鉄道コレクションの大糸線セットのクハ68017(元クロハ59)を、青22号からぶどう色2号に塗り替えて、京阪神緩行線で運用されていたクハ68001にしますが、前作のクロハ69と連結しても矛盾しない昭和35年~36年頃の姿を再現することにしました。

 

前回までの姿です。製品ではHゴム化されている運転席窓・助手席窓と運行番号表示部を原形に戻すと共に、運転席窓の上方にヨロイ戸 形通風器を復元することにします。

 

原形窓を再現するため、前面ガラスを大糸線セットのクモハ43800から転用します。

 

クモハ43800の前面ガラスが嵌るように前面窓を鉄ヤスリで拡張して、原形窓を再現しました。ホロ枠の内側の上下に、別パーツのホロを装着するための角穴が開いていますが、京阪神緩行線ではホロ枠のみの外観でしたので、忘れずにプラ板小片で埋めることにします。

 

原形の運行番号表示部と運転席窓上方の通風器は、GM製のクモハ51組立キットの余剰前面から移植することにしました。

 

切り離した運行番号表示部とヨロイ戸形通風器は、外周に沿って切断しクハ68の前面に貼り付けますので、厚さを可能な限り薄くし仕上げておきます。

 

広げた紙ヤスリ(#400)の上で、指先で押さえながら薄く削りますが、厚さが偏って削れてしまうと使い物にならないので、厚さが均等になるように回転させながら削りました。

 

原形の運行番号表示部を貼り付けるため、モールド表現されているHゴム仕様の同部分をカッターナイフでそぎ落としました。周辺を傷付けてしまったのは手痛いミスです。

 

運転席窓と助手席窓を原形にするため上下辺を鉄ヤスリで削り落としたので、上辺には青色の素地が露出しています。

 

下辺も同様に青色素地が見えています。上下辺とホロ取付穴を埋める箇所にぶどう色で色差する際に、傷付けた運行番号表示部の周辺も補修することにします。この補修を済ませてから、ぶどう色に塗装した原形の運行番号表示部と通風器を貼り付けることにしました。

 

ボディ加工以外に、窓枠や中桟が窓ガラスに大糸線の青22号で印刷表現されていますので、これを剥離してからぶどう色2号で色差しする面倒な作業が残っています。(続く)

 

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