怒りの感情を
表出させると
相手は
自分の言うことを、聞く。

自分の
コミュニケーションの効率が
意思伝達の効率が
上がる。

そういう成功体験をした。

だから
とっとと思い通りに
進めたくなると
すぐに怒る。

他に道はいくらでもあるのに
最も自分にやさしい道を
選ぶのは

それだけ弱いから。




自分が
怒りの感情を出すと
相手には
理性が減って
感情任せに
行動するように見える。

相手は
予測が難しい事態になると
緊張を高めて
対処できるように備える。

警戒態勢。




相手が自分に
警戒態勢をとるということは

自分が
それだけ相手の
重要な存在になった証。


相手は重要人物を
よく見るし
よく聞くし
よく感じる。

相手のエネルギーが
自分に注がれる。


それは自分が
相手の予想を超えたことを
相手にしたとしても
現状が大きく崩れないようにするため。

相手が自分を
大切に思ってるわけじゃなくても
重要に扱われてるため
快楽を感じることもある。

「俺強えよ状態」って感じ。



怒って
感情任せに行動されて
痛い思いを一度でも経験すると

相手は
また同じ経験を
するかもしれない、と
予測するようになる。


すると
怒っていないのに
怒るそぶりを見せたり
怒る雰囲気をかもすと
相手は緊張して
自分に対して警戒態勢をとる。

DVなんかでは
それがおもしろくて
わざわざ怒るような
予兆を見せることもある。




相手を緊張させる人と
相手を安心させる人。

一緒に居たいのは
どちら?


日常が
安心に満ち溢れてる人なら
緊張させてくれる人は
刺激をもらえるから
良いかもしれません。

でも
安心があることで
未来に目を向けることが
できるようになります。

今緊張してたら
今すぐ対処することがあるため
です。


未来に目を向けられると
それだけ予想もできるし
それぞれに準備もできます。

生存可能性が高まります。

だからやっぱり
一緒に居るなら
相手を安心させる人ですよね。




相手を安心させる人は
自分の湧いてくる感情に
呑み込まれずに
制御できる人です。

安易にすぐ怒って
思い通りに事態を進めなくても
他の方法でコミュニケーションが
できますね。

例えば、
おかしいな?とか
大丈夫かな?とか
思ったら
いきなり怒鳴ったりせずに
言葉で確認できます。


損した気持ちになったら
相手にその責任を
なすりつけたり
する必要もありません。


損した気持ちになったら
それが本当に損したのかを
確認したりして

相手との対等を形にできるように
コミュニケーションできるから。



そんなコミュニケーションは
ときに忍耐や辛抱強さが
必要になります。

言いたいように言う
じゃなくて
相手に伝わるように言う、とか

その手間をかけることで
お互いが安心していられます。


その手間をかけられないのは
それだけ余裕がないから。

余裕がもてないのは
弱いから。



弱いのが
悪いわけじゃないけど

相手に犠牲を出させてでも
自分が助かりたいと
自分の欲を優先して行動してしまう。

その時は助かるかもしれないけど
その後は助からない日々が
増えていきます。

助け合いたくても
相手が犠牲になるばかりなら
助け合いにならならず、

助け合いの相手が
いなくなってしまうから。



自分の身を守るのが
精一杯だから
すぐ怒る、に頼ってしまう。

精神弱いです。


弱いほど、よく怒る。

そう知ると、
見た目は肉食恐竜みたいに
恐ろしい雰囲気でも
手乗りサイズくらい
小さい感じに思えてきます。



よく怒る人は
相手の緊張が栄養なので

見せる緊張が減ると
よく怒る人は栄養不足になって
きっと
変わっていきますね。




お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ7年目、常楽でした。


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