夫の友人の独身のモロッコ人宅に
来客があって男4人で食事しているらしい。
それを聞いた夫が
クスクスのケータリングサービスをしてあげよう♪と。
先日その独身のモロッコ人に
街でバッタリ会ったので
クスクスをお持ちする日は
何曜日が良いかしら??と聞いたら
彼は大変恐縮した様子で
しかも、日本人がクスクスを作るなんて
きっと、絶対、無理!と思っていたのかもしれない。
「こんな暑い中、クスクスを作ってくれるなんて!
そんな!君の旦那さんには冗談でクスクスが食べたいって
言っていただけなのに!!」
と大わらわで話していたけれど
来客がどうとかより、
クスクスを暫く食べていない彼が食べるべき!
と思って私はクスクスを作ることに。
モロッコのクスクスは
大量調理をしなければ美味しくないし
そもそも1人では絶対に作らない一品だ。
モロッコでは毎週金曜日
聖なるお祈りの日に
男性達はモスクにお祈りにいき
女性達はお家でクスクスを作り
お昼には家族揃ってクスクスを頂く習慣がある。
そんな、家族でワイワイ
クスクスを食べるのが習慣なモロッコ人が
レストランで1人、クスクスを食べるなんてあり得ない。
しかも、食堂のおばちゃんが
その場で作った作り立てのクスクスならまだしも
レストランで食べるクスクスは美味しかった試しがない。
日本人が炊き立てご飯を愛するように
モロッコのクスクスも蒸し立て感が大切なのだ。
ホクホク、フワフワ、蒸し立てのクスクスの美味しさは
その瞬間にしか味わえない
蒸したてのもち米のような幸せな香りがする。
レストランでは一度蒸したクスクスを
温め直して出てくるのと
自分好みでないスパイスの使用感で
私が心から美味しい!と思えたことは一度もない。
そもそも、クスクスはレストランで食べるものではない。
金曜日に家庭で蒸し立てを食べるのが一番美味しいのだ。
蒸し立て、蒸し立てとうるさいが
モロッコではクスクスは蒸し鍋の上段で蒸して調理する。
フライパンや電子レンジ調理では味わえない
素晴らしく美味しい粒が立ったクスクスが
この調理法から生まれるのだ。
イタリア人がストラコッタ(茹ですぎ)なパスタを嫌うように
モロッコ人もベチャッとしたクスクスは嫌う。
パスタもクスクスも目指すはアルデンテ。
丁度良い茹で加減、蒸し加減で仕上げたところに
ソースが染み込むから美味しいのだ。
こうして何度も吸水作業を行って
蒸し上げたクスクスのフワフワ感
是非皆様にも味わっていただきたいわ♪
クスクスの材料の
買い出し動画を見てみてね〜