はいどうも。
今回は動画配信サービス【ディズニープラス】のオリジナル映画を一本語っていきたいと思います。
ディズニーは昨今この【ディズニープラス】にとても力を入れている事はファンの方ならご存知でしょう。ディズニー及び他社制作の往年の名作映画・テレビ作品に留まらず、最新映画の劇場同時配信や人気作品の独占配信等、非常に多方面のコンテンツを打ち出しています。
ディズニープラスでしか観ることのできないオリジナル作品も多く、その中には人気作品の続編やリブートも多数存在します。
「ピーター・パン」や「ピノキオ」の実写版、「魔法にかけられて」「チップとデールの大作戦」の続編などはファンを大いに喜ばせました。
今回語っていくのもそんな【新作を待つ声が多数あがっていながらもこれまでなかなか実現の日の目を見れず、、ディズニープラスでようやく実現した】作品の一つです。
(※当ブログは基本ネタバレありです。ご了承下さい。)
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ディセンダント ライズ・オブ・レッド
(原題:Descendants: The Rise of Red)データ
2015年にディズニー・チャンネル・オリジナル・ムービーとして公開され大ヒットを記録したテレビ映画「ディセンダント」シリーズの約5年ぶりとなる最新作。
テレビ発であった前三作とは違いディズニープラスオリジナル作品として2024年7月に独占配信にて公開されました。
歴代ディズニー映画やおとぎ話のヴィランズの子孫達を主役とした、ダンスミュージカルとおとぎファンタジーを組み合わせた青春ミュージカルファンタジー映画の長編第四弾。
前作「ディセンダント3」から数年後のオラドン
王国が舞台となっており、今回から主要キャスト・スタッフを大幅に一新。〈制作スタッフ〉
監督を務めたのはジェニファー・ファン。「アドバンテイジャス/アドバンテージ 母がくれたもの」等を手掛けた事でも知られています。ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
あらすじ
マル達の尽力でロスト島が解放されてから数年の月日が流れた…。
他国と同盟を結ぶため旅にでたマル達に代わって国を導く為、オラドン高校の新校長として元ヴィランのウーマが就任する。
ウーマは就任早々これまで敵国とされてきた「ワンダーランド」の子供を受け入れる事を宣言。
ワンダーランドを治める暴君・ハートの女王の娘レッドへ招待状を送付する。
隔離された地下王国ワンダーランド。
そこではレッドが恐怖と権力で強引に国を治める母親のやり方に反感を抱き、独り密かな抵抗を繰り返していた…。
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感想
重ねてにはなりますが未見の方はネタバレにご注意下さい。
まず…約5年の歳月を経て「ディセンダント」という世界を繋いでくれた事に心から感謝です。
マル達は登場しませんが…彼女達や…カルロスが生きたディセンダントの世界がしっかりそこに存在していました。
マルと敵対していたウーマがその意思を継いで校長となり、ヴィランを敵視していたフェアリー・ゴッドマザーが学校をウーマに託す…。
そして二人はカルロスに思いを馳せる。。
この冒頭だけで「ありがとう」という気持ちになったファンは多かったでしょうし、自分もそうでした。
ただ…肝心のその内容に関しては…
愛情と敬意と期待を込めて敢えて言うとするなら…
「前シリーズには遠く及ばない」
……ですかね。
ヴィジュアル、音楽、ミュージカルパフォーマンス、キャスティングと演技等…良い部分も沢山ありますが…
肝である脚本と全体構成に関しては全体的にかなり粗さが目立ちます。
どうやら続編制作を見越した展開であることは分かりますが…それにしても大人気シリーズ待望の続編、そして大事な新章の導入作としてもう少し丁寧に練り上げて欲しかったというのが正直な一番の感想ですね。
【ディセンダントの世界ははまだまだ健在だよ!】という点と【前シリーズとは一味違うテイストになるよ!】という点…この2つの世間やファンへのアピールとしては充分な内容と結果だったとは思いますが……。
雰囲気だけで終わってしまった感が強いのは…ディティールやヴィジュアル等ガワの部分が非常に魅力的なだけに…ちょっとやっぱり残念でした。
抜群の世界感構築力
まずは冒頭のワンダーランドから始まり過去のマーリン高校、エラの家、ウリアナの隠れ家などの各舞台…そして各キャラクター衣装等のディティールの完成度の高さが本当に見事です。
それらの色鮮やかさを巧みに活用した演出やミュージカルシーンも非常に華やかで見応えがあり、前シリーズともまた一味違うビビッドな世界観の形成に大きく貢献していましたね。
楽曲達も非常にバラエティ豊かな多ジャンルを取り入れつつキャッチーな物が多く…取っつきやすい良曲が揃っていました。
キャスティング面では公開前から話題になっていた97年版のシンデレラをカムバックさせるまさかのクロスオーバーサプライズを筆頭に……絶妙な配役具合だったと思います。
特にハートの女王役のリタ・オラやウリアナ役のダラ・レネー等はホントにハマり役だし演技もすごく良くて…もっと観ていたかったくらいでした。
ブランディの内に何かを秘めた感じのシンデレラやパオロの何処か無邪気さを感じる王子も97年版から変わってなくて…感慨深かったですね。
散りばめられた小ネタ
ハデスとマレフィセントは【しっかり恋愛婚だったんだね!】と驚くほどのラブラブっぷりだし、マーリンに合わせたのかなんとモルガナの息子がまさかの登場!これは驚きましたね。
モチーフが2010年の映画「魔法使いの弟子」なのか単なる「アーサー王伝説」からなのかは不明ですが、、これまでの登場キャラクターはほぼ全てディズニーベースである事を考えると…ディセンダント恐るべしですねw
それと97年版シンデレラカップルによる「So This Is Love」は凄く感慨深かったし…チラチラ97年版を意識した演出や描写もありましたね。
他にもシンデレラのあの息子に対しての言及もちゃんとあったり、アラジンとジャスミンがカメオ出演していたり…隅々まで見たくなる遊び心は流石でした。
脚本構成力の弱さ
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まとめ
最初に綴ったように兎に角ディセンダントの世界を繋いでくれた事…その先を魅せてくれた事…そして、、ディセンダントの世界としてカルロスを弔ってくれた事…。
その事に心から感謝です。
そしてその上で…果敢に新しい事に挑戦している事。新たな魅力を創り上げようとしている事にも心から敬意を表したいです。
魅力的なキャラクター…。
完成度の高い音楽とダンスミュージカル…。
鮮やかなデザイン…。
ヴィランとその子孫の物語り…。
若いキャスト達の熱演…。
メインキャストは違えど紛れもなくあのディセンダントが帰ってきています。
それと…やはり97年版のシンデレラに今一度光を当ててくれた事にも…やはり感謝したいですね。
きっとホイットニー・ヒューストンも喜んでいる事でしょう。
一本の作品として観ると…トータルでは決してお世辞にも良くできた作品とは言えないというのが率直な所ではありますが…。
一部で考察されている通り、あれやこれやがもし本当に続編へ向けた布石だとしたら…まだまだこれからどう化けるか未知数な部分もありますしね。
今後が楽しみですし…ディセンダントの「今後が楽しみ」とまた思わせてくれた事が素直に嬉しい……
……自分はそんな感じでしたね♪
……甘いですかね?
…ちょっと自覚ありますw
「ディセンダント ライズ・オブ・レッド」は現在ディズニープラスで配信中です♪
キャスト違うんでしょ〜……とかそういう理由で嫌遠されている方は、是非とも一度ご自身の目と耳と感覚でご覧になってみて下さいませ♪