●居島一平シネ漫談~暗号名黒猫を追え! @シネマノヴェチェント | ★50歳からの勉強道~読書録★

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本は友達。一冊一冊を大切に記憶に留めておきたい。

居島さん名物・シネ漫談に初参加!
毎月開催、都内「隣町珈琲」のシネ漫談と別に
これは横浜シネマノヴェチェントの第4回。


コアな映画館でコアな映画を鑑賞した後、
さらにコアコアな!居島さんの映画話しを
堪能できるのだから、贅沢だよねー



今回の映画は1987年 「暗号名黒猫を追え!」


いや、初めて聞くタイトルだし、
映画の評判も聞いたことないぞ。
なのに、出演陣はやたら豪華で、
柴俊夫、国広富之、榎木孝明、高岡健二、
田中美佐子、本郷功次郎、三ツ木清隆・・・
山村聡まで出て来て、他も有名な人ばかり。



田中美佐子が可愛い!
てことはかなり昔の映画だね。30年前~(^^)
コレ、なかなかいわくある映画で
スバイ防止法制定を目指す目的で作られた。


でも何故か公開に、赤旗やら統一協会やら
出てきて、なんやかや・・ほぼお蔵入り状態?
DVDもアマゾンでは手に入らず
しかるべき所で協力金2000円とかで
購入するしか無いらしい。



当時まだ、北朝鮮が拉致を認めておらず
工作員だの、二重スパイだの
現実離れでピンと来なかったのだろうか?


今なら、北からジャンクで侵入、
死人の戸籍を乗っ取り、企業やマスコミに
入り込んで情報を流す、、
絵空事ではない、有り得る話ばかりだし、

海上自衛隊は逃亡する密出国船に振りきられ
発砲されても手出しできず、、
自国を守れない法律。もーグサグサ来る。



特に、「善意」に満ちた「正義」の「人権活動家」(SEALDsみたいな・・)  に資金提供して
(知らぬ間に・・)   スパイの片棒を担がせる
ってやり方、あるあるだー。

アメリカの古いスパイ映画「テレフォン」では
「最高に優れたスパイとは、
自分がスパイだと知らない奴」ってあったな。


この映画みたいに、あっちもこっちもスパイ
ってことは実際無いにしても、
あなたの隣りに普通にスパイは、いる!
ってメッセージ。マジ笑ってられない。




最後に列挙される、戦後スバイ事件の
多さにもびっくりしたよ。
三橋事件、ラストボロフ事件、新光丸事件、
滝事件、酒田事件、寝屋川事件、etc.etc...
最近も、、まだまだたーくさんあるんだな。

日本ってスパイ防止法無いの?なんで?





上映のシネマノヴェチェントは
横浜の隣駅、戸部から徒歩10分だが
絶対ワカラナイ、絶対迷子になる場所に
忽然と佇む異空間。おお、怪しい。


日本最小フィルム映画館!
意外にも開館は2015年と新しいが
前身の川崎のミニシアターから引っ越して
オーナーさんの夢を賭けオープンしたそう。


細い階段を上ると、ちょっと驚きの広さ!
お洒落なバーカウンターがあって
宴会できるゆったりソファーがぐるり、
いい感じのポスターが沢山並んで
映写室よりずっと広い、寛ぎスペース♪



キレイな映写室。
椅子はゆったり、足伸ばせるよ~




映画後に居島さん、このスタイルで登場!

開口一番、「この映画まだ観てない・・」って
ある意味今日一番の衝撃だけど、、(*_*)
いつものように映画バナシは無尽蔵なので
いぶきに怒り、サスペリアに怒り、何故か
「子連れ狼」大熱演という、安定の大笑い。



のち、サイン会、懇親会があったけど、
居島さんも、集まるファンの人達も、
みんな真面目なんだ。そこが好き。
居島さんは、確かにある覚悟と信念を持って
お笑いをやり、皆もそれを尊敬し応援する。

ライブでいっぱい笑わせながら
一切チャラつかない、このヒリヒリ感は・・

「皆さん、これからもゲリラ戦、
頑張りましょう!」 と去って行かれた。(^^)/



シネマノヴェチェントの前には
願成寺(がんじょうじ)という真言宗の
立派なお寺があり、藤棚日限地蔵尊も。





シネマ裏にはひなびた商店街。
カフェで常連のお年寄りと店員さんが
仲良くお喋りしてて、微笑ましかったなぁ。


ところが、夏に行われる「4のつく日祭り」
では、ここら大にぎわいになるそうだ。
みなとみらいを望むハマの下町。いいね。