一ノ岳の辛国息長大姫大自命について前回述べたので、今回は他の二柱について。
ところで。
香春神社は回廊がある造りで立派!
だけど、神職の方は常駐していないようで、人の気配がなかった。
西側回廊は平成に入って修復されているらしいけど、それ以外はおおむね江戸時代のものだそうな。
立派な神社は建てるのも大変だけど、維持する事こそが大変だよね…。
そう考えるとここは綺麗なので、私が行った時に人が表に出て来ていないだけで、ちゃんと手入れされているなぁと思われる。
さて、忍骨命(おしぼねのみこと)について。
一般的には(アメノ)オシホミミと呼ばれる。
なお、同じ田川郡の、添田町にある英彦山神宮の祭神は正勝吾勝勝速日天之忍穂耳(まさかつあかつかちはやひあめのおしほみみのみこと)の表記。
農業生産、鉱山、工場の安全の守護神また、勝運の神様とされている。
農業生産と、鉱山・工場はちょっとイメージ違うよね。
農業は「穂」の字から、一般的によく言われてるオシホミミのことであって、鉱山の神様ってのがこの辺りの地域に根付いたご神徳な感じがするなー。
建物で私的1番の注目ポイント、木鼻。
香春神社の木鼻もなかなか立派な造りであり、こだわりを感じた!
手(前足)の形なんだけどさ、狛犬と漠が違うの!
狛犬は指が5本並んでいる。
けど、漠の方は4本と1本がちょっとズレた場所。
犬猫にある狼爪のよう!
どうして…(笑)
どっちかというと狛犬の方が犬と同じ足の作りにする方じゃないの?って思うのだけど、あえての漠の方っていう不思議。
拝殿の後ろの方に、仏像と鹿の像が並んでいた。
「香春」じゃなくて「鹿春」表記もあったから、それでだろうか。
如来像が7体、だと思うのだけど、如来っていうか女神像って感じもしたりして。
分からない。
山王石だけでなく、ここにも山王神を祀る山王神社。
本殿の彫刻も立派だったのだけど、その前に随神!
片側に2人と狛犬1匹いる!!!
何にせよ、厳重な守りだ😆
第三の祭神、豊比咩命(とよひめのみこと)。
何気に1番、謎の神様かも。
ちゃんと読み解くことが出来たら、新事実発覚ってなる!
豊比咩命は「神武天皇の外祖母 住吉大明神の母」。
これを、どう区切るかが問題。
まずは「神武天皇の外祖母」の部分から。
神武天皇の母は玉依姫。
玉依姫の父親は豊玉彦=大綿津見。
豊比咩命はつまり、豊玉彦の妻❗️
そしてその後。
「神武天皇の外祖母」であり「住吉大明神の母」とするならば、住吉大明神の父は大綿津見⁉️
古事記では、イザナギの禊の際に、綿津見三神と住吉三神は同じタイミングで生まれてくる。
それ以前に大綿津見が生まれている。
綿津見三神も住吉三神も、大綿津見から派生して出来た一族と考えるのが、私的にはしっくり来る。
でもさ、豊比咩命って豊玉姫・玉依姫の話に全然出てこないし、こんな海から離れた場所に祀られてるって事は…?
もしかしたら豊比咩命はかなり早い段階で豊玉彦とは離婚、別居していたかも知れない。
住吉大明神と豊玉姫・玉依姫は、異父きょうだいかもしれない。
…いや、住吉神も海の神様だから、両方とも大綿津見からって方がしっくりくる。
ただ、大綿津見が豊玉姫・玉依姫を引き取り、豊比咩命が住吉大明神を引き取ったのかもね。
「神武天皇の外祖母 住吉大明神の母」を、「神武天皇の外祖母である住吉大明神」と区切ると?
玉依姫の母親が、住吉大明神って事になる!
これは違うかなー。
住吉大明神って名前に「ヒメ」が入ってないから、男神と思って良かろう。
そんなわけで、私が読む限り、豊比咩命は大綿津見の妻!
大綿津見と別れてここにいた。
ずっと豊玉姫や玉依姫と会う事がなかった豊比咩命の元に、孫である神武天皇がやって来た事があったかもしれない。
そんな想像すると楽しい☺️