『エホバの証人についての正確な情報』と題して作られたサイトですが、実はツッコミどころ万歳なんです。
まず、日本で親が全面的に体罰を行うことを禁止する法律が導入されたのは2020年4月からですが、世界ではもっと早くから、親による体罰を禁止している国々がありました。
- 1979年:スウェーデン
- 1983年:フィンランド
- 1987年:ノルウェー
- 1989年:オーストリア
- 1994年:キプロス
- 1997年:デンマーク
- 1998年:クロアチア、ラトビア
- 2000年:ドイツ、ブルガリア、イスラエル
日本では、1980年代からJWの鞭が全盛期になりましたが、他の体罰全面禁止の国々の親達は、JWの教理と法律と、どちらを優先していたのでしょうか?
気になります…
さて、上記のJWサイトでは、
体罰に関する法律が世界各国で大きく異なっているにもかかわらず,エホバの証人は一貫して,子どもをしつける際に怒ったり暴力を振るったりすることをとがめてきました。
と、このように平気で嘘を書いている組織、これが正確な情報らしいです
まずね、エホバの証人の中での体罰とは、下着を取り、おしりを出した状態で武器で叩く、懲らしめの鞭の事は入っていないらしいです。
つまり、家庭内暴力でよくある、怒鳴り暴れる、怒り狂った暴力だったり、子どもに致命的な怪我を負わせるような暴力、これが体罰であるという定義なんです。
たとえば…
物に当たり散らし怒鳴ったり
傷害を負わせたり
首根っこを掴んで殴る蹴るなどの暴力など…
これらが体罰だから、体罰や暴力はダメって言ったよね?みたいな感じです。
組織は、躾としての愛ある懲らしめの鞭を推奨していました。
推奨どころか『鞭を控える人は子供を憎んでいる。子供を愛する人は懲らしめを怠らない』とまで言われ、親たちは、子ども達に、より大きなダメージを与えるために、鞭に工夫さえ施していました。
つまり、JW内では『体罰』と『懲らしめ』は別物だと考えているんです。
上記のJWサイトの続きには、エホバの証人の出版物から幾つかの例が挙げられていますが、それも、注目すべきは体罰の定義です。
- 1954年:「懲しめるという問題について[は],愛の心を持って懲しめを行うべきであり,怒った大声を出したり,ひどく打ち叩くなどをして懲しめてはならないということです。……両親の権威……は愛と恵みの心を持って用いられるべきであって,決して怒ったり,非常な厳格さで用いてはなりません」。1
- 1979年:「聖書は,怒りに駆られてむちを加えたり,打ちつけたりすることを容認していません。そうした体罰は幼い子供に傷を負わせ……ることさえあるのです。それは愛ある懲らしめではなく,子供の虐待です」。2
- 2014年:「聖書中の『懲らしめ』という語は……主に,教え諭すことや正すことに関連しており,虐待や残酷さとは全く関係がありません。……親も,子どもを懲らしめる時には愛情をもってそうする必要があります」。3
- 2022年:「親は,決して子供に厳しく接してはいけません」。
気付きましたか?
JWが教えていたのは『懲らしめ』が、いわゆる昔からの『体罰』や『虐待』にならないように(毅然とした態度で、しかし愛情を持って鞭でお尻を叩きなさい)と『……』で抜けている部分は教えているんです。
体罰は→お尻ならいいとか、愛情があるならいいとか、躾ならいいとか、そういう問題ではない
さらに、鞭が全盛期だった頃の出版物が抜けている点も注目です。1979年から、いきなり2014年に飛んでるんですよね〜!これが証拠です。
なにが、「子どもをしつける際に怒ったり暴力を振るったりすることをとがめてきました」だよ💨鞭は立派な暴力です!
子どもを躾ける際に、おもいっきり暴力を振うよう勧めてきたくせに、その同じ口で、平気で嘘を吐くのが組織なんです。
当時、口を抑えられながら抱えられ、おしりを叩かれていた子ども達がたくさんいました。それと同じ数だけ叩いていたJWの親達もいたはずです。
恥ずかしくないんですか?
こんな定義の誤魔化しで、嘘を突き通そうとしている組織にいて。