HANA-BI
凶悪犯の張り込みの最中に親友で同僚の堀部の好意に甘え、数カ月前に幼い子供を亡くし失意のまま体調を崩していた妻・美幸を病院に見舞った西は、そこで妻が不治の病で助からないことを聞かされる。ショックを受ける西。だがそんな彼に、更に堀部が犯人の凶弾に倒れたとの連絡が入った。その後、犯人は別の場所で発見されるも、逮捕へのあせりから西は失態を演じ、後輩の田中が命を落としてしまう。罪悪感にさいなまれ、職を辞す西。彼は、下半身不随となり車椅子の生活を送る堀部に画材道具を贈る為、また田中の妻や余命幾ばくもない美幸との生活資金を工面する為、ヤクザから借金を重ねるが…。
【1998年1月公開】 製作国 日本
TVで「座頭市」 を一度だけ見ただけで、北野武監督作品は他の作品は見たことがありませんでした。
んで、話は反れるのですが、「5時に夢中」 というMXテレビ の番組の大ファンなんですけど、この番組の黒船特派員、ドミトリー(月曜日担当の片言の日本語を喋るロシア人)が、今まで一番泣いた映画として、このHANA-BIと言ったことと、何より、5時に夢中の司会者である逸見太郎氏が出ているにもかかわらず、全く気付いていなかった様子で「エ?出テタンデスカ?」と、何の感慨も感じずにその場を終了していたので、逸見太郎氏に勝手に親近感を覚えているものとしては、見ておかなくてはならんだろう…と思い立ったので、借りてきました。
いや、しかし、泣きました、号泣です。
駅の売店で、西刑事(北野武)が薬師寺保栄演じる凶悪犯に飛び掛かるシーン、折り重なった同僚刑事が撃たれ、中村刑事(寺島進)がとっさに逃げる部分、そしてこの表情。
んで、北野武監督作品の暴力性が非常に批判を買っている事も、某映画評論家が「大っ嫌いよっ!!」と言っていたことも知ってましたし、全く映画に興味のない人でも、北野武監督作品が賛否両論であることは知っているくらいだったので、実に期待をしていなかったんです。本当に逸見太郎氏の活躍を見るという純粋な目的があったために借りただけであって、まさか泣くとは。
しかし、チョイ役でしかも、重要な役どころ、凶悪犯役の薬師寺保栄氏
いや、本当に合っていたというか、素晴らしい悪役というか。(でもこの写真モンキッキっぽいですね…)
悪役なんだけど、カッコいい!!というのとは全然違い、本当の凶悪犯って、こんな顔してるんだろうなぁ…と憎たらしくなりました。本当は辰吉選手との試合が決まった瞬間から憎たらしかってたんですけど。でも、ボクサー時代は、ずっと応援してたんですよねぇ…って映画とは関係ない話ですが。
んで、暴力シーンなんかの、北野作品批判ですが、確かに相当痛々しい場面は多く存在してますが、扇動的ではなかったです。
とりあえず、何本か北野作品を見て考えてみようかな…と思います。
んで、5時に夢中 をベースに評価してみましたが…
ドミトリーの映画のセンス度
100ポイント
逸見太郎氏が思ったより出演していた度
100ポイント
逸見太郎氏の出演に気付かなかったドミトリーへの同情度
120ポイント
バレンタインデー【ネタバレ】
2月14日、ロサンゼルス。バレンタインデーのこの日、リード(アシュトン・カッチャー)は同せい中のモーリー(ジェシカ・アルバ)にプロポーズ。しかし、仕事の途中で自宅に立ち寄るとモーリーが荷物をまとめていた。一方、教師のジュリア(ジェニファー・ガーナー)は親友のリードのアドバイスで、恋人のハリソン(パトリック・デンプシー)の出張先に押し掛けようとするが……。(Yahoo映画より)
【2010年2月日本公開】 製作国・アメリカ
なんのDVDかは思い出せませんが、とにかく予告編を見て「アメリカ版ラブ・アクチュアリー なのね」という、まさに米国版ラブアクチュアリーな映画。
勿論、ラブ・アクチュアリーが好きなので借りて見ました。
ところで、若いころはアメリカにあこがれていつか留学したいなぁ…!という夢があったのですが、一気に夢を吹き飛ばしたエピソードが、以前、米国帰国子女から聞いた、世にも恐ろしい話、
「バレンタインってアメリカでは、男性から女性に贈り物をする日」
それが、映画によって具現化されたという事で
「あー、アメリカ人じゃなくてよかったアメリカ人じゃなくてよかった、結婚して良かった結婚して良かった
結婚して良かった結婚して良かった」
と、急速にいろんな初心を取り戻すことができた映画でした。
このような恐怖を、毎年男性は味わっているのか…とほんの1ミリ程度同情してみたりして。
そのおかげで、物凄い優しさを持って見ることが出来たので、
こんなピンクも
(普段だったら「ピンクかよ!」とつっこむところですが)
(「リムジン乗ってるならファースト乗れよ」とかとも思ったりしますが)
(本職に影響しそうな変なバイトやめて、狭い家に住めばいいのにとも思ったけど)
なんとなくハッピーな気分★(昭和な表現)になりました。二番煎じ感は否めませんが。
とかなんとかいいつつ、ジュリア・ロバーツが子供と抱擁するシーンで、自分の息子の小さいころを思い出して泣いちゃいました。
ジュリア・ロバーツの表情が、本当に息子と久しぶりに会った幸せって感じがして…
いやいや、恋愛映画と思いつつのまさかのお母さん感。
たった数時間でも、あの頃は、離れたら寂しそうにしてたからなぁ…
息子の成長が少しさみしくなった度
90ポイント
ジェイミー・フォックスの役のようなの男って
結局は浮気しちゃうんだよね度
100ポイント
人気のジェシカ・アルバ度
10ポイント
メンフィス・ベル【ネタバレ】
第2次世界大戦時、アメリカが生み出した“空飛ぶ要塞”B-17の1機メンフィス・ベルに乗り込んだ10人の若者を描いた戦争映画。24回の白昼爆撃の任務を遂行していた唯一の爆撃機、メンフィス・ベル。故郷に帰るまであと残る最後の1回の飛行を前に、ほとんどが10代の若者の乗組員達は明日を胸にそれぞれの思いで前夜を過ごしていた。そして翌朝、朝焼け雲をついてメンフィス・ベルと10人の若者は飛び立ってゆく……。 (Yahoo映画より)
1991年2月日本公開 製作国・イギリス
最近、戦争映画がマイブームでして、
このメンフィス・ベルを見ることによって、
近所のTSUTAYAの戦争映画ランキング制覇!!
という理由で借りてきました。
実は、全然期待していなかったんですよ。
というのも、イケメン&プロヴァガンダ映画って感じが
上映当時もうっすら匂っていたので
ヘンチクリンな正義感を、ごり押しされるんじゃないかな??
と思っていたんですが、案の定その通りでした。
とはいえ、みどころ満載で、めちゃめちゃ面白かったです。
そういえば、上映当時ハリー・コニック Jr.が俳優としてデビューなんて
ふれこみがあったなぁ・・・という感じの情報しかなかったので
出発前夜のパーティで
「おいお前、歌手だろ、プロだろ、歌えや~」
「マジ??いや、やめとくから」
みたいなやりとりの後、
物凄く不自然な始まりかたで、しかしムードたっぷりに歌ったりして、
まあ当たり前ですが、とても歌がお上手で、甘い歌声でした。
戦闘シーンについてですが、
1990年の映画なので、CGは勿論今ほど発達してなかったにしろ、
相当な迫力を感じたので、ビビりまくりました。
しかし、「民間人を犠牲にしてはならない…」とかいって
その1~2年後に、東京にガツンガツン焼夷弾を落としたクセに
正義漢ぶりやがって…と、小憎らしく思ったり、
あんなに心配かけやがったダニー(エリック・ストルツ)が、
基地についた途端、「はっっ!!」と目覚めたりして
調子の良さは否めなかったにせよ、
機内でのパイロットの動きや、兵士たちのポジショニングなど、
ずぶの素人の私は、とても感心を持って見ることが出来ました。
しかし、「自分だけは何もしていない…」と
副操縦士ルーク(テイト・ドノヴァン)が
調子にのって敵機を撃ち落としたがための痛恨のミス、
調子にのりやすいがために失敗するタイプの私は
本気でツラかったっす。
とにかく調子にのったらダメ、とこの映画で改めて感じました。
戦争行く前のパーティー盛り上がり度
95ポイント
兵隊さんたちの顔の見分けがつかなかった度
100ポイント
CGの手作り感度
120ポイント