『還魂』(환혼, パート1:2022.06.18-08.28, パート2:2022.12.10-2023.01.15予想) 、パート1のおさらいの続きです。
まとめるにあたって、番組公式サイトの「우기더기의 훈련일지」(ウギドギ(=ウクムドク)の訓練日誌)を参考にしたのですが、情報足しすぎて、思いの外、長くなってしまいました😂
3-4話のおさらい:
➡우기더기의 훈련일지
➡師弟の縁
➡術士の呼吸法
➡王の息子
➡世子との対決
➡ナクスのタニャン谷へ
➡3-4話の感想
➡人物関係図
➡基本用語
➡メイキング
➡OST
➡1-2話のおさらい
念のために該当するインスタも👇
チャン・ウクは、精進(チョンジン)閣の密室に繋がれ、拷問を受けて瀕死のムドクを、外に連れ出す。
パク・ジンに自分を殺そうとした者をなぜ助けるのかと問われると、すべて自分の意志だと答える。
術を使えない体が嫌で、自ら毒を飲み、侍従ムドクはそれに命懸けで従っただけだと。
チャン・ウクもまだ毒から回復していないため、懇願し、2人とも繐竹(セジュク)院で治療を受けられることになる。
「俺だけだろう、このくらいの距離に入っていい人は」
"나뿐이잖아, 이 정도 거리에 들어와도 되는 사람은."
「これまで俺の周りは俺の切実な願いを無視する人ばかりだった。俺のために命を懸けてくれたのは、お前が初めてだ」
"살아오며 주변엔 나의 간절함을 무시하는 사람들뿐이었어. 나를 위해 목숨을 걸어 준 건 네가 처음이었다."
「弟子は約束どおり生きて戻ったので、師匠に仕えます」
"제자 약속대로 살아 돌아 왔으니, 스승님으로 모시겠습니다."
「俺は今まで12人の師匠を見つけ、12回破門されてきたと知られているが、実際は俺が彼らを捨てた」
"나는 그동안 12명의 스승을 찾았고 12번 파문당해 왔다 알려졌지만, 사실은 내가 그들을 버렸어"
「ついに俺の意志を受け入れてくれた真の師匠を見つけたので、弟子はその前にひざまずき、生涯師匠に仕えることを誓いたいと思います」
"이제야 내 뜻을 받아 준 진정한 스승을 찾았으니, 제자 그 앞에 무릎 꿇고 평생 스승으로 모실 것을 맹세하고자 합니다."
チャン・ウクは、死ぬ覚悟までしたムドクを、師匠として仕えるための儀式を行おうとする。
だが、ここでムドクは条件を提示する。
自分との関係は口外禁止。
普段は、ぼっちゃまと小間使いの関係。
師弟関係は、チャン・ウクが術士の道を極め、ムドクにナクスの力が戻るまで。
ナクスの力を取り戻した瞬間、師匠と弟子ではなくなる。
チャン・ウクがムドクを守る理由も、ムドクがチャン・ウクを鍛える理由もなくさなければならないから。
「承知しました。用が済んで師匠に破門されたら、弟子はすっきり捨てられます」
"좋습니다. 쓰임을 다하고 스승께서 파문하시면, 제자 깔끔하게 버려지겠습니다."
「弟子は師匠の前にひざまずけ」
「弟子チャン・ウクは、師匠ムドクを命懸けで尊び守ります」
"제자 장욱은 스승 무덕을 목숨 걸고 받들고 지키겠습니다."
こうして、師弟式を終え、2人は師弟の縁を結んだ。
チャン・ウクの修行が始まる。
最高の術士になるには経るべき段階があると、ムドクは説明する。
最初は、体に水の気を集める「集水(チプス)」。
次に、水の流れから力を得る「流水(リュス)」。
そして、大気中の水の気を操る「治水(チス)」。
影の刺客ナクスは治水の段階に達した術士で、影のように音もなく動き、通り過ぎたところには花のように首が落ちていると言う。
飛ぶように水面を歩き、立ち去ると風が吹き、雪や雨を降らせるほどの最高の術士だったと、実演しようと動き回って説明するが、ムドクの弱い体では息切れし、足までつってしまう。
落ち込むな、弟子がいるだろう?と、チャン・ウクに励まされると、自分の悲壮感を払拭する実力を見ると言って、剣術と拳術を試すが、かなりひどいことが判明する。
集水の段階に達するのにナクスは5年、長ければ20年かかるが、チャン・ガンは1年で達したから、チャン・ウクも早いかもしれないと、ムドクは言う。
キム・ドジュに命じられ、ムドクが繐竹(セジュク)院の庭を掃いていると、ホ・ヨムがソ医官と戻って来る。
(この時、ホ・ヨムは、ムドクの耳が特徴的で、どこかで見たことがあると言った。)
ソ医官に、ホ・ヨムがチャン・ウクを助けるために10年分の気を注いだことを教えてもらう。
それを聞いたムドクは、チャン・ウクのところへ行き、お腹に両手を当てて 身水源(シンスウォン)を見、ホ・ヨムのすごい真気があることを確認する。
※真気は、薬読「“漢方”に強くなる!まるわかり中医学」第35回によると、「生命活動の原動力となる気」、もしくは「経絡の中を運行する気」らしいけど、この作品では単に「水の気」だとふわっと思っておけばよさそう。
ホ・ヨムがチャン・ウクの気門を開けただけでなく、10年分の水の気を注いだのは、年寄りが気を温存して何になる、毒で弱った体を早く治したいと考えてのことだった。
パク・ジンは、その気を巡らせば正気を失う恐れもあるから回収してほしいと言うが、ホ・ヨムは、チャン・ウクは体の中に貴重な気が入っていることも気づかないはずだと一蹴する。
ムドクは、次のことをチャン・ウクに話す。
チャン・ウクの身水源にホ・ヨムの水の気がみなぎっているから、集水の段階は終えた。
その気を巡らせなければ奪われるから、呼吸法を会得して巡らせる必要がある。
呼吸法は術士によってさまざま(吸気と呼気の長さと深さが微妙に違う)。
呼吸法を誤って生気を失えば、全身の穴から血が流れて死に至る。
チャン・ウクの身水源にあるのはホ・ヨムの気だから、ホ・ヨムと同じ呼吸法を行う必要がある。
最も基本的な呼吸法は幼い頃に一族のものを伝授され、ホ・ヨムはソ氏一族だから、ソ氏一族の人なら同じ呼吸法を使っているだろうと考え、2人はソ・ユルの呼吸法を盗もうと計画する。
ムドクは、呼吸10回ないし7回の間、ソ・ユルの身水源に触れればわかると言う。
ソ・ユルは精進閣でソ・ユルから盗む機会を窺うムドクを不審がるが、浴室で鉢合わせる。
そこに術士たちが来たので隠れ、その時に身水源に触れるが、あと少しのところで連れ出される。
一方、ホ・ヨムが接客室で待っていると伝言を受けたチャン・ウクは、彼からもらった水の気を回収されないように一計を案じる。
キム・ドジュに大湖国最高の名酒を持って来させ、治療のお礼とこれまでのお詫びとしてホ・ヨムに振舞う。
ホ・ヨムが酔いつぶれたので、チャン・ウクは負ぶって連れ帰る。
その時、ホ・ヨムの吸気と呼気の長さと深さを背中から感じ、呼吸法を盗む。
ナクスが腰につけていた鳥の形の笛は、精進閣の密室にナクスの死体が安置されていた時に、ソ・ユルが取り、自分の腰につけて持ち歩いていた。
その笛が落ちているのを拾ったムドクは、探しに来たソ・ユルに、返す代わりに呼吸法を教えるよう交渉する。
すると、ソ・ユルは呼吸3回分だけと言って、ムドクの手を自分の身水源に当てる。
ムドクは、彼が昔その笛をあげたナクスのことを大切に思っているのを理解し、見つめ合う。
そして、彼が自分の手から笛を取り、去って行くのを見つめ続ける。
ホ・ヨムを送り届け、戻ってきたチャン・ウクは、その様子を目にする。
チャン・ウクが呼吸法がわかったことを報告すると、ムドクは彼の身水源に両手を当て、気が巡っているのを確認し、喜ぶ。
「お前、さっきユルとこれくらい近づいただろ?」
"너 아까 율이랑 이 정도로 가까웠지?"
「危険だ、まだ目の中に痕があるぞ」
"위험해, 아직 눈 속에 자국이 있어"
「こうして見たら見えるって!」
"이렇게 보면 보인다고!"
「お前がユルに惚れたら、こんなふうに見るようになるだろ。ダメだ!誰にも惚れたらダメだって!」
"네가 율이를 사모하면, 이렇게 보게 될 거. 아니야, 아무나 사모하면 안 된다고!"
「このくらいの距離は俺しかダメ!」
"이 정도 거리는 나밖에 안 돼"
わかった、このくらいの距離はお前だけだとムドクに言われ、チャン・ウクはかわいく頷く。
パク・ジンの回顧。
赤ちゃんのチャン・ウクを殺そうとしたパク・ジンを、チャン・ガンは止めた。
そのため、チャン・ウクはやはりチャン・ガンの息子だと、パク・ジンは言った。
しかし、チャン・ガンは前年に崩御した先王の息子だと言う。
パク・ジンは、先王は重病で歩くことも難しかったから、あり得ないと反応する。
「この子が生まれた日、王の運命を意味する帝王星が現れた」
"이 아이가 태어난 날, 왕의 운명을 뜻하는 제왕성이 떴다."
先王は、即位式の神占で、チャン・ガンに「帝王星の気運を持った息子が生まれる」と言われていた。
そのため、チャン・ガンの体に還魂しトファと過ごした先王は、彼女が産む子は余の息子だと肝に銘じろと命じた。
すでに先王の弟が即位し、世継ぎの世子もいるため、帝王星の下に生まれた子の存在は、今の王室において謀反となる。
存在するだけで混乱を招く子だから、誰にも注目されず誰とも争わない、何でもない者にしなければならない。
チャン・ガンがチャン・ウクの気門を塞いだのは、そう考えたからだった。
チャン・ガンにこの話を聞かされていたパク・ジンは、チャン・ウクのことを思い、松林(ソンニム)で修練したいという彼の出入りを、今後は禁止すると宣言する。
術士として出入りする資格がないから、ここの書物なども一切見せてはならないと命じる。
チャン・ウクは、パク・ジンに令牌を返すよう求められたが、失くしてしまったと答えたため、鞭打ち100回の罰を下される。
鞭で100回打たれたチャン・ウクは、松林に保管してあったチャン・ガンの剣を取り、ムドクと出ていく。
パク・ジンの思いに反し、鞭打ちによってチャン・ウクの真気の巡りは早くなっていた。
真気が熱気になれば、体が熱くなり、寒気になれば冷たくなる。
それを呼吸を整えることで耐え抜き、真気を自分のものにしろと、ムドクは言う。
ムドクは熱くなっているチャン・ウクの体を冷やすため、せっせと冷水を湯殿に運ぶ。
次に、寒気が巡り始め、凍えるチャン・ウク。
ムドクは火鉢を運び、彼を布団に寝かし、呼吸を整えるよう言うが、呼吸法をまだ会得できていないチャン・ウクは、凍死寸前になる。
ムドクは、温かい話をするように請われ、タニャン谷の大きな木の話をする。
木のてっぺんには鳥の巣があり、その鳥の卵は温かかった。
自分は今その巣の中にある卵だ。
誰も知らず何の力もない。
温めてくれるのは、自分が頼れるのは、チャン・ウクしかいない。
ムドクは、彼の体をさすりながら、請われるまま話し続けた。
松林では、パク・ダングとソ・ユルが、パク・ジンにチャン・ウクの出入り禁止を解除するように頼んでいた。
しかし、還魂人の事件に集中するように言われてしまう。
石化した還魂人の死体が保管されている精進(チョンジン)閣の密室に移動した3人は、誰が松林の術士を還魂人にしたのか、ホ・ヨム、サンホと話し合う。
サンホが、この術士が天附(チョンブ)官の職が決まり、ずっと出入りしていたことを言うと、松林に侵入したナクス一味も天附官が捕まえたことから、天附官を疑う。
ホ・ヨムは、もともと還魂術は邪術ではなく、集水(チプス)・流水(リュス)・治水(チス)の次の段階の「換水(ファンス)」でなければ使えないものだったと言う。
換水は水を火に、火を石に変える、神の境地だから、人間には無理ではないかとパク・ダングが尋ねると、ホ・ヨムは、松林を創設したソ・ギョン先生と、あと1人いると話す。
もう1人の換水であるイ先生が、術で護衛を倒してチン家に侵入し、鎮妖院の外から鬼狗に呼びかける。
すると、鬼狗は外に出てきて、サプサル犬の死体に乗り移り、イ先生について行く。
翌朝になり、チャン・ウクは起き出して、パク・ジンに言われたことを思い出していた。
父の剣も抜けない体でどうやって剣術を学ぶのか、お前の父に背く術士はこの国にはいない、これがお前の父が決めたお前の運命だと。
チャン・ウクは、チャン・ガンの剣を抜こうとするが、まだ無理だった。
ムドクは、 術士の気が宿る剣だから、流水(リュス)の段階まで到達する必要があると言う。
チャン・ウクは、自分同様、父に捨てられた剣だから、抜いて松林に入ると、心に決める。
「『還魂』パート1のおさらい:3-4話②」に続きます。