アンコウとスフレ 2月の認定講座1日目 | 塚本有紀のおいしいもの大好き!

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フランス料理とお菓子の教室を開いています。おいしいものにまつわる話し、教室での出来事など、たくさんお届けします。
 

2月の認定講座のお話です。

【グラタン・ドフィノワ】

 

まずは定番のグラタン・ドフィノワから。

 

ドフィノワ地方の定番じゃがいもグラタン

じゃがいもを牛乳で煮て、グラタンに仕立てるだけ。

ルーもベシャメルも不要で、とっても簡単なのに、とてもおいしいのです。

 

そうそう、フランス語でドファンdauphinというと皇太子のこと。

いっぽうで、じゃがいもグラタンはドフィノワ・・・

 

あまりにかけ離れた存在の、でも近い語幹の言葉を不思議に思っていたら、

1349年に国王のフィリップ6世がドフィノワ地方を獲得して以来、

皇太子の親王領地となったことで、皇太子をドファンと呼ぶようになった、と辞書にありました。

 

 

【アンコウのソテーとアン肝コンフィ】

アンコウをおろして(べろんべろんでなかなかやりにくいのですが、身と骨と皮がはっきりと分かれているのでそれほど難しいわけではありません)

ベーコンで巻き、

鶏手羽でソースを作り、

イタリア産のグリンピースを添えました。

 

 

 

 

ちなみにフランス料理にアンコウはよくでてきて、

淡泊なので、よくベーコンと合わせて仕立てます。

「お鍋以外で、アンコウを食べたのは初めて!」

とみなさん、おっしゃいます。

 

アンコウを丸で買うといいのは、アン肝がついてくること!

生徒さんが「フランスにはアン肝の缶詰があるって聞きました」と。

あ〜、そうでした! たしかに。

 

ということで、塩をしてオリーヴ油で火入れ。

缶詰よりおいしいコンフィの出来上がり!

ただ大きいアンコウのはとてもワイルドな味なので、

小さいアンコウの肝はコンフィにするととてもおいしいということを知りました。

これからは丸で買って、ついでにアン肝コンフィにしようと思います。

 


【カリフラワーのグラタン】

 

【カリフラワーのグラタン】

フランスの冬の家庭料理の一品😋

 

カリフラワーを塩茹でして

ベシャメルにグリュイエールチーズを混ぜ、

 

卵黄で繋いだモルネーソースをかけて

オーブンへ。

ぐつぐつ🔥

簡単美味しい付け合わせの完成です。

 

簡単ですが、茹でる水は控えめ、塩きっちりが美味しいカリフラワーの小さなポイント☝️

ゆるめのモルネーソースが気に入っています😘

 

【スフレ】

 

フランス料理を学ぶなら、やっぱりスフレは必須。

 

私はオレンジで。みなさんはチョコレートで。

そしてお庭のレモンを持ってきてくださった方に、急遽レモン味も追加。

カスタードを作り、メレンゲを加え、器に入れてオーブンへ!

 

いつだったか鎌倉の「レガレヴ」で食べた、オレンジのスフレにはキャラメルソースが流し入れられ、

とってもおいしかったので、

私もパッションキャラメルソースを入れてみました〜。

飽きずに最後までおいしく食べられます!

 

そういえば「スフレをまっすぐきれいに膨らませるために、バターは器に縦に塗る」と教わりましたが、ほんとのところどうなんだろ!? どのくらい違うのかしら

というわけで、横塗りも検証。

 

結果的には、そんなこと忘れているくらいに問題なくすべてが膨らみました。

なんだ〜! 縦塗りは、おまじない程度ということでしょうか。

 

ほんとはちょっと心配していました。

だって、みなさんは料理をする人たちであって、お菓子の人ではないから。

でも、様子はそれぞれ違っても、どの方のも問題なく膨らみました!

よかった〜。

これできっと、みなさんの大きな自信となるハズ。

次の一歩につながりますように。