エスカルゴとデュグレレ 7月のフランス料理ディプロム講座1日目 | 塚本有紀のおいしいもの大好き!

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フランス料理とお菓子の教室を開いています。おいしいものにまつわる話し、教室での出来事など、たくさんお届けします。
 

7月の認定講座はタブレからスタート

クスクス粒を使った、定番サラダですが、フランスのタブレはレバノン料理から来ているそう。

レモンとミントの葉っぱの味付けは、初めて食べたときはびっくりびっくり

後引くおいしさで、いまはフランスに行くと、かならず(スーパーのものでも)食べてしまいます。

 

夏なので、きゅっとレモンを効かせて、いただきます。

おいしく作るコツももちろんお伝えしています。

 

 

 

【エスカルゴのブルゴーニュ風】

 

つぎに前菜は、エスカルゴで典型的な「エスカルゴのブルゴーニュ風」を。最上等は、ブルゴーニュのぶどう畑🍇のぶどうの葉っぱを食べて育ったエスカルゴ🐌です。

最近はなかなか殻が見つからなくて、この前のパリでテリアン先生にお願いして調達しました。

 

エスカルゴバターには、にんにく🧄、パセリ🌿、エシャロット、セルフィーユに、コニャックも少し。

殻につめて、オーヴンで焼いたら出来上がり。良い香りが漂います。

 

冷蔵で(缶詰でも冷凍でもなく)やってきたフランス産のエスカルゴは柔らかく生々しいおいしさ。

作りたてのエスカルゴバターも、素材が生きていて、作る価値があります。

ブルゴーニュの白ワインを添えて。本日はRullyで!

 

 

 

 

料理人デュグレレDugléréさんの名前のついた

「ヒラメのデュグレレ」はまず魚を白ワインとだしで蒸し煮にして、
そのソースを煮詰めて添えた、クラシックな料理です。
じゃがいもとフルロンという小さくくり抜いたパイ生地を添えます。
ソースはほかの白身魚にも使えます。
 
今回はソースをかけてパルメザンを散らしてグラチネに。
暑いさなかですが、トマトの酸味があって、これもまたよいものです。
 
 

【ピーチ・メルバ】

 

エスコフィエ作のペッシュ・メルバpêche Melbaはとてもクラシカルなデザートの一つ。

 

シロップ煮にした桃🍑と

バニラアイス🍨と

フランボワーズのピュレ

 

大きく半割にして煮た桃は、とろんと舌触りよく、香りよく、7月と8月には絶対に食べたい夏のデザート😋

 

クープ(足の長い広口のグラス)にまずバニラアイスを盛り、桃、フランボワーズのピュレの順に組みたてますが、

 

エスコフィエさんは

氷で白鳥を作り、羽の間にアイスを入れた円筒を沈めて、

桃を乗せ、ピュレをかけ、

最後に糸あめをかけたのだとか。

 

オーストラリア出身のオペラ歌手ネリー・メルバが歌うオペラ「ローエングリン」に登場する白鳥🦢をモチーフにして、創作した壮大なデザートを彼女に捧げたのだそうです。

 

ちなみにこのメルバさんのために、エスコフィエはメルバトーストも考案していて、

二つも食の歴史に名前を残すなんて、どんなに凄い歌姫だったのでしょう❤️

 

暑い中、お疲れ様でした!