３月1７日は
【あなたの感性を開く～文壇サロン・映画のギャザリング】
開催します！
ルキノ・ヴィスコンティ LUCHINO VISCONTI
イタリアが生んだ映画界の巨匠であり
ヨーロッパ文化の至宝
人間の業を冷徹なまでに深く抉り出しながらも
壮絶なほどに美しく
時に妖しく
そして哀しみと憐れささえ漂わせ
滅び行く時代や名声、風潮や人を描くヴィスコンティの作品
そこにあるのは美への陶酔ではなく”虚無感”や
移りゆく歴史に呑まれ
変わりゆく人の心への”諦観”が漂うように思うのは
私だけでしょうか･･･
ミラノの名門貴族ビスコンティ家は
13世紀にはローマ教皇も輩出したほどの家柄。
その末裔であるルキノ・ヴィスコンティは
幼い時から名門貴族としての伝統的な教育を厳しく受けながらも
一族がミラノ･スカラ座創立以来のパトロンであったことから
舞台芸術に触れながら育ち
それが彼の創造力に生涯影響を及ぼしていました。
20世紀初めに、”ココ・シャネル”と出会ったことがきっかけで映画界入りした彼は
貴族という特権階級ともいうべき育ちでありながらも
それとは相対する民衆の側に立ち
社会の差別や貧困、出自による生きることの困難さなど
様々な”人間の生きる根源の意味”を描く『ネオ・レアリズモ』の監督として
作品を創り始めます。
それらはやがて、時代と共に変遷し
中期から後期は、ヴィスコンティが育ってきた貴族社会で培われた
類まれな美意識と鋭い感性、知性に裏打ちされた作品を発表するように。
退廃的でいて普遍的な
人間の根源たる欲望を、冷徹な目で見つめ
その徹底的に追及するリアリズムは、時に残酷に
時に悲しく、人間の業を映しだし
人間とは何か？歴史の中に生きるとはどういうことか？
を描きだすのです。
2017年には｢家族の肖像｣の4K復刻版の上映を記念して、第１回目の
【ヴィスコンティの夕べ～その退廃と耽美の記憶】と銘打った
映画のギャザリングをしました。
今回は恵比寿にある東京都写真美術館にて『山猫』が
3月17日より復刻上映されることを受けて
久しぶりに
【第２回映画のギャザリング】を上映初日にやります！
19世紀半ばのイタリア統一戦争のさなかのシチリア島
何世紀も続く、シチリア貴族の当主と若く美しい甥
そしてその２人を取り巻く人々と
世の中の変わりゆく情勢と政治
変化の波がひたひたと足音を忍ばせて
貴族が滅び行く時代への予兆
老いてゆくわが身と
イタリア統一という新しい時代に
滅び行く貴族の時代を重ね合わせる公爵にバート・ランカスター
若く、美しく、野心家の甥には
”美しき男”の代名詞のようだったアラン・ドロン
彼と恋に落ちる
新興ブルジョワジーの娘役としてはクラウディア・カルディナーレ
今回上映される4K修復版は、マーティン・スコセッシが設立した
フィルムファンデーションとGUCCIの資金提供によって
なんと1万2千時間をかけて復元されたものだそうです。
35mmプリントとデジタルで初の同時上映されるようですが
日本での契約満了によって、最後の劇場公開となるのだとか･･･
これは見逃せませんね。
今回開催する”文壇サロン・映画のギャザリング”は
①3月17日(土)10時30分からの初日・初回の上映回をご一緒に鑑賞し
②その後、恵比寿のレストランカフェでランチ会
ヴィスコンティの作品や彼に愛された映画俳優
そして今回は、ヴィスコンティに限らず
参加者の方々の”大好きな映画”について、ランチやお茶などをしながら
熱く濃く、語り合います。
※映画は鑑賞せずにランチ会からのみのご参加もOKです。
あなた自身の『映画から呼び覚まされる感性』を開いてゆきましょう！
乞う、ご期待！！
※チケットは当日10時から並んでしか購入できませんのでご注意ください。
※上映は186分ありますので、終了は13時半を少し過ぎます
■開催日②：3月17日(土)14時～『映画のギャザリング』のランチ会
※恵比寿ガーデンプレイス近辺のレストランカフェにて開催予定
■上映会開催場所①：東京都写真美術館１Fホール ＠恵比寿
■ランチ会開催場所②：恵比寿ガーデンプレイス近辺のレストランカフェ
■参加費：￥2,000
(映画料金￥1,800は別途各自で当日購入となります)
※ランチやお茶などのご飲食代は別途各自にてご精算をお願いします。
※②のランチ会からだけのご参加もOKです。
■募集人数：５名 ⇒(残３名さま)
■申込フォーム
https://resast.jp/events/327646【キャンセルポリシーについて】
参加費は当日、現金にてお持ち頂きますが
連絡なくキャンセルされた場合には、後日キャンセル料として
￥2,000を頂戴しますので予めご了承願います。