あなたは今までしてきたこと、
それらすべてがベストです。


え?って感じますか?
そうですよね。

でも、ベストを尽くすこと以外は
してきていないのです。



もっと全力でやればよかった、
と後悔したことは
ベストを尽くせなかったと思いがち。

でも、それは
その場でもっともふさわしい選択を
した結果、わかったことです。

やる前とやった後では
状況が違います。

これからやるぞ、という時は
必ずその時のベストを選びます。

やった後は、その分
情報や経験が増えてますから
やったやり方について
結果から見て評価をすることができます。



後悔をすることすら
ベストを尽くしているわけです。

その時に、後悔することがベスト
と判断して「後悔する」という選択を
しているわけです。


例えば
ピアノのコンテストで
間違えたら、それはベストじゃない
と思いますよね。


理想の演奏をベストとすれば
それはベストではないですね。

それでも「上手に弾こう」との目的に向けて
ベストを尽くしたことは事実です。

間違えた、という結果だけを見ると
自分はダメだと思ってしまいそうですが
やる前に持っている情報や経験では
やった後にわかる「ベスト」は
知ることはできません。

やった後の自分のベストを
やる前の自分に求めるのは、
厳しすぎます。

今作ってる料理はうまいかまずいか?
食べる前にわからないと、あなたはダメですね。
みたいなことを言われてるようです。

そんなの、食べてみないとわかるわけありません。
なぜなら、うまいかまずいか、は
食べたときに初めて感じることだからです。


アドラー心理学では
原因よりも目的を見た方が
しあわせになれますよ、と教えています。

やる前の自分に向けてのダメ出しは
原因に注目している感じです。

理想に向けて
今から何ができるか?

その行動プランを作る上で役立つのは、
失敗から得た情報や経験です。

そこで作る行動プランは
その時点の自分のベストが詰まってます。

そして、
その行動プランをやる/やらないの選択すら
その時のベストを尽くしています。

やる、を選ぶのは、
それがその時点でのベストと信じるから。

やらない、を選ぶのも
それがその時点でのベストと信じるから。

中途半端にやる、を選んだとしても
それがその時点のベストと信じるから、です。



後悔の思いから
過去の自分の選択を責めまくっても
何の役にも立ちません。

周囲への「自分は猛省してます」みたいな
アピールなら、いらないですよね。

過去を省みて、それを今から起こす行動に
役立てることこそ
しあわせに生きることにつながりますね。



お読みいただき、
ありがとうございます。

プロコーチ7年目、常楽でした。


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