■依存か、自立か

私たちは

特別である必要は

ありません。

 

普通でよいのです。

 

その普通とは、

自分を訓練することで

実現したい思いを

形にしていくことです。

 

一方で、特別とは、

自分を訓練すること以外

実現したい思いを

形にしていくことです。

 

自分を訓練すること以外で

実現したい思いを

形にしていこうとするのは、

実現への活動を自分次第のものではなく

他者次第のものにするようなものです。

 

つまり、

自立した自分をやめて

他者に依存する自分になる

ともいえます。

 

■無理の処理に追われる

他者次第で実現できたとすると、

その成果の手柄は自分ではなく

実現した人のものですが、

最初から「自分のこと」と思っていると

どうしても自分の手柄としたくなります。

 

他者のものを「自分のもの」とするのは

通常はできないことです。

 

できないことをやろうとすると

無理が生じます。

 

そもそも

普通であれば生じない無理が

特別であろうとすると生じます。

 

特別であろうとすることは

実現したい思いを

形にすることについての

努力は要しませんが、

生じる無理の処理

努力が必要となります。

アルフレッド・アドラーは、

感じるしあわせを

増やしながら生きるには

共同体感覚を高めることだ

と言っています。

 

共同体感覚を高めるには、

他者貢献活動をして

客観的貢献感を得ることです。

 

そうして共同体感覚が高まると

感じるしあわせが増えて、

しあわせを実感できるのです。

 

もし、

自分は普通ではなく

特別であろうとしたならば、

それは、

この他者貢献活動を自分次第ではなく

他者次第でやろうとしていることになります。

 

しかし、

他者貢献活動をして

客観的貢献感を得られるのは

貢献活動をした本人だけです。

 

特別であろうとすることは

他者貢献活動を他者次第で取り組んで

客観的貢献感を得ようとしていることになり、

これもできないことなので、

無理が生じることとなります。

 

そうなると、

他者貢献活動に向けて

自分を訓練する努力ではなく、

その無理の処理に努力することに

なってしまいます。

 

■普通の道を行くと成長できる

自分を訓練せずに

実現したい思いを形にできた、

ということは、

自分はそれについては

訓練されていない、ということです。

 

それは、

再び同じような実現を

したいと思ったら、

再び他者に依存することになります。

 

その反対に、

普通に自分を訓練することで

実現したい思いを形にできたとしたら、

自分はそれについて訓練された

ということですから、

再び同じような実現を

したいと思ったら、

すでに自分は訓練されていますから

前回よりも簡単に形にできるでしょう。

 

そうして訓練が進むと

「できること」が増えていきます。

 

それは自分が成長した、

ともいえることです。

 

だから、

普通に実現しようとすることは、

自らが自分を成長させよう

取り組むことになります。

 

■今できないから、実現したくなる

実現したい思いを感じるときの自分には、

それを実現するだけの力はありません。

 

なぜなら、

実現するだけの力があれば

「思う」よりも先に

実現しているからです。

 

例えば、

目の前に水の入った器があり、

その水を飲みたいと思ったら、

今から飲むための訓練をしようとは

思わないでしょう。

 

訓練せずとも

その水を飲めると思うからです。

 

飲みたい(思い)

飲めた(形)

 

それは今までに訓練したことで

十分に訓練されており、

これ以上の訓練をせずとも

水を飲むことができると

信じているからです。(自信)

 

このように、常に、

「実現したい」と思うことは、

訓練が必要なことなのです。

 

そして、

特別な道ではなく

普通の道を進もうとするから

自分は成長できるのであり、

成長して「できること」が増えた自分は、

成長前の自分よりも

「できること」が多くなります。

 

それは自然なことですが、

成長することで「できること」が増える

ということは、

他者貢献活動についても

それだけ「できること」が増える

ということです。

 

つまりは、

それだけ共同体感覚を

高めやすい自分になった、

ということであり、

感じるしあわせを

増やしやすい自分になった

ということでもあります。

 

普通の道を歩み続けることで、

感じるしあわせは

無限に増やしていくことができるのです。

 

 

 

 

お読みいただき、

ありがとうございます。

 

プロコーチ11年目、常楽でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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