さてテリアン先生のお宅へ。
私たちは総勢9人でお邪魔しました。
マダムが迎えてくださいました。
(先生がときどきバラの花を買ってくる人のことです)
個人宅なので、お部屋の写真はあまり出せませんが、とっても素敵なお住まいです。
フランスにはアール・ド・ヴィーヴルart de vivre(暮らしの美学というような意味)という言葉があり、住まいを調え、生活のすべてをいとおしみ、生きることを楽しむ姿勢があります。
まさしくその言葉がぴったりの空間なのです。マダムはもともとインテリアのお仕事をなさっていたとのことなので、きっとお手のもの。何度か寄せていただいていますが、いつ来てもとても美しく、静かで、上品です。
メガネ入れ、テレビのリモコン置きでさえ、ひとつのオブジェになのです。
というわけで、ここからは先生がご用意くださったブランチの料理を中心にご紹介します。
これは先生がデモで行かれたイタリアのお土産の生ハムやサラミ
さっきのマルシェで買ったチーズ「ナポレオン」と右の不気味な色のは、あまりにみんなでびっくりして、ネタで買ってみたもの。
(みんな:何か怖い。どんな味?)
先生のイタリア土産のチーズとともに。
(ごめんね、変な色を混ぜて・・の心境です)
と思ったら、このチーズ、結構おいしかったのです。マルシェのおじさんはバジル風味だと言っていました。タイムやクミンなどのスパイス+ちょっとにんにく味。
中央は山羊のフロマージュ・ブランです。
私は正直なところちょっと苦手だと思っていました。でも生徒さんのリクエストで買い求め、食べてみると
「あれ、おいしい!?」
ふんわり優しい味に、山羊の味も少ししますが、でもなんだかとてもおいしかったのです。
みんな:「おいしい、おいしい!」
私にとって、苦手なものが減るのは、とってもうれしいこと!
ちなみにフランスのフロマージュ・ブランは
上のパッケージがザル状になっていて、下の容器に水分を落としながら、売られます。つまり日に日に固くなるということ。
パンはテルマのパン屋さんで(かつてはグルニエ・ア・パン・テルマだったところ)。
このお店のパン・アルデッシュpain ardecheが大好きです。来る度に必ず。がしっと上面が焼かれていて(たぶん薪窯)香りよく、みっちりつまった中身がなんともいえません。
たまらん!
シェーブル・ショーchevre chaudのカナッペ
牡蠣! 生牡蠣を食べたいけれど、現役の間は食べない決心をしています。私の分は、軽く火を入れてもらいました。
ああ、ひさしぶりに食べるフランスの牡蠣!
なんておいしいのかしら!!
先生が作ってくださっていた、「うさぎと仔牛の胸腺のパテ・アン・クルート」
みんな:きゃー、おいしい!!
あまりにおいしい、おいしいと言った結果、今年10月の先生による、うち(大阪)でのアトリエクラスのメニューに決定!
テ:「日本でも胸腺は手に入るのか?」
私:「うん、大丈夫」
テ:「よし分かった!」
やった。
フォワ・グラのフランにモリーユのクリーム
これもとてもおいしい! 濃すぎないフランに濃い目のモリーユがぴったり。コレもメニュー入りか!?
生徒:「そのうち、先生の授業に登場しますよね」
私:「そだね〜近々」
さてデザートは、クラフティ。季節に先生が地元で採って冷凍しておいたサクランボを使っているそうです。
上に乗せられたクランブルがとてもよい仕事をしています。なんでもないことですが、冗長になりがちな生地の食感を変え、なるほどなあ・・です。
これも先生のイタリアのお土産。
イースターのお菓子「コロンバ」
鳩の形をしたパネトーネのような甘い発酵菓子です。
独特の香り、しっとりとしたビロードのような食感。でも軽い。
これがまた、なんておいしいのかしら!! 絶妙です。
先生がデモをしたイタリアの学校の先生が作られたそうです。
「生地はパネトーネと同じ発酵生地。バターちょっとと卵黄たっぷり。オレンジのピールしか入れない。作るのが、とても、とても難しい」 *先生の「ちょっと」は、まあまあかなりの量です。
それはそうだと思います。これほどおいしいのは、やはりイタリアのお土産で頂いたもの以来です。
あぁ、大好きな味!
さっきのゴーフルのお店のメルヴェイユ
メレンゲと軽いクリームでおいしいお菓子でした。
おいしいものを先生と奥様のサービスで、たらふくいただきました。そしてみんなでたくさん記念写真を撮って、おいとま。
とびきりのよい時間でした。
ご一緒くださいましたみなさま方、楽しんでいただけましたか。ご参加どうもありがとうございました!!