日本の年金は現在、マクロスライドという方式が採用されており、物価が上昇しても年金を多く支払わなくてもいい方式が採用されています。
私は年金世代ですが、支給額の金額に驚きを隠せません。
私は1990年初頭まで、年金が60歳から受け取れると信じていた世代で、2000年を過ぎて近年、早期支給年金というものを受け取った世代です。
今、日経平均株価が日経225採用以来の高値を付けた時期もあります。
また、最近も過去1989年の日経平均株価で、大納会時高値を抜く場面もあります。
しかし、日本の経済バブル期とは違い、景気が芳しくありません。
それはどうしてか?過去の日本の経済バブル期は、お金の移動で株式市場ではなく、主に不動産(土地、建物など)へお金が流れていたからです。
以前、マンションを(マンションは海外では超豪華な高額物件です。海外のapartment)建設すると、建設予定時から完売などもありました。
日本の経済バブル期1989年や1990年初頭まで、日本の不動産の価値(日本の土地だけの価格の合計)の合算金額でアメリカ合衆国の土地が6,8個買える(三菱総合研究所試算)と言われていました。
現在、日本の株式市場は日本の経済バブル期より、資金が流れていますが、景気が芳しくありません。
それは、日本の景気は、日本の日経平均株価では、言い表せないからです。
アルゼンチンのメルバル株式指数を見るとよくわかります。アルゼンチンの株式市場の指数は2,3年前より信じられないほど、株式指数が上昇しています。しかし、自国はインフレによる自国の通貨アルゼンチンペソの価値の下落と急激な物価高に賃金が追い付いていない現象が起こっています。
日本は、アルゼンチンほどではありませんが、やはりインフレが進行しています。主な原因は円安による輸入品の上昇、海外ではそれほど上昇していない原油が、円安と円安による輸送費の上昇などで、国内の燃料全体が価格的に高止まりしていることも要因の一つと思われます。
現在、消費者物価、社会保険料など公的負担の上昇などで、実質的な労働者賃金が思ったほど伸びていないと思います。
私は年金受取額で、ちょうど女性の受取額の平均値位です。年金を65歳から受け取ろうと思えば、地方の物価が安い地域で生活したり、兼業農家、家族の援助がある人などは生活ができると思います。
私はちょうど女性の受け取り年金額の平均で、生活が成り立たないために、年金受け取り年齢を10年遅らせる選択をしました。
物価が毎年上昇していますので、10年遅らせると計算上は、1,84倍に当初の年金受取額より増した金額が受け取れます。しかし、物価が加味されていませんので、年金受け取り年齢を10年遅らせると、実質的に1,5倍か1,6倍ほど増えると考えられます。
この年金受取額の増額の計算で2000年初頭まで5年年金受け取り年齢を遅らせる時代がありました。当時は年金を5年遅らせると、1,49倍だったのですが、日本人の平均的な寿命の延びと、年金財政の悪化から10年遅らせると1,84倍まで増える時代に代わりました。
現在、国民年金が60歳まで掛けていく時代から、次期65歳まで掛ける時代になります。日本の平均寿命の延びと年金財政の悪化からやむを得ないことのようです。
ごくまれに先祖の寿命が短く早く受け取りたいという方も存在すると思います。現在、年金は基準年齢は65歳ですが、60歳から年金を受け取る方も存在します。
また年金を受け取りながら65歳以降も働く方が増えてきています。
この年金を受け取りながら延々と働くということは私も賛成です。何せ、一般的な会社員は60歳が定年時の給与であれば、それ以降はアルバイトや契約社員の給与のように大幅に減額して支払われるからです。(自営業者や公務員の賃金を除く)
年金を受け取りながら働く選択をする方は、日々の生活の質を落としたくないからです。また、マイホームやマイカーがあり、年金だけでは生活が成り立たない人も多いと思います。マイホームは家の建設費用を払い終わっても固定資産税と、修繕費の積み立てをわずかずつしていかなければなりません。また建物は保険に入ることが理想です。
色々考えると、年金世代であっても年金支給額だけでは、今までの暮らしの維持はできません。そこで、年金を受け取りながら働く年金世代が増え続けている理由の一つです。
年金は高齢となったときに、とても重要な生活資金の一部ですが、日本の年金の平均額や平均額を下回る人は夫婦合算やまた年金受取額より、多く受け取る人でないと普通の生活(一般的な生活)さえできません。しかし、男性の年金受取額の平均値から少しでも多く受け取れは、課税される金額です。
年金は、わずかに多く受け取るだけで課税対象となり、健康保険料や介護保険料とは別に税金が発生します。
夫婦2人の年金の合算や65歳以降も働き続ける方以外は、よほど余裕がある方以外は、生活が苦しいはずです。
日本の年金は、先進国ではありえない金額が支払われ、年金支給額の評価で、少し前まで財政破綻寸前のアルゼンチンと肩を並べていました。
若い方々が海外へ出て働くことは、とても素晴らしいことだと思います。しかし、賃金が高い海外であっても年金を掛けているのか、また年金を掛けていなくてもそれ以上に現金や不動産、株式などの有価証券、その他の投資において年金以上の優位性があるものに目を向けているのかなどが重要になってきます。
人生において完璧はありませんが、先を見据えた人生計画が重要です。私が知っている中で没落した人も多くいます。今、印象に残っている人は、日本の経済バブル期は不動産会社の社長で、日本のバブル崩壊後に生活保護者になった人です。もう一人は女性で、東京湯島でスナックのホステスをしている時代にハワイ旅行へ行っていた人が、日本の経済バブル崩壊以降、生活保護者になった人です。
生活保護者が悪いと言っているのではなく、人間としてもう少し違った努力をしていれば、生活保護は免れたはずです。生活保護は年金が低額すぎて生活ができない人を除けば、過去の努力が足りない人が生活保護者になるのではないかとも考えられます。
生活保護者が悪いと言っているのではなく、生活保護はいろいろな制約があり、持病がある方で高額な医療費が避けられないなど、特殊な事情がある人以外は生きていくうえで多大な不利益が生じます。
日本の年金は低額すぎて生活ができないレベルですが、しかし、日本の食品の物価は世界の先進国より安く、先進国より年金受け取り額が少なくても、生きていく最低限の生活ができるレベルです。
私は年金受取額が低額すぎるあまり、10年遅らせる選択をしました。
私はあと9年後に年金を受け取ります。
日本の年金は日本経済のバブル期は、もらってもおこづかい生活ができるわけがないでしょう。という人ばかりでした。
今、日本の年金は高齢者の収入の中で大きな部分を占めています。日本の経済バブル期とは違い、不動産は下落してタダ同然の物件もあり、ゴルフ会員権も1/10以下になったものもある。株式市場も約30年さえない時代が続いてきた、現金はインフレで目減りしている、早期に海外へ出て成功した人以外は、日本国内で不動産を所有したり、ゴルフ会員権などを長期に持っていた人は、目減りが激しく金銭的な不幸に見舞われたはずです。
今の高齢者が日本の経済バブル期より年金の重要性が増している理由は、日本の経済バブル期までのような金銭的に優位に立った事案が国内であれば、なかなかないというのが今の日本です。
日本の経済バブル期は、ゴルフ会員権5000万円を一口持っていたなら、フィリピンのちょっとしゃれたゴルフ場1つが買えるといわれていました。(現在は5,000万円でフィリピンのゴルフ場は買えません。またフィリピンは外国の人では土地などの不動産の名義書き換えはできません。)
その当時から2000年初頭まで、小岩井ゴルフ場、読売ゴルフ場は、ゴルフ会員権が3億円でした。
現在の高齢者で、日本のバブル期までお金持ちで不動産やその他の価値の下落で、貧乏になった人も多いはずです。
私が知っている中で沖縄の人でしたが家族で海外へ移住したという人もいました。現在は、よほど努力した人以外や、またオーストラリアで働き移住が認められる人など限られると思います。2004年頃まで日本人であれば、オーストラリアやニュージーランドの移住で、今よりハードルが低いものでした。現在、円安と日本の経済の衰退とともに、先進国の移住のハードルが上がっている国が多いと思います。
日本の経済バブル期にお金持ちで、不動産もそれなりの持っていた人も、没落した人が多いのです。その年齢が今の年金世代です。
日本の年金が低額に支払われても、現在高齢者人口が多すぎる点と、若い世代の労働人口が少ない点、労働者の不足を海外特に後進国や発展途上国の労働者や日本の高齢者に依存するという点において、年金が低額に支払われる理由もわかります。
日本政府は、米国債や特別会計に莫大な資金がありますが、これは政府のお金で国民のお金ではありません。
日本政府は、暴力団でも許されない博打の胴元にもなれ、また紙幣や硬貨などの使用権を与えるのも日本政府です。
日本にいると政府の意見が絶対です。2003年までのニュージーランドやオーストラリアなどへ自分の資産を売って、移住した人はむしろ勝ち組です。
国内でも勝ち組はいますが、自分で会社を作り株式という形で、配当や増資を受け取る方々です。
アパホテルの会長や社長は、この部類に入ると思います。国内の事業で成功した人もいますが、ただ単に土地や建物などを所有して、その土地や建物が利潤を生まずに価値だけが、下がり続けた人は悲劇としか言うほかありません。
年金受け取り年齢で、現在の70歳より年上の人で、若い時代に成功して土地や建物を多く所有していても収益を生まない土地や建物を多く持った人は、その不動産の下落で今は年金頼みだと思います。
若い世代の方々も先を見据えた人生設計が重要だと感じます。
(誤字脱字、文章の間違いは後日正します。)