■居場所がある感覚を育てるには

「自分の居場所がある感覚」は
次の3つを育てていくと増えます。

・自己受容
・他者信頼
・他者貢献

これらは相互に
支え合っていますので、
どれかひとつを育てても
居場所ができるわけではありません。

この3つすべてを育てることで
居場所がある感覚も
育っていきます。


■自己受容→他者信頼

自己受容、すなわち、
あるがままの自分を
評価判断を下さずに
「有り」とすることです。

自分を「有り」としていないのに
他人を「有り」とするのは
難しくなります。

例えば、
「遅刻とかありえない」
と信じていたら、
「遅刻した自分」を
「有り」にしづらいです。

「遅刻した自分」が「無し」なら
「遅刻した他人」も「無し」に
なります。

遅刻する人がいると
「遅刻するなんてダメなやつだ」と
悪評価をしたくなってしまいます。

「無し」の他人を信じることは
困難になりますが、
「有り」の他人を信じることは
容易です。

自己受容は
他者信頼を支えています。


■他者信頼→自己受容

他者信頼も
自己受容を支えます。

他者信頼は
他人は自分の仲間
との感覚です。

例えば
「遅刻した他人」を見て
それを「無し」としたら
その人を仲間と感じるのは
困難です。

でも、
「遅刻するときもある」と
「有り」にすると
その人を仲間と感じるのが
容易になります。

その基礎には
「遅刻した自分」を
「有り」にしている
自己受容があるわけです。

自己受容と他者信頼は
相互に支え合っています。


■自己受容→他者貢献

あるがままの自分を
受け入れられると
他者貢献できる自分も
見えてきます。

例えば
隣に座って
相手の悲しみに
共感できることは、

今、悲しい気持ちでない相手には
あまり役に立ちませんが、

今、悲しい気持ちの相手には
役に立ちます。

できる自分を見つけると
自分には力がある感覚を感じます。

自己受容は
他者貢献を
支えています。


■他者貢献→自己受容

反対に他者貢献も
自己受容を支えています。

例えば
悲しい気持ちの相手の隣で
その気持ちに共感していたら
相手から感謝された。

そうして
貢献できたと感じられると
「自分には力がある」と
感じることができます。

自分には力がある感覚は
自己受容を進めてくれます。


■他者信頼→他者貢献

他者信頼と他者貢献も
相互に支え合っています。

自分は敵の役に
立とうとは考えません。

自分は仲間の役に
立ちたいと考えます。

貢献の対象は
いつも仲間です。

その基礎に
「相手は自分の仲間」との感覚、
すなわち他者信頼があるわけです。


■他者貢献→他者信頼

この人は
自分の仲間なのか?が
よくわからない相手でも

自分の貢献が相手の役に立ち、
その相手から
「ありがとう、助かりました」と
感謝されたら
その人は自分の仲間だと
思いやすくなります。

例えば、
初対面の人に
「よかったら座って話しませんか?」と
提案したら
「そうですね、お気遣いうれしいです」と
受け取ってもらえた。

こんなとき、
お互いに自分の仲間との感覚が
増えた感じがしますよね。

他者貢献も
他者信頼を支えています。


■居場所感はしあわせの素

自分の居場所がある感覚は
しあわせを感じさせてくれます。

自分一人の居場所。

自分と相手との
自分の居場所。

職場や学校など
特定の集まりの中での
自分の居場所。

地域や国など
範囲の広い中での
自分の居場所。

地球規模での
自分の居場所。

その他、
いろんな居場所。

いろんなくくりがあっても
・自己受容
・他者信頼
・他者貢献
を育てていくことで
その居場所感は
確かに増やしていけます。

居場所感が増えると
感じる安心もしあわせも
増えていきます。




お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ8年目、常楽でした。


《関連記事》
全員が勝利者になれる
自分の居場所のつくり方~共同体感覚
相手の不完全にOKすると、自分もOKになる
敵じゃなくて、ともに生きる仲間
幸福の3条件:自分は、貢献できる