やりたいことが
「わからない」と
言う人がいます。

そうすることで
得られる利益があるから
そうしているのでしょう。

優しくされたり
注目を集めたり
相手を支配できたり。

それを意識できると
世界は違って見え始めます。



「欲」が無い人はいません。
すなわち、
やりたいことが
「わからない」人はいません。

目が自然と
「見たい」ものを
見ようとするのも
やりたいことです。

思考を介さず
やっていても
そこには「欲」が
あります。

私たちは
やりたいことだらけです。



条件を追加すると
「やりたい」が
消えたかのように
感じます。

例えば、
ただ「買いたい」ではなくて
「良いものを買いたい」。

実際に行ったお店には
「良いもの」と感じるものが
ありませんでした。

自分には
欲である「買いたい」があったけど
お店を見てると「良いもの」がなくて
その「買いたい」が萎えてきます。

それを
「買いたい」が消えたかの
ように感じてしまうのです。

でも、
欲は消えたわけでは
ありません。



「良いものを買いたい」の
「良いもの」とは具体的に
どんなことでしょう?

何かの目的に
有用である、という意味ですが
その目的と有用性を
具体的に認識できないと
「良いもの」は謎のままです。

感じているだけでは
抽象的すぎて
実際に見たり触ったりしない限り
「これだ!」と思うことは
ないでしょう。

でも、
理想に合致するものが
お店に置いてなければ
見ることも触ることも
できません。

その「良いもの」は
感覚なので
それを言葉のレベルまで
具体化するのは
努力が必要です。

その努力が面倒と感じると
「まあいいや」と見送って、
欲は満たされないまま
時間を過ごすことになります。



未消化の欲がたまっていくと
楽しくありません。

楽しくすごすためには
自分の「やりたい」を
満たしてあげることです。

マズローの5段階欲求説を参考に
自分が今持っている欲が
どんな欲なのかを理解することから
始めるとわかりやすいです。

①生理的欲求
「生きたい」という欲です。
寝たい、食べたい、トイレ行きたい、など。

②安心・安全の欲求
安心したい、安全にいたい、という欲です。

③社会的欲求
他人とのつながりを感じたい、という欲です。

④承認欲求
大切に扱われたい、好評価を得たい、という欲です。

⑤自己実現欲求
やりたいと感じること、
理想と信じる状況を、実際に実現させたい欲です。

解説してるサイトが
たくさんあるので、
参考に見てみると
より詳しくわかります。



一般的に
状況ごとに①から⑤へと
進んでいきます。

どんな場でも
呼吸ができないなら
まず呼吸したくなります。

次に安心を確保するため
自分の居場所をみつけたり
トイレの場所を確認したりします。

次はその場の人との
関係を確認します。

そして次は
その場の人に敵視されずに
大切に扱われるように
はたらきかけます。

そこまで欲を満たされると
「これやりたい」と思うことを
実際に実現させたくなります。

いきなり⑤自己実現欲求を
「君は何をしたいの?」と問われても
答えられませんが、
①~④を満たしていると
「はい、〇〇したいです!」と
答えられたする感じです。



やりたいことが
わからない人はいません。

やりたいことが
わからない、と決めてる人は
います。

わからない人は
その「やりたいこと」が
①~⑤のどのレベルなのかを
まず確認します。

そうして自分の欲を
より詳しく知ることができると
「今後どうなったらいいのか」
「今後自分はどうなりたいのか」も
もっと鮮明に見えてきます。




お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ8年目、常楽でした。


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