はーいどーうもーぉ。
今回は恒例のディズニー・トゥーン・スタジオ回です。トゥーン・スタジオについてはこちらの記事を参照。
いっとき巷に溢れた所謂「ディズニーヒット作のひどい続編」の主犯格としても名高いこのスタジオですが、これまでも語ってきたように実はとても素敵な作品もいくつも世に送り出しています。
まぁ同じディズニーでも運営からスタッフ、アニメーターまで全てが違うわけで、このスタジオが作る続編というのは言ってしまえば公式公認の二次創作なわけで、、
そりゃまぁ難しいと思いますよね色々と。
(※当ブログは基本ネタバレありです。ご了承下さい。)
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240613/18/yuzupill/6d/96/j/o0720108015451065000.jpg?caw=800)
ターザン2
(原題:Tarzan II)
2005年
監督データ
1999年に公開された大ヒット映画「ターザン」のトゥーン・スタジオ制作による正式続編作品。
ターザンシリーズとしては2002年の「ターザン&ジェーン」に続く三本目の長編作品です。
2005年にOVAとしてソフトリリースされました。
原作はエドガー・ライス・バローズによる小説【ターザン】シリーズですが、今作は一作目で詳しく描かれなかったターザンの幼少時代を描いた作品でありストーリーはほぼディズニーのオリジナルとなっています。
音楽は一作目に続き「モアナと伝説の海」や東京ディズニーシー「ストームライダー」のアトラクション楽曲を担当した事でも知られるマーク・マンシーナ。そして「ウィッシュ」や「アナと雪の女王」も手掛けるデビッド・メッツガー。
さらに楽曲制作にはこちらも一作目に引き続いてフィル・コリンズが再参加を果たし、2つの新曲を提供しています。
主人公のターザン役を務めたのは当時子役としてブロードウェイ等で活躍していたハリソン・チャド。日本語版は宮本聖也さん。
ターザンの育ての母カーラ役には実写映画「101」シリーズのクルエラ役でも知られるグレン・クローズが一作目からカムバック。
日本語版は藤田淑子さん。
ゴリラの群れのリーダー・カーチャック役のランス・ヘンリクセンも今作で同役に久々のカムバックを果たしています。
日本語版は内海賢二さん。
又、今作からの新キャラクターキャストとして「トイ・ストーリー」シリーズ・ミセス・ポテトヘッドでお馴染みのエステル・ハリス、「カーズ」フィルモア役で有名なジョージ・カーリン等のベテラン勢も新たに加わっています。
ディズニールネサンス期最後の大ヒット作となった「ターザン」の待望のナンバリング続編ですが、前作の「ターザン&ジェーン」が酷評された為今作も又期待値は高くない中での公開となりました。
最終的には収益はまずまずの数字を記録し、評価面では賛が多めの賛否両論といった結果となり、アニー賞にもノミネートしています。
そのプロットの必然性や展開の弱さには批判が集まるものの、劇場用に匹敵する程のアニメーションや音楽の質の良さには称賛も多く上がっています。
現在ではその知名度は総じて低めであり、あまり話題に上がることの少ない作品ではありますが、ディズニートゥーン・スタジオのOVA続編の中でも特にトータルクオリティの高い一本としてファンからは愛される一本となっています。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あらすじ
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240614/07/yuzupill/d2/a8/j/o0975050615451253942.jpg?caw=800)
玄人好みの補完的テーマ
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240614/08/yuzupill/d0/17/p/o1080073315451264140.png?caw=800)
薄すぎるメインストーリー
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
まとめ
![](https://stat.ameba.jp/user_images/20240614/12/yuzupill/07/e2/j/o1000064815451333427.jpg?caw=800)
CGを上手く駆使した奥行きやアクションの魅せ方も一作目をしっかり踏襲できています。
そして音楽も、フィル・コリンズの歌声とメロディはやはりこの作品の世界観にハマっていて逸品なんですよね。
一作目の名曲達をスコアなどにうまく利用しているのも良かったです。
確かにストーリーとしてはあまり面白い物になっていない面はあるんですが、やはりそれを差し引いても「ターザン」を観てそれが気に入った方にはやはり一度は観て欲しい作品ですね。
特に自分のように【ターザンが自分の能力を見つけどうやって群に馴染んだのか…】が気になった人やターザンのキャラクターをもっと深く知りたいと感じた人には、まさにしっかりと作品を補完してくれる素敵なサイドストーリーになっていると思います。
個人的にはこういう【派手さはないけど痒いところに手を伸ばそうとした続編】というのは大好きなのでこの続編があって良かったと思いますし、とても楽しむ事が出来ました。