マニア・はぎーの、プロレス談義2024.11.8 #アメリカのプロレス番組 -2
WCW。さて、続きです。▽『WCWクラッシュ・オブ・チャンピオンズ』PPVとは違う、ノーペイ(特別料金いらず)の特番。年間2回か3回ほど、いわゆるPPVの谷間に行われていたと思われる。会場も、PPV並みのキャパを使用。『…メインイベント』の時にも書いた1996の大会では、1993『WWFレッスルマニア9』で使用した、ラスベガスのシーザース・パレスで開かれた。1991に発行された『週刊プロレス』の、WCWを主体にした増刊では、この『…クラッシュ・オブ・チャンピオンズ』について、NWA世界ヘビー級選手権試合レベルのカードは抑え目に…と記されていたが、後々のマッチメイクを見たら、意外と出し惜しみもなく、って感じだった。ベンワー&マレンコvsブルーブラッズのような、完全決着の内容勝負のカードなんかを織り込まれたら、マニア層には納得してもらえる番組だろう。▽『WCWマンデーナイトロ』言わずと知れた『WWFマンデー・ナイト・ロウ』に対抗した番組。毎週月曜日に、WCWとしてはPPVと変わらぬキャパで、収録をしていた。nWo出現以後でのカードでいえば、ムタ&蝶野vsスタイナーズなどは、悪しきイメージを抱かせた同番組にしては、素晴らしい内容となった。逆に、nWoがホーガン派とウルフ・パック派に分かれて、遺恨清算マッチとして行われたホーガンvsナッシュなどは、ぜったいに、お金を払っているオーディエンスに見せてはいけない、おおよそプロレスとは思えぬ内容だった。この間をとるような感じでは、ゴールドバーグvsリーガルなんて、勢いで突っ走る新しい勢力が、完全なる実力派とどう向き合うのか?という、マニア的な見方をするファンの注目を浴びた。WCW自体の、経営悪化に繋がった番組だったが、1992までの体勢とスタンスであったなら、WWFが『…ロウ』を立ち上げる前に、月曜日の夜の視聴率を勝ち取るようになっていたかもしれない。その他、わたしの知らない番組がたくさんあるようで、現在なら、その一部をWWEネットワークで閲覧できるようだ。レギュラーテレビマッチ < ノーペイ特番 < PPV ・・・このような番付というか、関係性にわたしは見ている。確かに、テレビマッチでの完全決着は、少ない。あったとしても、PPVまで引きずるほどの内容ではないものだったりを、テレビマッチで収めたりしている。ただ、ひと団体1番組、多くて2番組程度の日本から比べたら、アメリカの放送形態は羨ましかったりする。四天王時代の全日本が、30分の短縮をよぎなくされて、地方でビッグマッチがあったりすると、そのローカル局で60分枠を取ったりしていた。わたしは、ご当地の友人にお願いをして、録画して見せてもらい、アメリカの多チャンネルっぽさを味わったつもりでいた。(笑)アメリカから遅れること、おおよそ20年。日本も、ネットによる放送や、CS放送でのオンエアが主体となってきた。たぶん、さらに加速していくだろう。大会を、なるべくまるごと見れる範囲にまで拡大できるなら、有料ではあっても、ネット配信に移行するのは悪くないと思っている。保存コンテンツとして、ブルーレイだけは残してほしい。以上、わたしのアメリカンプロレスの、テレビ番組の印象と雑感でした。では・・・。