レ・リボって〜? | 塚本有紀のおいしいもの大好き!

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フランス料理とお菓子の教室を開いています。おいしいものにまつわる話し、教室での出来事など、たくさんお届けします。
 

今日はレ・リボlait Ribotについて

レ・リボというのは、フランスの発酵バターミルクのことです。

ほどよい酸味のある発酵乳で、ブルターニュの特産品です。

 

具体的に説明すると、

生クリームを遠心分離させてバターを作ったときに残る液体が

「バターミルク」。

自家製にしたとき、もったいないなと思いつつ、捨ててしまう液体です。

 

これにたいして、発酵バターをつくるときは

さきに生クリームを発酵させてから、遠心分離させて

発酵バターに。

このときに残る液体が、「発酵バターミルク」です。

 

バターを作ったときに残る液体は、青みがかった、

さらっとした薄い牛乳のような感じですが、

 

発酵バターミルクは、とろんとして

ちょっとヨーグルトみたいな感じです。

 

こんな感じ!

 

 

 

 

 

フランスでは普通に飲み物として、食材として

スーパーに売られています。

でも私にはちょっとトラウマがあって・・・

これまで注意を払ってこなかったのです。

 

でも先日鎌倉で行った「レガレヴ」で

デザートの一皿に、レ・リボのアイスがあって、

びっくりびっくり 日本にあるなんて!

そのおいしさにもびっくりびっくり

 

シェフに伺ってみたら、

「日本にも、ありますよ」

とこともなげに。

 

調べたら中沢乳業で作られていました。

知らなかった〜!!

そこでさっそく注文して、

料理講座のデザートに、ソルベを作りました。

みなさん、「おいし〜、おいし〜!」。

 

残ったので、というか多い目に注文しておき、

ほかのものを作ることにしました。

プリンやファール・ブルトンにするとおいしいと

ネットで読んだからです。

 

まずはブルターニュのお菓子

「ファール・ブルトン」

クレープ生地を厚く焼いた、ぶるんとした食感の、

素朴なお菓子です。

 

ラムに浸けたプルーンを入れます。

 

わぁ、なんか、やっぱりおいしいような気がする。

旨味が増えたような!

 

次はプリンです。

 

これは、はっきりと

おいしい〜〜!チューラブ

 

甘い酸味が入り、これはみんながきっと好きな味。

ぜひレッスンで紹介したいものです。

 

さてレ・リボ

レlaitは牛乳。

リボribotはバターを作るときの道具で、

昔、こんな木の樽にクリームを入れて、この棒でかき混ぜて、バターを作っていたそうですが、この棒がリボ。

 

 

私のフランス語の先生は、おばあちゃんがブルターニュに住んでいたそうですが、

子供のころ、家から出かけようとすると

「レ・リボを飲んでから、行きなさい!」

とよく言われたのだとか。

 

そうそう、私のトラウマは

初めてパリに降り立った22、3歳のころ。

シャンゼリゼで、有名カフェの「フーケ」に行ってみることにしました。

 

なぜかホットミルクを注文しました。

(なぜホットミルクを頼んだのかは、当時ブラックコーヒーが飲めなかったからなのか、たんにフーケに行ってみたかったからだけなのか??? 理由は不明ですが、いまは間違いなく注文しません)

 

一口、口をつけてびっくり。

「すっぱい〜!」びっくり

友達と目を見合わせキョロキョロ

「酸っぱすぎる。あり得ない。く、腐ってる〜!?」

と、あとは残して、店を後に。

 

いまだにあれが、ミスで腐った牛乳がでてきてしまったのか、

レ・リボだったのかは分かりません。

 

だから「発酵した牛乳」にはなんとなくのトラウマを抱えていたのですが、

もっと早く知ったらよかった!

のおいしさでした。

 

今後はレッスンにて!!ラブラブ