はぁいどぉも。
今回はディズニーの大人気作品、そして自分も大好きな「リロ&スティッチ」の続編シリーズについて語っていってみたいと思います。
初回の今回はまずシリーズの全体像についてです。
この前記事で語った通り、この作品は興行収入こそスマッシュヒット程度のプチ成功だったのですが、その後時間差でスティッチのキャラクターブームが爆発。空前の社会現象化します。
この大ブレイクを受け、当初予定されていた物以外にも様々な続編シリーズが制作される事になりました。
その結果、スティッチシリーズは【ディズニー映画の中でも最も多くの続編が作られた作品の一つ】となったのです。
そして【最も続編が成功したディズニー作品例】としても広く知られるようになりました。
何しろウォルト・ディズニー・ジャパンが独自にシリーズを制作するくらいですからね。これは前代未聞のことで、当時はホントに驚きのニュースでした。
ただ、あまりにも沢山の続編があるので「どれから観ていいか全然わからない」という声をよく耳にするんですよね。
未だに。
何から観ても大丈夫!
と言いたい所なんですが、この「スティッチシリーズ」は「くまのプーさん」シリーズのようにパラレル的なシリーズ化ではなく、実はちゃーんと一本の時系列で繋がっているのが大きな特徴なんです。
なので、時系列で見た方が間違いなく楽しめる作品にはなってるんですよね。
(解りにくい癖に…w)
なので!
「これからスティッチを制覇してみようかな…でも何から観て良いかサッパリ、、」
というそこのあなたの為に!
(居るかはわかりませんがw)
一度ちょっとしっかりシリーズ全体を整理してみたいと思います。
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まずは時系列。
とりあえず、作品を以下に時系列順に一覧にしてみました。
リロ・アンド・スティッチ
(長編作品)
(第一作目)
↓
リロ・アンド・スティッチ2
(長編作品)
(一作目の正統続編)
↓
The Origin of Stitch
(短編作品)
(リロ&スティッチ2とスティッチ!ザ・ムービーを繋ぐ物語)
↓
スティッチ! ザ・ムービー
(長編作品)
(テレビシリーズの前日譚)
↓
リロ・アンド・スティッチ
ザ・シリーズ
(テレビシリーズ全65話)
↓
リロイ・アンド・スティッチ
(ハワイ編の完結作)
↓
スティッチ!
(テレビシリーズ 3シーズン合計85話)
(沖縄編シーズン1)
↓
スティッチ!
いたずらエイリアンの大冒険
(テレビシリーズ)
(沖縄編シーズン2)
↓
スティッチ!
ずっと最高のトモダチ
(テレビシリーズ)
(沖縄編シーズン3)
↓
スティッチと砂の惑星
(長編作品)
(沖縄編スペシャルエピソード)
↓
スティッチ!
パーフェクト・メモリー
(長編作品)
(沖縄編スペシャルエピソード)
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といった具合です。
解りにくいですがこれが公式の時系列順となります。
大きく分けるとハワイ編と沖縄編。
ハワイ編は一作目の設定やストーリーを受けながらディズニー・トゥーン・スタジオが監修し制作した物で、沖縄編はウォルト・ディズニー・ジャパンがオリジナルで制作した物です。
ハワイ編と沖縄編は序盤は一見繋がりが無さそうに見えますが、実はしっかりと繋がっています。シーズン3辺りから徐々にハワイ編を絡めたストーリーになっていく構成です。
沖縄編は各シリーズにサブタイトルが付いてるので解りにくいかもしれません(実はシリーズ途中で放送局の引っ越しまでしてます)が、上の一覧が正しい順番になります。
ディズニープラスだと沖縄編はスペシャル版含めて全て「スティッチ!」のタイトルに一纏めになっているのでそっちの方ががわかりやすいと思いますね。
最も解りにくいのが…
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スティッチ! ザ・ムービー
↓
リロ・アンド・スティッチ ザ・シリーズ
↓
リロイ・アンド・スティッチ
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という「ハワイ編(イトコ集め編)」の流れ。
この三作は完全な続き物になっていて話もガッツリ繋がっています。
特に「リロイ&スティッチ」はこれまでのキャラクターが総登場する【リロとの物語】の完結編となっていますので「ザ・ムービー」やテレビシリーズを観てからでないと100%楽しめない内容である事を声を大にして言っときたいですね。
「とりあえずタイトルが印象的だからテキトーにこれから観てみたらなんのこっちゃで驚いた」という話を当時は良く耳にしたもので…w
ここが一番注意ですかね。
それから短編作品の「The Origin of Stitch」は、時系列の整合性をとる為に制作された「リロ・アンド・スティッチ2」〜「スティッチ!ザ・ムービー」に続くイントロダクション的作品なので無理して観ないでも大丈夫です。
配信等はなく現在視聴可能なのは「リロ・アンド・スティッチ2」DVDの特典映像のみとなります。
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では、ここからはスティッチシリーズについて、いくつか聞かれるよくある質問に(勝手に)答えていきたいと思いまーす。
映画観たらグッズやパークで見かけるエンジェルが全然出てこなかったんだけど…スティッチの恋人じゃないの?
これは結構未だに聞く疑問ですね。
エンジェルは映画ではなくテレビシリーズ「リロ・アンド・スティッチ ザ・シリーズ」で初めて登場したキャラクターです。
しかも出番は全65話中たったの2話。
その後の人気上昇もあり「リロイ〜」や後の沖縄編でも何度か登場はしますが、あくまでゲストキャラクター的な扱い。
レギュラーではないんですよね。
それと、これは意外かもしれませんがエンジェルは最初スティッチ達の敵・ヴィランとして登場したキャラクター。
その後関係は変化しスティッチと親しくはなりますが決して恋人というわけではありません。
この立ち位置のキャラが、よくここまで人気が出たなと未だに思いますね。
これもこの「スティッチ」シリーズの大きな特徴。彼女だけではなく、ルーベンやハムスターヴィール博士等、映画本編に登場しないテレビやビデオ続編発のキャラクターがここまで人気になりパークやグッズに頻繁に登場するというのは、他のディズニー作品にはなかなか類を見ない例と言えると思いますね。
沖縄編ってリロも出ないし作風が日本アニメ的・子供向け的すぎて見る気にならないんだけど…ホントに話が繋がってるの?
これはそのまんまの事を自分も思ってましたね。
ちょっと観る気になんないなぁって。
全体的にテイストが子供向けに寄りすぎてて(しかと小学校中高学年くらいの…わかりやすく言うとポ○モン)…しかも既存意外の新規キャラがどれも日本的でディズニーらしさが無くて、スティッチも普通に地球人みたいによく喋るし。。
何よりリロ達とのハワイ編が無かったことにされてる(と思ってた)のが本当に嫌でした。
ただこれはシーズン2辺りから徐々に変化が見られ、ハワイ編の設定との整合性等を意識した作りにシフトチェンジしていきます。
そしてシーズン3でとある重要キャラクターが再登場することで完全にハワイ編との時系列が繋がる仕組みになっています。
まぁとはいえやはりテイストが元の「リロ・アンド・スティッチ」からかけ離れてる事は間違いないので無理はしないで良いと思いますが、ハワイ編のその後の物語、スティッチやリロ、そしてナニに何があったのかを知りたい方にとっては観る価値はあると思いますね。
別にそんな全派生シリーズ観る程じゃないんだけど、純粋な「リロ・アンド・スティッチ」のちゃんとした続編ってないの?
これも良くわかります。
結局キャラクター先行形ブームだったスティッチは、ある意味【スティッチが出てれば何でも良い】的な雑な扱い方をされてしまった典型なんですよね。
「ザ・ムービー」から始まるハワイでのシリーズは個人的にはリロやハワイの魅力も引き続きしっかり描かれていたと思うので大好きなんですが、一作目の映画とはやはり趣旨が異なるシリーズになってくるのは間違いないので。
「そうじゃなくてリロ・アンド・スティッチの精神をちゃんと引き継いだ続編が見たいんだよ」という人にはやはりこちらの作品をオススメします。
「リロ・アンド・スティッチ2」です。
続編唯一のナンバリング作品だけあって、世界観からアニメーション、デザイン、音楽、全てに置いて一作目を忠実に引き継いだ正統続編になっています。
今度個別記事でも語りますが、「別に他の試作品集めとかそんなポ○モン展開別に観たくないよ〜」という人もこの作品だけは是非観てほしいですね。
「ザ・ムービー」以降の展開とは完全に切り離した、純粋な「リロ・アンド・スティッチ」の続きの物語になっていますし、一作目のイメージを壊したり邪魔する事無くソッと補完してくれるようなそんな素敵な作品なので。
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はーい。
ということで。
ザッとスティッチに纏わるシリーズ作品についてまとめてみた記事でございました。
全部観ようとすると結構長いし、作風もそれぞれ違うし、進んでいく毎に一作目の「リロ・アンド・スティッチ」の趣旨と離れていく感じはあるのでなかなかしんどいとは思いますが【スティッチというエイリアンの成長人生物語】という視点で観るならば、かなり見応えのある長期シリーズであるとは思います。
特に沖縄編は挫けそうになるとは思いますが、例のシーズン3のとあるエピソードを観て「頑張って見てきてよかった!」と思いました。
そうでなくても【スティッチ! ザ・ムービー→ハワイ版テレビシリーズ→リロイ・アンド・スティッチ】までは是非観てほしいですね。
一つの長期シリーズ作品としてかなり上手くまとまっていると思いますし、リロやスティッチ、そして家族達の成長もちゃんと描かれます。
何よりギャグや雰囲気がシュールで面白いです。
一作目にも登場したヴィラン「ガントゥ」なんかはこのシリーズでまさかの大化けを果たすので、その辺にも是非注目しながら一度通して頑張って観て頂きたいですね。
何よりスティッチというキャラクターはやっぱり本当に魅力的ですからね。
ちなみに一作目で監督兼スティッチの声優を務めたスティッチの生みの親である「クリス・サンダース」はもちろん制作者としては以降の続編に関わっていませんが、なんとスティッチの声優は変わらず最後まで務めあげてくれました。なかなかの男気だと思います。
「今になってスティッチの魅力に気付いたよ〜」なんて人がもし居たら、是非この機会に続編シリーズにも手を出してみてはいかがでしょうか。
ということで今回はこの辺で〜。
そのうち各作品についても追々個別記事で語っていこうと思ってます。
いつになるかはわかりませんが…
今回も長々とお付き合い頂きありがとうございました〜。
しーゆーねくすとたぃぃいむ。