日本の年金制度は賦課方式ということです。

日本の高度成長期やバブル期のように日本が発展を続けたり、また物価に即応した、年金制度の時代は、この賦課方式がとてもいい年金制度でした。

しかし、現在の日本を見ていただくとよくわかるように、高齢者人口の増加は太平洋戦争後の最大値で、またこれからも高齢者人口が増えていきます。

2045年頃まで高齢者人口の増加(日本は人口が減少していますので、人口に対しての割合)が見込まれます。

なぜ、日本の年金制度は賦課方式なのか?その理由は、太平洋戦争に起因します。日本は、米国や欧州のように大国でもなければ、米国のように戦費が膨大ではありませんでした。そこで、会社員に対して年金制度を設けます、今から徴収しますが、「あなた方が50歳になってから、年金を支払います。それまでは国が預かります。」という大義名分のもと、当時としては巨額のお金が集まって、戦争をしたのです。

それでも資金が足りずに、米国の〇〇商会を通じて、巨大な銀行を通じて、迂回融資の形で、戦費を調達しています。

一般会社員の年金制度の始まりは太平洋戦争以降で、制度としてはいいのですが最初の年金で集めた資金が太平洋戦争の敗戦と同時に消失していますので、現在の年金制度の賦課方式をやめるわけにはいかないのです。

現在のように少子高齢化は、今までの賦課方式の年金制度では無理があります。また年金の運用を任されているGPIFの年金資金の運用は物価に比例したほどの運用で、年金受給者が物価に比例した年金支給額を受け取ることができずに、YouTube動画などで年金生活者の実際の生活で悲惨な様子ばかり報じられています。私は年金世代ですが、1994年を境に年金支給額が減っています。当初は日本の高度成長期やバブル期に働いて退職した、高額な賃金を得ていた人たちが多くいたために、1994年の年金が今までの年金支給額の平均値で高額です。

それと1990年代まで、年金支給年齢は60歳でした。2000年を過ぎて、65歳で年金支給年齢となりました。しかし、時代の流れで1990年代の年金支給額よりも少ない年金支給額となり、物価高と年金支給額の減少、年金支給年齢的に5年先延ばしと日本の年金制度は、1980年代後半や1990年代の年金制度が維持できませんでした。また年金支給年齢が5年先延ばしされたにも関わらず、年金支給額が年を追うごとに低減していき、しかも2016年には、公務員共済年金が金額的に破綻状態となり、厚生年金との一元化という形で落ち着きました。

しかし、厚生年金で会社員と同じようにすると、公務員共済年金時より金額が下がりすぎるために、特別加算という一般的な会社でいうと厚生年金基金や会社独自の年金制度である企業年金に当たる部分が上乗せして支払うこととなり、そこで初めて公務員の方々が落ち着いて、仕事を全うすることができるようになりました。

最近、YouTube動画で年金の話題も見ますが、年を追うごとに年金生活者の暮らしが悪化しているということがわかります。

その大きな理由は、年金支給金額はほとんど低減していないにも関わらず、物価が上昇しており、自分の暮らしにおける最低限の質が維持できないということです。

たまたまYouTube動画にするために、悲惨な生活を余儀なくされる人を中心に取材していたと思うのですが、それにしても悲惨でした。

日本の経済バブル期まで、若い世代も余裕があり、祖父母との同居や離れて暮らしていても、高齢になった自分の両親や祖父母への仕送りなどがあったと思います。しかし、現在は賃金が物価に似合わず低賃金が支払われる。また、賃金は低賃金でもないのに、働く会社が都会にあり、生活費の重荷で離れて暮らす両親や祖父母に仕送りができない事情もあります。

日本は、以前より年金制度がお粗末になっていますが、そもそも年金制度がない国もあります。

年金制度があるだけでも恵まれているのです。

現在、日本の年金支給年齢は65歳ですので、米国の男性のように平均寿命が短い方々はとても不利と言わざるを得ません。

そこで、年金支給額が減ってもいいので年金を早く受け取りたいという方のために65歳時に受け取る年金より減らした支給額を受け取ることができます。

1990年代まで2000年以降に受け取る年金額よりも多い金額、しかも5歳若く60歳から受け取り、1994年など信じられない年金が支払われていました。

しかし、アフリカの原住民のように年金制度がない国で、育ったわけではなく年金制度があるだけでも幸せであると思わないといけないのです。

先進国と日本を比較すると日本の年金制度は、首をかしげる年金支給額ですが、アフリカの原住民よりも幸せであると思うのです。

自分の年金の不足を自分の努力によって、補わなければ悲惨な人が増え続けるはずです。そのためには、高齢となっても働ける体力を維持したり、若い時から給料の1/3を貯蓄に廻したり、自分の将来を見据えた努力を惜しまないことがこれからの日本で生きていくうえで重要となってくると思います。

要するに年金支給額だけで生活を維持しようとは考えずに、働く選択をしたりまた若い頃から遊びやし好品に廻すお金を老後の資金に廻したり、また若い時から本業以外に資金的なゆとりがある仕事を見つけたりと、ただ単に働くのではなく日本の年金は生活ができる金額が支給されませんので、そのことにいち早く気が付き努力を重ねることが重要だと思います。

(誤字、脱字、文章の間違いは後日正します。)