鉄道コレクションの大糸線セットで青22号で塗装された切妻形クハ68(元クロハ59)を、京阪神緩行線で昭和35年~36年頃に運用されていた姿に加工する最後の仕上げ作業を行いました。

 

窓ガラスに表現された窓枠・中桟を塗装するに際して、窓枠だけの塗装では簡単に剥げてしまう恐れがあるため、窓の周囲も含めて塗装することにしました。窓周辺以外の箇所は、塗料が付着しないようにマスキングテープで覆いました。

 

段ボール板に貼り付けた状態で、吹付塗装をします。

 

ボディ塗装に使用したのと同じFARBEのぶどう色2号(FS012)で塗装しました。この状態で十分に乾燥させておきます。

 

マスキングテープを慎重に剥がしました。一部の窓に塗料の吹込みも見られますが、ほぼ上手くいきました。窓への吹込みの程度も軽度でしたので、爪楊枝の先端で吹込み塗料を削ぎ落しておきました。

 

次は屋根板です。

信号煙管の撤去跡周辺(左下)をサンドペーパー(#1000)で平滑にしてから、段ボール板に両面テープで貼付けました。

 

GMのダークグレー(No.35)で吹付塗装しました。

 

外してあったヘッドライトとベンチレーターを元通りに挿し込んで完了です。実は、最前部のベンチレーターが挿し込み難く、無理に着脱しようとして取付脚を付け根から折ってしまうトラブルもありましたが、大糸線セットでペアを組んでいたクモハ43から代替品を調達して事なきを得ました。

 

ボディは先に車番を転写しておきました。

車番は、GM製の40・42・51・52系 車番マーク(品番6301)のインレタを使用し、クハ68と001(クモハ52001)とを組み合わせて転写し、運用当時に京都駅で撮影したことのあるクハ68001にしました。最後に、インレタの保護目的で半光沢のクリアー塗料をボディ全体に軽く吹付けてあります。屋根板を装着してネジ止め、窓ガラスは前後の妻面を先に嵌めおき、次に側面を嵌めて車体が完成しました。

 

前面サボが着脱できるように、前面貫通扉の内側下部にネオジム磁石(美軌模型店製)を両面テープで貼り付けました。この方式は、前面サボと共に京阪神緩行線の旧国編成に共通の標準仕様(→こちら)です。

 

 

最後は下回りです。

走行パーツ(TT-03R)のウエイトと金属車輪を使用し、カプラーはTOMIXの旧国73系の旧製品から取り外した発生品の密連形BMTNカプラー(JC28)を装着しました。車体と組合せて作業終了です。

 

クハ68001(元クロハ59)が完成しました。

 

 

窓ガラスが汚れて見えますが、窓ガラスを塗装した際のマスキングテープの糊成分が付着している様です。改めて、アルコールを浸した綿棒で清掃することにします。

 

京阪神緩行線の4両目が完成しました。完成した順に左から、クロハ69007,クモハ51028,クハ68040,クハ68001(元クロハ59)です。昨日と本日はリフォーム工事がお休みでしたので、クハ68001を二日掛りで仕上げることが出来ました。(完)

 

【追記】 今回は鉄道コレクション「国鉄42系大糸線セット」のクハ68017から加工しましたが、同「国鉄24系身延線セット」のクハ68019も元クロハ59であり、車体は同一形状をしています。

 

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