【日本の伝統色5】苔色(こけいろ)


苔色(こけいろ)は、苔のような深くて渋い黄緑色。
明治以降、モスグリーンと呼ばれる色です。


日本人は昔から苔や苔むした建物や老木、
岩などを見ると、心が静まるのを感じてきました。


「苔」は花の咲かない背の低い植物の通称で
日本には約2000種類ほどの苔が生育していると
いわれます。


苔むした老木や苔に覆われた庭園、
そこに流れる時間にも味わい深さを感じる・・・


そんな日本人独特の美意識が生んだ色といえる色です。


参考文献 
長澤陽子監修
「日本の伝統色を愉しむ-季節の彩りを暮らしに-」東邦出版


内田広由紀著
「定本 和の色事典」視覚デザイン研究所


境内が苔に覆われ「苔寺」の愛称で親しまれる
京都の西芳寺(さいほうじ)は一度訪れてみたいお寺です。


色彩心理では、規律やマナーを大切にする人、
周囲の目を気にしがちな人にも好まれる色。


規律を重んじる軍隊で軍服などに使われるのも納得です。


また、知識を表す色で勉強する時に用いると、

勉強がはかどる効果も。

 


落ち着いた気持ちで取り組めますよ。

 

 

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