「お金で買えない」ってそういう意味じゃないはずだけど。

これは、アタシ(50代・男)が、「これが問題の核心じゃないの」というところを指摘するブログ記事です。

そもそも、自分を、他人を、大切にするということはどういうことなのか。を、もっと積極的に公教育に組み込んでいこう。という動きがあります。それが性教育の範疇である。または、性教育を含んだ「人」を学ぶ教育がある。

「大切にしましょう」「仲良くしましょう」という道徳教育とは別に、「大切にする」「仲良くする」とはどういうことか。実はそれは、「自然に(ひとりでに)わかる」ことではなかった。誤解したまま大人になる人が、思ってたよりもいた。ということかと思います。

で、「お金より大切なものがある」という「理想」です。実は、社会で共有されていると思われた「理想」が、誤解されていた。「お金より友情が大切」=「おともだちには利用価値がある」。「愛情はお金では買えない」=「性はタダなので取り放題」。など。

意識してか知らずか、自分に都合良く曲解したまま、大人になってしまう人が多いのでした。

「猫好き」に猫をいじめる人はいません。でも「女好きな男」には、他人を平気で傷つける人がいます。「好き」と「欲望」の区別は、世に想定されているよりも難しいことなのです。だからこそ教育が必要ということにようやく気がついたところです。

「性はタダなので取り放題」、あるいは「いいだろ、減るもんじゃなし」という形もとりますが。この、本当はお互いが価値を認めている(だからこそ欲しい)ものなのに、価値がないもののようにごまかす「技」、または意図的でなければ「誤解」。が、すでに世に広まってしまっています。

これを教育でなんとかしていくわけですが。「タダだからこそ大切」はなかなか難しい。
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ところが、(タダでない)人のものは盗んではいけない。というのは就学年齢前には多くの人が身につける感覚です。この感覚は、利用できるなら利用しちゃえばいいんじゃない? という話に続いていきます。

つづく

{性}

お読みいただきありがとうございました。

#争いたえないこの世の中に、しあわせもとめて…