■3つの居場所とは

3つの居場所を持つと
人生に安定感が出てきます。

3つ、と言ってますが
正確には3種類です。

その3つは次の3種類。
・一人だけの居場所
・二人だけの居場所
・3人以上の居場所


■一人だけの居場所

一人だけの居場所は
自分一人だけで
他の人はいません。

一人で散歩したり
旅行したり映画を観たり、
自分のためだけに時間を使います。

自分一人なので
誰かに説明する必要もないし
誰かに納得してもらう必要も
ありません。

誰にも邪魔されないので
とても伸び伸びとすごせます。

ただただ自分の好きに
すごす時間です。


■二人だけの居場所

二人だけの居場所は
愛する人と二人だけで
他の人はいません。

主に性的な交流をする時間です。

性的、とはセックスだけの
ことではありません。

「見る」「話す」
「触る」「感じる」など
相手の生命を感じるやりとりを
すること全部です。

お互いのエネルギーを
存分に交換することで
お互いに愛を補給します。

自分ばかりが
気持ちよくなるだけだと
成立しないので、
相手を気持ち良くさせてあげます。

どうしたらもっと
気持ちよくなるのかを
相手に詳しく聞きます。

聞いたらそれを
試して気持ち良いかを
確認します。

相手にも同じように
してもらいます。

そうして循環していくと
「性」が満たされていって
普段は味わえないしあわせを
感じることができます。


■3人以上の居場所

3人以上の居場所は
仲間との時間です。

仕事の職場の人々、
学校で会う人々、
趣味の集まりの人々、
友人の集まりの人々、
家族や親族の人々、
そういった3人以上で集まった
人々との時間です。

「社会」とも言えます。

アドラー心理学では
・仕事の課題
・交友の課題
・愛の課題
と3つに分けています。

仕事の課題とは
仕事や学校、趣味の集まりなど、
特定の目的のために間接的に持つ
対人関係のことです。

交友の課題とは
特定の目的を持たない友人との
対人関係のことです。

愛の課題とは
家族との対人関係のことです。


■居場所の割合

3つの居場所の割合は
人によって違います。

現実と理想も
人によって違います。

例えば
恋人を持たない人は
二人だけの居場所はありません。

一人だけの居場所と
3人以上の居場所だけ持っています。

性的なエネルギーの交換をしないので
性的なエネルギー不足を感じるでしょう。

だから一人で居ても
仕事の仲間や学校の友人と
一緒に居ても寂しい気持ちを
感じたりします。

また例えば、
一人だけの居場所と
二人だけの居場所だけ
持っている人は
社会と隔離されたような感覚に
なります。

結婚後に専業主婦で
子もおらず、
夫の帰りを待つだけの生活なら
世間から取り残されたように
感じたりすることもあるのは
3人以上の居場所がないからです。

さらに、例えば
二人だけの居場所と
3人以上の居場所だけが
あるような状況だと
一人の居場所が欲しくなります。

仕事に出かければ
職場の人たちとの時間。

家に帰れば
家族との時間。

一人になろうとすると
配偶者との時間となる。

どこへ行くにも
誰かがついてくる感覚。

一人意外誰もいない場所で
自分だけのために
時間をすごすことに
憧れたりします。

突然に何の前触れもなく
帰ってこなくなったりするのは
一人だけの居場所が
不足していたりするからです。


■割合の理想と現実

3つの居場所の
自分にふさわしい割合は
自分の理想の生き方によって
変わってきます。

例えば
ワーカホリックな人なら
仕事ばかりなので
3人以上の居場所が多く、
一人だけの居場所と
二人だけの居場所は少ないです。

セックスをしても
「イク」が主な目的になっていて
相手の満足まで
面倒みられないので、
二人だけの居場所が
成立しずらかったりします。

一人だけの時間も
物理的には一人だけでも
仕事のことばかりやっているので
3人以上の居場所と
重なっていたりします。

お風呂や睡眠、
食事など、生活のための時間が多く
伸び伸びと成果を気にせず
楽しむだけの時間を
すごそうとは望まなかったりします。

これで自分がしあわせを
感じられていたら、
3つの居場所の割合は
自分の理想が実現している状況です。

逆にしあわせを
感じられないときがあるなら、
理想の割合ではない状況です。


■現在から理想にする案

例えば、こんな方法。

紙を3つに区切って
普段の一日で自分は
どのように過ごしているのか、
居場所ごとにやっていることを
書いてみると
客観的に自分を見ることができます。

それが理想と感じるなら
何も問題はありません。

逆に理想と感じられないなら
3つの居場所で何を変えるのか
具体的に見ていきます。

一人だけの居場所が
不足しているなら
この居場所を増やします。

すぐに予定表を開いて
自分一人だけですごす時間を
予定表に書き込んだりして
増えるようにします。

二人だけの居場所が
不足しているなら
同じように候補となる日時を
みつけて相手に確認します。

相手をつくっていない場合は
相手をつくる活動をする予定を
入れていきます。

3人以上の居場所も
同じように予定を確認していきます。

その予定通りにすると
変化します。

多すぎる居場所がある場合は
他の居場所に振り替えられるように
見ていきます。

もう入っている予定は
変えられなくても、
今後入れる予定なら
変えていけます。

予定を入れる方針を
決めておくと、
理想へと近づくことができます。

あなたの理想は
どんな割合ですか?



お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ8年目、常楽でした。


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