中学校3年間というのは、子どもの成長にとって、一つ大きな転換点を迎えると感じています。
受験というものがあるから
というのもそうなのですが、たぶん、これは後付けの理由。
高校受験どうこうとは、別の次元として14歳、15歳というのは大きな意味合いがあると思います。
子どもだった段階から、大人へと切り替わっていく。
そういう年齢。
それは、精神もそうだし、肉体もそう。
だいたい中学校入学当初は子どもの肉体。
それが、高校入学段階では大人の肉体になってきています。
もちろん、そこからも肉体は成長するし、高校生になってから成長期を迎える子もいますけれど、おおむね、14,15あたりである程度、骨格レベルの変化が行われる。
女の子の方が少し早いけれど、特に男子は中二と中三とでは、別の人間かな?というくらいに変わる。
元服とか、立志も、この年齢ですよね。
これは偶然ではないでしょう。
おそらく、身体の成長と合わせて精神の成長は起こりはじめる。
でも、肉体と違って、精神の方は準備が整うだけで、意識を向けていかないと、変化が起こりにくい。
だから、立志式や元服という行事で、外圧によって精神に意識を向けさせる。
そういう行事だったのではないのかな。
なんて。
社会構造が変わっていって、社会に出る年齢は昔よりは遅くなったと言えども、肉体の成長は、昔の人間と変わりはない。
かつての元服や立志、そのタイミングで、高校受験が行われることには意味があると、私はずっと考えていました。
肉体の成長とともに、自分の精神を見つめなおす経験。
それが、高校受験の意味であると思います。
高校受験というものがそういう経験となるよう、サポートしていければと思う次第。