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Y’s Lab.

当研究所は、すべての方を対象に、社会で生きぬくための有効なスキルをご提案、ご提供するための施設です。
臨床心理士が独自に開発したSSTプログラムを提供し、皆さまの「生きる力」の育成に尽力いたします。

スタッフのかずです。
年末年始は暖かく、今年は暖冬かなとも思いましたが、今週は雪が降る日もあり、寒い一週間になりましたね。

小学生が解く国語の読解問題は、大きく分けて物語文と説明文に分類できます。
小学校中学年~高学年を指導していると、説明文に比べて、物語文の読解の方が苦手だと感じるお子さまが多いような印象です。

物語も説明文も、読解問題においては、どちらも文章を読んで、設問に合わせて答えを書いていくことは変わりませんが、求められるものは少し違うようです。
説明文は、内容や段落構成を理解し、筆者の主張を論理的に捉えていくことが求められることに対して、物語は、ストーリーを理解し、登場人物の心情やその変化を推察していくことが求められます。

推察していくという時点で、それなりの想像力が求められることも分かると思いますが、さらに言えば、書かれている文章も説明文に比べて想像力が求められます。
説明文は、伝えたい内容を正確に理解してもらうために、必要な情報が事細かにと書かれていることが多いのに対して、物語文はセリフのやりとりだけで状況を伝えたり、人物の振る舞いで気持ちを暗に伝えたりと余白の部分が非常に多いです。

そういった文章に直接書かれていない余白の部分を想像して推測しつつ、かといって決めつけずバランスよく読んでいくのは、容易ではないようです。

実際の指導の例としては、小学校中学年~高学年には必ずといっていいほど解かせている問題があります。
小学4年 標準問題集(国語受験研究社)より、小学校の教科書にも採用されていた村中李衣著「走れ」を題材とした問題です。
 

重要な部分をざっくりとまとめますと…
走るのが苦手な主人公が緊張の中、運動会の徒競走の順番待ちをしているところで、「目の前が急に広くなった」
そして、自分の番になり、ピストルの音を聞いた後、「両脇から風が起こり」、一つ遅れてスタートする。
さて、かぎかっこで書かれた表現はどういう意味なのでしょうか?という問題です。


ここで書かれる「目の前が広くなった」は、直前の列の順番が来てスタートしたため、視界が開けたことを意味します。
また、「両脇から風が起こり」は自分の左右にいる人が走り出したためであり、スタートが遅れたことを示しています。

こういったはっきりと書かれていないことを読み取ることは、状況をイメージできなくては難しいでしょう。
指導する際は、図や絵を描いて見せて、理解に繋げるようにしています。

もちろん問題によって難易度は変わりますが、物語文の読解が容易でないということは伝わったのではないでしょうか。
では、どう克服していくかとなりますが、今思いつく手立ては、簡単な問題からスモールステップで演習と丁寧な解説をくり返していくということになるでしょう。
国語の読解力アップには、算数のように明確な公式のようなものがないので、結局は反復は重要です。

#食事中




 

先週はアクティブワークと縦割りワークが同じ週に実施となったため、今週はその振り返りを行いました。実施する内容の難易度が上がる中、それについていくことのできるお子さんと、そうでないお子さんがいることもまた事実です。ついていくことが難しいお子さんに対して、どのように向き合うのか、またモチベーションを失わせないようフォローしていくことが講師としての腕の見せ所となります。お子さんによってタイプが異なるわけですから、それぞれに応じてあの手この手で指導しています。ガチっとはまる瞬間と出会えたらそれは奇跡の瞬間でもあり、その瞬間と出会うために日々邁進しております。

#冬の木

 

グループワーク

高学年は前回実施したアクティブワークの良かった点と残念だった点を思考し、発表してもらいました。反省をするということはとても重要なことで、反省イコール悪かった自分を認識すると考えているお子さんがいましたが、それは反省とは言えません。反省とは自らのことを省みることなので、悪かったことだけでなくどうすれば次に活かすことができるかまでをきちんと考え、実際に自分ができる解決策を具体的に出す必要性があります。そこまでの一連の流れを頭では理解してはいるものの、行動化できないことで苦しい思いをしているお子さんをよく見かけます。今は一緒にこの一連の流れを作るお手伝いをしていますが、いずれは一人でこの作業ができるようサポートしております。

さらに、ディベート慣れしていないという大きな課題点があるため、今回は通常ディベートも行いました。今回は社会的なテーマである「死刑制度の是非について」です。難しいテーマではありますが、自分の意見を明らかにし、まとめたものを言語化していく練習をしているところです。

 

コミュニケーションワーク

今回の状況↓

「ある昼休み、あなたとゆかりさんは鬼ごっこをして遊んでいました。鬼になったゆかりさんから逃げようとあなたが走り出した瞬間、ゆかりさんがあなたの後ろから勢いよく抱きついてきてそのままあなたはこけてしまいました。ゆかりさんは「わざとじゃないから!」と叫びました。あなたの膝からは血が出てきて痛くてたまりません」

こういった状況での、自分の気持ちとゆかりさんの気持ちを思考し、さらにゆかりさんにどのような声かけをするのかを考えてもらいました。痛くてたまらず腹立たしさで一杯になった状況ですが、怒りの感情に任せて怒鳴り散らせばケンカになってしまいます。ケンカにならないようにするためにはどのような言い方で自分のネガティブな感情を表現すれば良いのか、ロールプレイを交えて一緒に考えました。

 

小作文ワーク

今回は「読んでいる人が嬉しくなるお話を書きましょう」がテーマです。

今回から、文章を書くことが難しい低学年用に、あなたが嬉しくなることはどのようなことですかという質問とそれに対する回答欄を3つほど用意しました。文章を創造できなくても、嬉しさという感情と選んだ出来事が一般的であるかどうかを見させてもらいました。

例えば「誕生日」であれば大抵の人が「嬉しさ」という感情と合致します。一方で「えんぴつの芯を尖らせる」と書いた場合、それは万人共通の嬉しい体験ではないため主観的な嬉しさになってしまいます。自分が好きなことは相手も好きに違いない、自分の興味のあることは自分以外の人も皆興味があるに違いない・・・このような思考の癖は早い内に気づき、是正できるに越したことはありません。作文を通してこういった思考の癖に気がつくことができるよう指導しております。

 

 

 

1月の中高大生対象のアクティブワークのテーマは説得でした。

 

説得と言えども、ベースはディベートです。ディベート視点を講師が設定し、その視点を軸に1対1で論争するような形式となっております。論争となると、どうしても勝ちたいと思うのが人の性です。

全体的に声が大きくなり口調が強くなり、身振り手振りが大きくなり興奮状態となってしまうお子さんが多数でした。しかも、緊張と焦りの感情に支配されるためか、どうしてもネガティブな素が出てしまいがちでした。いつもは理性的に振る舞っているお子さんであっても、感情的になってしまうため、感情的になりやすいお子さんや何かしら特性のあるお子さんの場合、パニックになり大声を出したり泣き出したり、キレたりと大変な状況になってしまいます。

 

決まった時間の中で大勢のお子さんを一度に指導しなければならないときに、数人のお子さんがパニックになったり、時にキレたり泣き出したりといった行動を取られると、指導する側としては非常に大変な状況です。宥めたり、ヒントを出したり、さまざまな支援をしても何も受け入れられないということもよくあります。

 

そういったとき、物理的な距離を置きクールダウンさせたのちに、内的な感情を言語化させ認めていくという作業を取るようにしています。

この作業により、少しずつ自分のことを理解し、どのように振る舞えば自分が納得できるのかを考え、感情のコントロールの方法を身につけ成長していくお子さんもたくさんいます。

一方で、この作業を何度行っても、次に活かせないというお子さんも一定数います。

あらゆる方法を試してみても好転しないお子さんに対して、どのような方策と取れば良いのだろうかと昼夜考え抜きましたが、なかなか良い方法が思いつきません。

 

ある時腹を括って、彼らが経験したことがないであろう負の感情をぶつけてみました。これは私の彼らを思う気持ちとそれを受け入れてくれない彼らへの哀しみ、怒り、腹立たしさ、空虚感などです。

論理的な伝え方よりも感情的な伝え方の方が伝わるということを、私の過去経験が物語っていたからです。

 

彼らは最初はキョトンとした表情をしていましたが、次第に私の目の奥をじっと見るようになりました。

私の目の奥に真意を探したのだと思います。私の言葉の中に、彼らにとっての真実があるならば、きっと彼らはそれを受け入れてくれると私は信じています。

さて、彼らはどのタイミングで変わることができるのか、それとも変化がないままなのか・・・またいつか時が来たらブログに綴りたいと思います。

 

 

 

 

 

2週目は縦割りグループの実施日でした。

小学生と中高生が参加し、ディベートをしました。

ディベートは2回目でしたが、ディベート経験のないお子さんたちもコツをつかんだ様子で、生き生きと意見を交わす姿が見受けられました。その姿を見て個々の成長を感じました。

#沈む太陽
 

グループワーク

高学年はアクティブワークを行いました。

今回のワークは前回から引き続き「説得」です。

「愛情と経済力のどちらを選択しますか」という課題について、それぞれの立場に分かれ講師を説得します。

愛かお金かというテーマは永遠のテーマとされ、ディベートのテーマでも取り上げられることが多いテーマです。どちらの立場に立つのかは、話し合いによって決定してもらいますが、その時に個人的には愛を選んでいたお子さんがお金の立場で説得を行うことになる、またはその反対になることは致し方ないことです。自分の考えと反対の立場になってしまった時に、なかなか気持ちが切り替えられずそれとともに思考も働かなくなってしまい、自分の考えと異なっているから考えられない!と若干パニック状態になることがあります。しかしながらこのようなことは実社会ではよく起こることです。自分の意見と異なった意見を採用しなければならなくなった際、いち早く気持ちをきりかえ、その意見を理解しなければなりません。そのような場面を想定し、ピンチをチャンスに変えていくための心構えやそのノウハウを学んでもらえたということが今回の成果ではないかと思います。

縦割りワークでは「過去と未来どちらに行きたいですか」というテーマでディベートを行いました。
それぞれのメリットとデメリットをよく考え、行く理由やその意味をわかりやすく伝えられたお子さんもいて大変盛り上がりました。今ままでメリットとデメリットを思考するワークをたくさん積み重ねてきた成果を感じられた瞬間でした。

 

コミュニケーションワーク

今回のテーマは「お友だちのものを壊してしまった時の対応」です。

工作の授業で、自分はうまく作製できなかったのに、お友だちはとても素敵なものを作り上げていたときに、お友だちに対して羨ましさを感じるものです。ただその気持ちをうまくコントロールできず作品を壊してしまった場合の対処方法を問う課題について考えてもらいました。

大切なことはスキルだけ教えるのではなく、その時の自分の気持ちや相手の気持ちを考え、なぜそのような気持ちになったのかその理由をきちんと言語化させていくことです。自分がお友だちに対して嫉妬の気持ちを抱いたこと、そしてその気持ちをコントロールできなかったことなどを理解した上での謝罪でなければ言葉だけの謝罪になってしまいます。自分がだけがモヤモヤした気持ち(つまり嫉妬心)を感じていると思い込んでいるお子さんがいますが、その感情は多くの人が感じるもので、その感情のアウトプットの仕方も適切な方法があるのだということを繰り返し教え、学んでもらうことがとても大切だと思います。

 

小作文ワーク

テーマは「みんなが悲しい気持ちになる話を書きましょう」です。

前回は楽しい気持ちをどれだけ一般的感覚で表現できるかを見させてもらいましたが、中には自分が楽しいから他人も皆楽しいに違いないと思うお子さんもいます。今回も自分が悲しいから他人も悲しいに違いないという視点のお子さんはいましたが、周囲の人皆がそのことを同じように感じるだろうかという視点を変えて考えさせる癖をつけさせるような指導を繰り返しする必要性を感じています。

このような視点チェックをしないお子さんは意外に多いものです。この視点チェックを一つのルーティンにできるよう繰り返し指導していきたいと思っております。

 

 

 

スタッフのカズです。
本年もよろしくお願いいたします。

昨年は、大きく体調を崩すことなく過ごすことができましたが、それなりに反省点もある1年でした。
今年は、昨年の反省を活かしつつ、少しでもお子さま、保護者さまのお役に立てるよう精進してまいりたいと思います。

さて、センター試験も近づき、この時期になりますと、大学入試に限らず、中学入試も高校入試も本番モードになっていきます。

入試直前というのは、受ける本人に限らず、それを支える保護者さまにとっても、ナーバスになりやすい時期です。
お子さまの勉強に向き合う姿勢、プレッシャーに押しつぶされそうな様子、一挙手一投足に一喜一憂してしまうこともあるのではないでしょうか。

1/5にYahoo!ニュースにも掲載された小学館が運営するHugKumの「【中学受験】ラスト1ヶ月切った!本当に必要だった「親の心得」とは?経験者に緊急アンケートで分かったこと」という記事では、子どもの中学受験を経験した保護者へのアンケート結果を掲載しています。

 親として気を付ける点は、感情的にならないことです。親だって人間ですし、不安になったりイライラしたり、気持ちが落ち着かないこともありますが、親のほうが自分自身の心を落ち着かせ、子どもを気遣いたいものです。
 親は、子どもを励ますためにも、自分自身のメンタルケアに気を付けることが先決。先回りして過剰に心配するのではなく、淡々と落ち着いてこれまで通り子どものサポートをすること、親自身が音楽や料理などでストレスを解消するなど、心のケアに努めましょう。
 反省の声が多いのが体調管理で、インフルエンザや新型コロナなど感染症対策はもちろん、寝不足にならないように気を付けたり、徐々に朝型へと生活リズムを整えたり、健康面での親のサポートは欠かせません。
といったことが書かれています。


入試目前のこの期間で、偏差値が大幅に上昇するということは、根詰めて勉強したからといって、ほとんどありえないといって良いでしょう。
できることといっても、過去問対策と苦手範囲の対策、基礎的な内容の取りこぼしの確認くらいではないでしょうか。

そうなると、少しでも精神的にも体調的にも良いコンディションで入試に臨めるかどうかというのが1番合格を左右する部分になるかと思います。
そのサポートをすることが保護者さまに求められることかと思います。

体調管理については、しっかりと栄養と睡眠を摂らせて、感染症予防をすると割と分かりきっていることでしょう。
もちろん対策していても、感染症になってしまうことはあるので、そこは運の問題なのかもしれません。

難しいのがメンタルケアです。受験のプレッシャーに押し潰されそうになっているお子さまを前にしたとき、発破をかけるべきか、優しく励ますべきか…
私自身、指導をしていて、この時期はどのように声をかけるべきか非常に気を遣います。
基本的には優しく暖かく接していくべきですが、気持ちが切れそうなときは厳しさも求められます。

その上で、記事にもあったように、まずは保護者さま自身も心身ともに健康であることが求められるということでしょう。
声のかけかたによっては、よりプレッシャーをかけてしまったり、やる気や自信をそいしまったりということになるかねませんので、注意していきたいところですね。

正月は今年も親戚の神社でお手伝いをしてきました。
その間、ラビちゃんは実家のケージで生活するのですが、慣れない場所では緊張するのか、とてもおとなしく、良い子にしていました。