2022年、上半期の出生数は38万人と、初めて40万人を下回ったそうです。
なんでもかんでも受験と結びつけるのもどうかと思うけれど、私の仕事は塾なので、そことの結びつきを考えます。
2015年ごろは100万人だったそうです。
今年はまだ上半期ですが、単純計算で倍として、76万人。
約、25パーセント減少。
減少速度がすさまじい。
これは受験にどのような影響を及ぼしていくのか。
当然、倍率の低下
ですね。
地方ではすでに、地域トップレベルの学校でも定員を下回る倍率になっていたりして、トップ校とは名ばかりの状態になりつつあるところもあります。
都内でも、徐々にそうなっていくことでしょう。
楽になる?
いや、そうではありません。
中学生、高校生にたいして、受験という外圧で勉強を頑張らせようという考えが、成り立たなくなるということです。
だって、大して頑張らなくても受かっちゃうんだもの。
そんなに難しいことしなくたって、そんなに頑張らなくたって、上位校に受かるような未来が控えています。
もちろん、子どもの減少と共に定員も減るんだとは思いますけれど。
では、どうやって子どもたちは勉強のモチベーションを保っていくのでしょうね。
大人はどうやって、頑張ることを教えていけばいいのでしょうね。
別に、勉強以外で頑張るのでいいのだけれど、人が減るということは、当然競争率が低下するのですからどの分野においても、頑張るということのレベルは低下していくでしょう。
そんな中でもなお、頑張ることの意味は?
私は、15歳という年齢の意味を考えています。
以前こんな記事を書きましたけれど、自己を大きく育て上げることを目的として、勉強と向き合い、頑張るという経験を提供していくことに意味があり、今後はその傾向がさらに強くなっていくだろうと感じています。