何でこんなことが
分からないの!?
娘:じゃじゃ馬。新小5。早稲アカY44→?
記事一覧 → テーマ別
じゃじゃ子(進行中)、中受心得(進行中)
虎の巻(進行中)、開成の深海魚(完結)
息子Y42→Y64~68校(完結)
ついつい親がイライラして言ってしまいがちな
「何でこんなことが分からないの?!」
これ、私は禁句だと思っています。
何の生産性もない言葉。
これって、自分の不安感・イライラを、腹いせに子供にぶつけているだけですよね。
塾が「親は勉強にあまり関わらないよう」に、と言うのは、
- 親と塾で教え方の乖離ができて子供が混乱するから
- こういった言葉を子供へ投げかけるようになると良くないから
というのがきっとあるのだろうなと思います。
子供が分からないとしたら、
- (反感を買う言い方とは思いますが)子供の頭が及んでいない
- 教え方が悪い
そのどちらかなんですよ。ある事案について、すっと理解できる子もいれば、どう説明しても理解が困難な子もいます。それはもう本当に愕然たる差(生まれ持っての能力の差)があるので、親が受け入れるしかないんです。
*同じ子でも以前は理解困難だったことが、成長にともなってのちに理解できるといったことは普通にあります。
ただし、同じ事柄を理解させるのにも、工夫次第・教え方次第で、子供がすっと腑落ちして理解できることがあります。塾の先生は、それが腕の見せ所なのでしょう。とはいえ集団授業だと、ある子が理解できているか?、どうやったらその子に伝わるのか?を個人の理解度に合わせて授業展開することは不可能です。最大公約数的に教えるしかありません。そういった制約の中でもなるべく習熟度を増すために、レベルに合わせてクラス分けをするわけですが、消化不良の場合は、そこは家庭でフォローするか、個別か、家庭教師かといった選択肢なのだろうと思います。お子さんによっては、自分で解説を読みながら理解するといった過程を踏める子もいると思います。
そして、ご家庭で教えるときに、「何でこんなことが分からないの?!」といった言葉は、発してほしくないと私は強く思います。なぜかって?私が母親から言われて、嫌だった言葉だからです。こんな言葉を言われたからって、それで理解できるようになるわけないでしょ!って話なわけです。子供の気分が悪くなるだけです。
私が中学受験の際に、小学4年生の頃には母親から時折こんなこと言われていましたが、次第に言われなくなりました。特に算数理科では、私の方が母親より頭が良くなって、母親が教えられなくなったからです。それでもできるはずの問題を間違えると、小言を言われましたが、「はぁ~?おめーは解けねーだろーがよ」って思っていました。
すみません、話がとびました。
私は「何でこんなことが分からないの?!」という言葉を子供に発したことはありません。息子にもじゃじゃ子にも。
子供に教えるときに、「分からない」と言われたら、「うーん、じゃーちょっと待って。今考えて、分かるように教えるから。」と、どうやったら理解してもらえるかを工夫して教えるようにしています。それでも分からないときは、その事案はその時点の子どもにとっては厳しいと判断して、諦めます。その時はペンディングにしても、2順目に出てきたときに、脳の発達に伴って分かるようになっていたりもしますので。
ちなみに、組み分けなどで間違えた問題を復習するときに、
計算ミス、単純ミスは、解き直しを見守ります。
これは今のじゃじゃ子で解けるだろう!という問題が出来ていなくても、「なんでこんな問題解けなかったんだ!」ってことも言いません。時間切迫といった状況もあるでしょうし、時間配分の観点からも、まだ考えたら解けそうな問題と厳しそうな問題の判断は厳しいと思うからです。「あ~そっか~。でもこの問題は考えたら、普通にいけると思うんだよね。ちょっともう一回考えてみようか?」って感じで、声がけしています。
ただね、じゃじゃ子さんは、
気分が良い時は、「わかった。ちょっとやってみる!」
気分が良くない時は、「え~、こんなの解けないよ。やだ。教えて!」
まあ、これらの言動も、まだちゃんと向き合えていないことの証左なのかなとも思っています。