今なにをするのか、
その選択・実行をするのは
いつも「今」です。

過去も未来も
その選択をする
材料に過ぎません。

過去は経験として
未来は予測として
役立つ材料です。



例えば
なかなかうまくできない。
何度やっても
思うようにできない。

だから次も
同じようにできない、と思うか
次は違う、と思うかは、
自分で選んでいます。

例えば
この先繰り返して
1か月もかかったら
やっていけない。

だから今やめよう、と思うか
それでもやり続けるか、も
自分で選んでいます。

置かれた状況や環境に
合わせてベストと信じる
選択をして、実行しています。



例えば、あと5分で
人生が終わるとしたら
今あなたは何をしますか?

そこで出てくる
「やりたいこと」は
あなたにとって
とても重要なことです。

この「あと5分」を
他人事のように思考して
漫然と感じたり、
何となくぼんやり思ったりすると、
そこで出てくる「やりたいこと」は
本気でやりたいことでは
ないかもしれません。

鮮明に「あと5分」の
臨場感を感じながら
最大の真剣さを発揮したら
出てくる「やりたいこと」は
本当の本当にやりたいことです。

その「やりたいこと」は
簡単には実現できないことも
あるでしょう。

でも、自分自身が
本当にやりたいことなので
やらずに過ぎていくのは
もったいなさすぎます。

いくら困難に感じても
その実現の方法はひとつでは
ありません。

現実的に実現可能な方法は
必ずあります。



ある企業の管理職のAさんの
セッションをしたときのこと。

大きな企業で、部下も多く、
うまくいかないこともあるけど
今の状況はしあわせで
まあまあ満足している感じ。

将来は独立起業したりして
なんとなくなしあわせが続くと
漠然と思っていました。

しかしセッションの中で
「一週間後に人生が終わる」としたら
何をしたいのか?を扱ったら、
結論「今のままじゃいやだ」と
出てきました。



何をやりたいのか?を
「それって本当?」と
自問を繰り返していくと
「家族と穏やかに暮らす時間が欲しい」
と出てきました。

とくに孫との時間を
穏やかに過ごしたいそう。

独立起業は
なんとなくカッコイイから
やってみたいな...と思っていただけで
「家族と穏やかに暮らす時間が欲しい」を
上回るものではありませんでした。

そして
その実現の方法として
当面は今の勤務先で稼ぎながら
投資を勉強して、
その投資で勤務せずとも
生活できる状況を実現する。

そして、勤務がなくなれば
時間がたっぷりとれる。

そしたら、実現する。

さすがにあと一週間で
実現はできない内容ですが
本当にやりたいことが判明して
身体の奥から力が湧いてきて
湧いてきてしょうがない感じだ、と
おっしゃってました。



そんなAさんは
過去が○○だから
今がこうなんだ、とか
どうせやってもうまくいかない、
などと思うことはなくなって、
「今何ができるか」
「今最も目的に役立つ選択は何か」
「どうしたら選択肢が増えるか」
そういったことにしか
興味がなくなったそうです。

うまくいかなくても
「それならどうすればうまくいく?」と
すぐに考えるそうです。

まさに「今を生きる」という状態です。
見ていて私もすごく勇気を
いただきました。



過去はすべて
「これから」に役立つ資源です。

そして未来は
自分で選べます。

その未来に思い描くのは
怖れや絶望ではありません。
「今の自分の理想」です。

さらに、その理想は
本当の本当に実現したい状況、です。

本当の本当に実現したい状況は
「今を生きる真剣さ」を増すと
出てきます。

そして出てきた
本当の本当に実現したい状況とは
何かが具体的にわかると
その実現に向けて
「今を生きる真剣さ」は
さらに増していきます。

そんな循環が続くと
感じるしあわせは
増える一方です。





お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ8年目、常楽でした。


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