子供の失敗なんか望んでない。
当然、成功を望んでいる。
でも、心の中では、
その失敗にほっとしてる自分がいる...



これって、自然なこと、
と考えらえる視点もありますよね。

だって、子が成功し続けて
親の手の届かないところへ行ったら
守れなくなっちゃいますから。



子からすれば
守られることは、ありがたいです。

でも、子が希望しない守られ方をすると
それは単なる制約になる。


幼い頃はだっこしてあげたりしますよね。
だっこの機能のひとつに「守る」もあります。

でも、親が70、子が40とかになって
だっこすることは、ありません。

なぜでしょう???


だっこによって守る必要が
なくなったから、ですよね。


だっこをする親は
だっこをすることで子を守れる
という経験をします。

だっこをするたびに、
その経験値は積まれていきますね。

すると
「だっこ→子を守れる」
から
「子を守る→だっこ」
となり、

子を守る方法は、だっこ、
と信じるわけです。

これは親の視点ですね。


子は成長すると
だっこされずとも安心できるようになります。

「安心したい→だっこを要求する」
だったのが
「安心したい→だっこ以外の何か」
になっていきます。

この変化を親が知らないと
親と子の需要と供給みたいな関係が
合わなくなっていきます。

親:だっこしたい。だって守りたいから。
子:安心したいけど、だっこ以外。

もしこの状態でだっこするなら
子は親にサービスでだっこさせていることになります。

子をだっこして守ろうとしているのが
子が親を安心させたくてだっこさせてあげてる
みたいな状況になります。

そんな状況下では
親が子をだっこしようとしたら、子に断られた。
親自身が安心できないような状況になります。

それが、子が何か失敗して
親へ逃げてきてだっこしてあげたら
だっこが役に立った。

そんな経験をすると親は
「子が失敗する→自分が守れる」
という回路を見つけてしまう。


親自身が成長をせずに
今できる範囲内のものでしか
コミュニケーションをしようとしないなら
子がそれに合わせるしかありません。

でも子の成長は止まりません。

子とコミュニケーションをするためには
親自身も成長するか
子の成長を抑え込むか
どちらかをするしかありません。

子が親に合わせてあげる方法も考えられますが
それは親子逆転で
親の親役を子がすることになり
親の負担は軽く、子の負担が重いので
選ばないのが賢明ですよね。


でも、親の成長ってとてもシンプル。
子の変化を知ることで、できます。

だっこで言えば
子がだっこを必要としなくなったら
「子はだっこしなくても大丈夫なんだ」と
理解すれば終わります。

だっこ以外のものを
親子で見つければ良いですよね。

そんな感じで
親子間の需給の鮮度を
常にアップデートしていくことができれば
親子どちらにとっても
家庭は居心地の良い場になりますね。


お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ7年目、常楽でした。


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