この冬、いなくなる君へ いぬじゅん 著
最近は投資から少し距離を置いて読書を楽しんでいます。この冬、いなくなる君へ (ポプラ文庫ピュアフル)Amazon(アマゾン)1〜2,240円井久田菜摘(なつみ)、24歳。大学を卒業して1年8ヶ月。文房具集めが趣味だったことから大手文具メーカーの子会社で働いている。菜摘の夢は幼い頃から記している日記を、自分の子供に読み聞かせてあげること。小学校6年生の時に見た恋愛映画のワンシーンが心に残っている。しかし、理想と現実のギャップは日ごとに大きくなっていく。日記には愚痴や悲観的な記述ばかりで、とても子供に見せることはできない。上司からの叱責やトラブルで、希望もないままに死んだような日々を送っている菜摘は、残業して遅くなったオフィスで火事に遭遇する。これで私の人生は終わるのか。そう諦めかけて意識が遠のいたと思ったら、オフィスから少し離れたところに倒れていた。目の前には若い男性が立っていた。「あなたは死神?」、「どちらかと言えば、守護神みたいなものかな」僕はこの先6年にわたって12月にあなたの前に現れる。その時には、あなたに死の危険が訪れる。それはあなた自身でもあり、大切な人を失って生きる望みを失うことでもある。その試練を乗り越えてほしい。そう言って、その男性は消えてしまう。24歳から30歳まで7つの章で、いろいろな出来事が起こり、その試練に立ち向かっていくうちに、死んでもいいと思っていた投げやりな気持ちが生きたいという気持ちに変わっていく。守護神である男性の名前は、網瀬篤生(あみせあつき)彼は神様と約束をして、寿命と引き換えに毎年12月に菜摘の元へ現れる。彼が訪れるたびに暗い菜摘の人生に光が差してくる。はたして、篤生は何者なのか?