念願のセドラでガトー・デ・ロワ 2月のお菓子上級講座にて | 塚本有紀のおいしいもの大好き!

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フランス料理とお菓子の教室を開いています。おいしいものにまつわる話し、教室での出来事など、たくさんお届けします。
 

2月は1月に続き、ご公現の日のお菓子

ガトー・デ・ロワ・ド・ボルドーを作ります。

 

フィユタージュでクレームダマンドを挟むのはロワール河よりも北、

パン生地を王冠👑状に焼くのが、 

ボルドーを含むロワール河以南とされますが、

パリではこっちのパンのほうのスタイルも見かけます。

別名クーロンヌ・ド・ロワ couronne de roi

王様の王冠です。

 

ずっと教室で作りたかったのですが、

セドラというレモン🍋に似た柑橘のコンフィ

オレンジ🍊花水が必要なのです。

 

セドラのコンフィは材料屋さんでもみかけましたが、毒々しい緑色。もともと黄色いものなのに、なんで〜🥹

と思い続けること、10数年。

思いがけず、生のセドラをデパートで見つけて、 即購入

向こうで軽く砂糖煮にして持ち帰り、コンフィに仕立てました。

ビオのオレンジ花水も買って来ました。


オレンジやレモン、ライムのコンフィも仕込み、

 

 

念願のガトーデロワを焼きました。

 

 

とても楽しく、嬉しかったのですが

花水とラム酒で捏ねる生地にてこずらされました😅

今度もう少し改良したいと思っています。

 

 

 

 

【ピュイ・ダムール】

「愛の井戸puits d’amour 」という、気恥ずかしい名前のクラシックなお菓子は、

19世紀当時流行ったオペラの名前からなのだそう。

 

お菓子の名前が当時の井戸の形に似ているのだとか🤔

こんな感じ。

 

 

超甘いのですが、久しぶりに食べると結構美味しいもの😋

フィユタージュ、シュー生地、ジャム、シブーストクリーム(イタリアンメレンゲ➕カスタード)

をキャラメリゼと、なかなかの面倒くささ😆

そのぶん、愛おしいのですけれど💓

 

パリで有名なのは「ストレー」ですが、

フィユタージュ➕カスタードをキャラメリゼのようです。なるほど〜🧐

 

たまたまストレーのインスタを見て、食べたいなぁ🤤と思ってらした生徒さんがいて、

とても喜んで下さいました。

 

 

 

【チョコレートのタブレット、バニラクリーム】

 

今月のタブレットは、バニラクリーム入り

この前買ったAlleno et Rivoire のタブレットがあんまりにもバニラで、美味しかったから!

 

チョコレートはバリーのマディロフォロ65%🍫

とてもクリアで美しい味、酸味も甘さもバランスがよくて大好きです❤️

 

ホワイトチョコに、バニラいっぱいの香りを移した生クリームでガナッシュに。タブレットに入れてもぐにゅっと柔らかいクリームのまま。

そのために一回分離させてから、繋ぎ直します。

 

とてもシンプルながら、とても美味しいタブレットの出来上がり。毎日チビチビ大切に

今も食べてます😋