えなきゃいけない。
それって、本当だな。

地震を体験した自分でさえ(被害は少なくとも)、
あの時の、「にんげんらしさ」の重要性を忘れかけていた。

にんげんは忘れる生き物だけど、
体に残ってるきおく。
じつはいっぱいある。


被害者になってみて、同じ被害者を被写体として写真にとらえる事への違和感。
外から見た方が割り切って、物事を簡単に伝えられるのかもしれない。

写真を撮るときって、どこまで割り切って、客観視したら良いんだろうか。



当事者になるってことの重要性。
当たり前が、簡単に足元からゆらぐものだって、、、
「お変わりなく。。。」の有り難さ。


震災に関わった全ての状況に、方々に、
15年たちましたよ~!

街の風景は変われど、
山は海は空はそこにあって、
いっぱい受け入れて、
前に進んでます!




陶芸x華道→展覧会に魅せられる。

今年も早々から、素晴らしい展覧会を訪れることが出来ました!

「compact dialogue」
陶芸家:田村一さん x 華道家:片桐功敦さん
20010/01/15-21
@PLAIN PEOPLE
東京都港区南青山5-3-5

本当に素晴らしい展覧会でした!

みささぎ流の華道家の家元、片桐功敦さん曰く、
お花をガラスケースに閉じ込めることによって、
生き物を真空におき去るような、
なんともいえない違和感を鑑賞者にもたらしているそうです。

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花という生き物を密室という小さな異次元に持ち込むことで、
普段身近にあるものが、非常に他人行儀に、無機質にそこでたたずんでいる。

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白い陶器は他人行儀に美しい。

陶器は土で出来ているモノ。
花x土(陶器)は切っても切り離せない、それを生み育むための必然要素。

普段そこにあるリンゴも、陳列されると異世界のモノに変わる。
生きているはずなのに、空気のないところで孤高にたたずむ。

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土も花も。
呼吸をしてるんだかしていないんだか。。

土から人へ、摘まれたときに、花は異の世界に属するのか。
大地を去って、コンクリートの上に乗ったときに、土は異の世界に属するのか。

そんな自分も実はあちらの方で、呼吸もせずに無機質にたたずむ方の側にまわるのかもしれない。

不思議な感覚に陥りつつ。
静かな世界を楽しみました。

展覧会を観ることが出来てホント、ありがとうございました!

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ETはおもちゃを再利用したもので、お店のかざりものです~。
布袋さんみたいなお腹に、お正月やなぁ、えべっさんやなぁ、と、一月を感じる。